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Q. 寛容は自らを守るために不寛容に対して不寛容になるべきか

寛容は自らを守るために不寛容に対して不寛容になるべきか」。

長いタイトルですが、これは以前私が読んだ「世界」の特集号に載っていた渡辺一夫さんの論文のタイトルです。

だいぶ前に読んだので、詳しい内容は忘れてしまいましたが、インパクトがあるタイトルなので、タイトルだけはしっかり覚えています。

ときおり、「寛容」と「不寛容」ということについて考えます。


卑近な例を挙げてみますね。

例えば、恋人なり友人と、待ち合わせの約束をしたとしましょう。このとき、たいていの人は、約束どおりの時間に待ち合わせの場所に向かうことでしょう。もし、約束の時間に遅れそうだったり、行けなくなってしまった時は、約束した相手に伝えますね。

けれども、あなたの約束相手が無断で何度も約束の時間に現れなかったとしたら、あなたはどう対応しますか?

約束事は、約束なので、相手側が約束を破ろうが、あなた自身は遵守すると考える人もいるだろうと思います。私も数回程度なら大目に見る、というか、追及したりしません。けれども毎回、約束相手が一時間遅刻してくる場合には、私も約束の時間よりも一時間遅れていくようにします。


 ここまでの理屈は、理解していただける方も多いだろうと思っています。

 ところが、中には変わった人もいて、そもそも自分が毎度遅刻してくるクセに、こちらが一時間遅く行くと、さんざん罵倒する人がいます。

 あなたはどう考えますか?

 相手が遅刻を繰り返しても、自分自身は常に約束通りの時間に行くことを「寛容」と呼び、自分自身も相手が破った分の約束を相手に合わせて破ることを「不寛容」と呼ぶならば、あなたのとる態度は「寛容」ですか?それとも「不寛容」ですか?

ちょっと皆さんにお伺いしてみたい質問です。




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