見出し画像

ニューロニアンネットワーク(Nとのつながり)

いつものよう
繰り返すドレミファ
信じるように

ぼくの悲しい歌声がそこに
染みついてゆく

どうすることもできず
吹く光を浴びるよう
昨日までの毎日と
違うふりをしてる

伝わるハートが
影響し
ふたりの旅路は
つながって
過ぎ去って
止まらない

きみと会えたからずっと

涙がひとつ
落ちるようにソラシド
知らせるように

きみの笑顔はもう見えない悲しみ
広がってゆく

どうすることもできず
冷たい雨を浴びて
それまでの後悔を
忘れたふりをしているのさ

目と目とこころが
響いてる伝えてる
ふたりの気持ちは
ときめいて
戸惑って
止まらない

どうすることもできず
ただ流されてゆく
昨日までの毎日はただ
つながるまでの日々

いつもぼくはここにいるよ
たぶんきみはもう踊ってるから


ニューロニアン・ネットワーク - 坂本龍一 & カクトウギセッション

少し前に坂本龍一さんがこの地から、空の向こうへ、宇宙の向こうへと旅立たれた。その前には高橋幸宏さんも旅立たれていて、YMO直撃世代で大ファンのわたしには愕然とするようなできごと。愕然とは大げさではない、幸宏さんのときはずいぶんと気持ちが晴れず、幸宏さんの素晴らしい音楽をここにでも書いて伝えたいのにその気持ちになれない。そうしたら今回の坂本龍一さんの他界だ、同じように教授のことについてたくさん存在する好きな曲がある、それを伝えたくても伝えられない。教授は闘病中とは知っていたし周知の事実でもあった、そしてそれに立ち向かい長く闘っていたのも知っていた。そして去年暮れには秋から収録していたという配信のソロコンサートがあったばかりだったのに突然の喪失感、だから今も書く気にはなれていない。もちろん教授の好きな曲はたくさんあり、この詩というか、詞、歌詞は随分前に坂本龍一 & カクトウギセッションのニューロニアン・ネットワークという曲が好きでイメージが浮かんだものだった。わたしのつける歌詞など大したものではないが、だからこそ誰にも見せずにいたもの。歌詞のついていないこの曲は細野さんの作曲で、演奏はクレジットによれば教授と幸宏さん、松武秀樹さんの三人。演奏ではマニュピレーターの松武さんは別として、教授はドラム以外のすべて、そして幸宏さんのドラムということになる。その二人に松武さんに細野さんの曲、YMOじゃないかとか思っていた。そしてずっと好きな曲で好きなアレンジだったから当時思いついたことばを詞にしてみたかった。それは当たり前のように三人が、元気に演奏をしてるのを想像していた。いま読み返すと、まったく違うとは思うけど、歌詞がどちらかというと幸宏さんよりなのかもしれない、と、思わないでもない。いまはそんな勝手なことを考えている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?