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エッセイ | 公園設置の最適化について

 ちょっと前に、もつにこみさんの「仕事柄、お伝えしたいこと」という記事を拝読しました。


 詳しい内容は実際にもつにこみさんの記事をお読みいただきたいのですが、この記事の中で「公園」の大切さについて触れられています。


 経済学には、「公共財」という概念があります。
 公共財の持つ性質として、一般的な経済学の教科書には、二つの性質が定義されています。

 1つは「等量消費性」。もう1つは「非排除性」です。

 等量消費性とは、たとえば夜中の街灯のように、誰でも街灯によって照らされる光の恩恵を等しく受けることができるという性質のことを指します。

 非排除性とは、たとえば消防サービスのように、サービスの対価を支払っていない人でも排除することができないという性質のことを指します。


 等量消費性と非排除性を持つ公共財の例として、(公共)経済学の教科書には、「外交」(サービス)、「消防」(サービス)が挙げられていることが多いです。
 純粋な意味では、「外交」「消防」以外のものは公共財と考えるのが難しいです。


 公共財という概念から、公園を考えてみると、「等量消費性」という条件は満たしているように思います。もちろん混雑という現象が生じることはありますが、基本的に誰でも同じように利用できます。

 「非排除性」はどうでしょう?
 たとえば、テーマ・パークのように、柵を設置して入場料を徴収するようにすれば、対価を支払わない人を排除することができます。高速道路も同じですね。公園だって、対価を支払わない人を排除しようと思えば排除できます。


 公共財ではない一般消費財ならば、運営する企業は利潤を目的にしていますから、儲けが出ればその事業は成功していると言えます。本当に必要とされるモノならば、売れつづけていくことでしょう。必要とされない商品は、早晩、市場から淘汰されていきます。


 もう一度、公園の話に戻ります。公園とは「純公共財」ではありません。しかしながら、利用するのは働いていない子どもたちである場合も多く、テーマ・パークのように料金を徴収すれば良いとは考えられません。
 また、緊急避難場所になる場合もありますし、火事による類焼を防ぐというような役割もあると思います。


 自分の家の近くや、ここに公園があったらなぁ、と思う人も多いだろうと思います。
 公園は、経済学的な意味において、図書館などと同様に、純粋な公共財ではありません。しかし、営利企業のように、利潤を追求するものでもありません。

 私は、公園も図書館の運営も、地方自治体の大切な役割だと考えています。しかし、公園の有用性の評価は、どのようにして考えれば良いのでしょう?

 もつにこみさんの記事を拝読してから、公園に行くと、公園の有用性の評価方法について考えるようになりました。公園の木陰からきれいに見える樹木や花や、無邪気に遊ぶ子どもたちを眺めながら。。。


 コメント欄には書き切れないので、記事にしてみました。とても印象に残った素敵な記事でした。

💓公園っていいな💓

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