短編2編 | 目撃者 | 🥟ギョウザ星人🥟
短編小説を2編お届けします。
目撃者
あいつの行動パターンは完全に把握していた。私には積年の恨みがある。今こそリベンジを果たすときだ。
あいつさえ消えてくれればいい。私は殺人計画を練りに練った。逮捕されてもいい。しかし、虫けら以下のあいつを殺して、「殺『人』」になるのは嫌だ。なぜなら、あいつは「人」ではないからだ。私自身の一生を棒に振りたくはない。奴を完全にしとめる完全犯罪を毎日夢見てきた。
奴はこの通りにやってくる。何回もここを訪れた。この時間にこんな寂れたところを通るのは奴しかいない。まわりには誰もいない。奴が来るまで物陰で待ち伏せして、脳天に一撃を加えればよい。
いよいよ奴がやってきた。私はそっと奴の後ろに回り込み、渾身の力でスパナ🔧を振り下ろした。
よろめいた奴はドサッと倒れた。倒れたあとに、ダメ押しの一撃を加えた。
息が途絶えていた。心臓も止まっている。辺りには誰もいない。あとは、このまま逃げればよい。私は即座にこの場から立ち去ろうとした。
その時、突然、にゃ~という鳴き声が聞こえた。この場所で猫を見かけことはなかった。猫の鳴き声に動転した私は、奴の死体につまずいて転んで、頭を強打してしまった。奴の血液がベットリと私の服を汚した。意識が朦朧として、そのまま私は気絶してしまった。あいつと一緒に横たわるとは!
「目撃者」は、これでおしまい
フィクションです🐈️。
(564文字)
#564
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🥟ギョウザ星人🥟
「亜希子って何月生まれだっけ?えっと、星座は何座?」
物覚えの悪い友人にたびたび聞かれた。4月生まれのおひつじ座ってことにしているけど、聞かれるたびに私はギャグで返していた。
「私んちは、お寺だから正座😄」
「またまた亜希子ったら😄。本当は何座?」
「本当のことをいうと『青痣(あおあざ)』😄」
「ははは、どうしたん?その顔のあざ。笑い事じゃないけどさ~、また彼氏に殴られたの? ってか、それ🟦青マジック🟦で塗っただけじゃーーん😄。もう亜希子ったら😄」
「やっぱ、バレたかぁ~。」
「でさぁ、本当のホントは何座?」
「じゃあ、ついに正体を言っちゃおうかなぁ😄。私の本当の星座は、🥟ギョウザ🥟なの😄」
🥟ギョウザ星人🥟は、これでおしまい。フィクションです🥟。
記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします