24 「10枚目を取るゲーム」絵本のアイデアを通して目標達成の楽しさを伝えたい
子どもたちに向けてメンタルトレーニングの「目標設定」を学べる絵本を作りたいと思い、新しいアイデアが生まれました。その名も「10枚目を取るゲーム」です。この絵本のコンセプトや仕組みについて、思いのままに綴っていきたいと思います。
絵本のコンセプト
この絵本の主な目的は、子どもたちが絵本を楽しみながら、目標を立て、それに向けて努力するプロセスを学べるようにすることです。子ども自身が立てるというよりも、読み聞かせをしている親が読みながら子どもに問うことで、いつのまにか目標設定するイメージです。小さな目標でも達成する喜びを味わうことで、自己肯定感や自信を育んでいってほしいと考えています。
具体的には、10段階のステージがあり、子どもが1回に1〜2個ずつ「アイテム」を取っていきます。10個目にたどり着くことでゲームがクリアとなり、達成感を感じられるようになっています。こうすることで、子どもたちが自然と「小さな成功を積み重ねる大切さ」を学べるよう工夫しました。
目標設定のフレーム:「心・技・体」
目標達成のプロセスにおいて重要なのは、「心」「技」「体」の3つのバランスです。そこで、絵本の中ではこれらの要素に触れながら、短期・中期・長期の目標を設定するヒントを取り入れています。
1. 短期目標:今すぐにできる小さなこと。例えば、今日のアイテムを1つ手に入れること。
2. 中期目標:少し先の目標。ステージが進むにつれて、ゲーム内で「あと○個でゴール」というように、進捗を可視化して達成への期待感を高めます。
3. 長期目標:最終的なゴールである10個目を取ること。子どもたちは最初からこの長期目標を意識しながら、一歩ずつ進めることができます。
このような目標設定のフレームを通じて、「達成感」を段階的に味わう経験ができるようになっています。
報酬の設定
目標に向かって進むためのモチベーション維持として、「報酬」の存在も重要です。10個目を取った時には、特別なご褒美が得られるように設定することで、最終目標への期待感をさらに高めています。達成までの道のりを楽しむために、ちょっとした褒め言葉や応援メッセージが途中に登場するのもポイントです。
決意シートでやる気をサポート
絵本の中には「決意シート」という工夫も取り入れました。これは、子どもたちが「目標を達成するための自分の気持ち」を可視化できるシートです。絵本を読み進めながら、子どもたちは自分がどの方向に進みたいのか、自分の強みや弱み、取り組むための姿勢を振り返る機会を持つことができます。このシートを通じて、子どもたちが目標達成に必要な意志や努力の方向性を確認できるようになっています。
絵本を通じて伝えたい思い
私がこの絵本を通じて子どもたちに伝えたいのは、「一歩ずつ進めば、どんなに小さな目標でも達成できる」という気持ちです。成長のプロセスは決して一瞬ではなく、少しずつ積み上げていくもの。絵本の「10枚目を取るゲーム」を楽しみながら、そんな小さな達成感を味わう経験が、子どもたちの心の成長に繋がってくれることを願っています。
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