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【感情紀行記】並走者

 世の中、色々なものに色々な名前がついている。人々の関係性や、肩書きにも複雑怪奇な名前がついている。そんな名前は時々変化する。昨日まで一般人だった人が、国家議員になったり、国家議員が一般人になったり。もっと言えば、国会議員が天皇に任命された途端に国務大臣になることだってある。こういうことはあまり一般人には馴染みがないが、関係性や人物の肩書きの変化というのは、意外と世の中でもたくさん起きている。

 世の中がクリスマスを通り過ぎ、年末年始を過ごした後、日常としての新年が幕を開けた。社会の雰囲気は、特別感があり、彼氏彼女とも言われるパートナーが必要とされる年末とは様相を変えている。そんな中、ひっそりと肩書きと関係性の名前が変わる瞬間を過ごした。関係の名前や、肩書きというのはこのように変わるのか、と思ったのと同時に、何か一つ仕事を終えたような気がした。不思議と肩の荷が降りたような感覚であった。色々な駆け引きと今までの歪んだ焦りに終止符を打ててしまったという一種の達成感のようなものなのかも知れない。

 人生の中でそう多くはない瞬間だが、決断を迫られる時というのは色々な思いが逡巡するものである。個人的にはあまり思っても見なかったタイミングでの決断であったので、少し驚いたのだが、うまく流れに乗ることができたのではないかと思う。上手く関係性が良い方向に変わったのだが、特に何かわかりやすく変わる訳ではない。しかし、確実に何かが変わっている。これからの素敵な日々を大切に過ごしたいと思う。

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