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妄想ガール、そろそろ「今」を生きます。|出会い系アプリをやるとゲーム感覚になってくる

「あの時好きだって言えたらよかったのにな」と思ってしまう相手がいる。もう遠いところにいるのに、恥ずかしながらたまに思い出してしまう。
その人が白いタキシード姿でいる。彼の隣には金髪の外国人美女の花嫁が。
「あー結婚しちゃったんだ」頭の中では祝福よりもがっかりのため息という感じだが、無理矢理の笑顔で「おめでとう!」と言って拍手をしている。
あれっ、そういえば奥さんって、私がインスタでフォローしてる英語教えてる人じゃないっけ?

急に目が覚める。
夢だったかーー、と気づいた時に安心感と合わせて恐怖も頭を渦巻いてる。
別に昔付き合っていたわけでもない、一方的に私が淡い恋心を抱いていた相手、もう数年前と言う単位の過去の人が夢に出てくる。
しかも結婚したと聞いて、残念がっている。
26にもなって、流石に恋仲でもなかった人に対してこんな未練たらたらなのは正直気持ち悪いし、自分が「怖い」と思ってしまった。

私は26年の人生の中で一度だけ「彼氏」がいたことがある。1年にも満たず、大してお互いに感情移入もしない関係性だった。今となっては本当に付き合っていたのだろうか?と思ってしまうくらいのぼんやりした記憶になっている。
それ以外では全く恋愛とは無縁の人生を歩んできた。淡く好きに思った人もいたことはいたが、もはや2次元の人を好きになっているのと同じくらいの距離感。
要するに遠い遠い人だった。いつも一目惚れだ。

いまだに芸能人と相性占いをして、あーやっぱり私が好きと思う人は私と恋愛の相性抜群だな。などと、悲しい自信だけを積み重ねてきた。
(なので、私と同世代の男性の皆さんは私に生年月日を伝えない方がいい。相性占いの対象になってしまう可能性大だ。)

脱線しました。夢の話に戻ろう。
私は夢から自分の精神状態を読み解くのが好きなのだ。文章にするとメルヘンのかけらも無く、ちょっとオカルトっぽく感じるかもしれないが、それは言葉の綾ってやつだ。
まず、言えることは、私はそろそろ彼氏がいたらいいなと思っているということだ。恋愛したいなーと思っている。と言うよりも将来ひとりぼっちなんじゃないかと不安に感じ、早めに結婚をしてその不安から解放されたいと思っている。
と言うことで、付き合う→結婚→家族に繋がるような出会いを求めているから結婚式というシーンが夢に現れている。重っ。まっ、次進みます。

二つ目に私はタキシード姿の人とまた再会できて何かあるんじゃないかっていう期待を抱いているらしい。でも夢の中では再会したのが、彼が結婚する日。(ちなみに結婚しても私は結婚式に呼ばれる仲ではない)というのは私が何年も経った今でもその人に期待しているという妄想が確実に意識の中に存在しているということ。
そして、それと共存して、でも多分無理なんだろうなって諦めている気持ちもあるということ。ちょっぴりほろ苦い。

サマリーとしては過去にいいなと思った人との再会などを期待しているが、どこかでそれは無理なんじゃないかと諦めているということ。

という事で、とにかくこんな妄想辞めなって思ったので、もっと現実的に自分から行動しないと夢から覚めた朝震え上がった。
その茫然とした頭ですぐさま携帯に出会い系アプリをダウンロードした。
本当は私は90年代のトレンディードラマみたいな出会いとか、もっと自然な出会い(ちなみにナンパもウェルカム)したいけど、今の時代やっぱりアプリだよな。と花畑に存在している自分の乙女心を2022年のコンクリートジャングルに無理矢理連れ出した。

ひたすらスワイプする。全部直感的に選んでいる。しかも9割9分左スワイプ。頭の中でどっかでダメだと思いながら、やっているんだ。
私が好きなタイプの人はこういうのやらないよな。っていうのが頭の中でネオンライト並みの存在感を放っている。
あー疲れた、と思い、中断。結局その日はそのまんまにした。マッチした3名もそのまま放置し、会話もしていない。

翌日親とお寿司の出前を取り、家で食べていた。
ネットフリックスのドラマを見ながら。
恋愛ものではないのだが、一つのシーンで20代くらいであろう女性が明らかにダメな男にどんどん心を許していってしまうというのがある。
ボソッと父親が、
「ケイはそんなやつに引っかかるなよ」と言った。
ひやっとした。でも真っ直ぐテレビを見たまま、
「引っかからないよ。」と返した。

その後私の部屋に戻り、速攻アプリを消した。

なんだか、「えいや」で出会いを求めなくていい気がした。
きっと私の相手はここにいないと思いながら、探しに行くのも違う。
もっと軽やかに、自分が自分の生活に満たされている時に、出会うものだと思う。
結局のところ、まだ私は完全に自分の今この瞬間に満たされていない。「今」に目を向けられていない。来るかもわからない「未来」に目を向けて、不安から行動するのは「今を生きている」ということではない。
なんとなくだけど、自分が満たされている時の出会いが本物だと思う。
自分が満たされていなく出会う人々は気紛れになっちゃう気がする。そういう時にあのドラマの女の子のようにダメ男に引っかかちゃう気がする。

だから今は自分を愛そう。
もっと「今」を生きよう。

そんな風に思いました。
久しぶりになんとなく心がざわざわしております。
心の声を聞いてみようと思っています。

耳を傾けたら、今お腹の声が聞こえちゃいました。
ちょっとお正月からまだ残ってるお餅食べてきまっせ。


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