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バイクで美術館巡り:水戸芸術館

〒310-0063 茨城県水戸市五軒町 1-6-8
https://www.arttowermito.or.jp/ (水戸芸術館)
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/ (現代美術ギャラリー)

駐車場

二輪:バイク、自転車兼用の無料の駐輪場がある
四輪:有料駐車場あり
入場料:900 円 (現代美術ギャラリー)

クルマ用の地下有料駐車場の出入り口の近くに、バイクと自転車の共用の駐輪場がある。全部バイクで埋めたとすると 20 台程度の広さのように思うが、自転車の利用者が多い。クルマの駐車場は最初の 30 分が無料で1時間までが 200 円、以降 30 分 100 円で最大 1500 円だが、自分の停める時間によってはもっと安いところが、徒歩の範囲にいくつかあると思う。

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美術館

水戸芸術館は演劇ホール、音楽ホール、美術館の三つ (と会議スペース) を合わせた総合的芸術発信拠点である。美術館部分は現代美術ギャラリーと称しており、常設展はなく企画展のみの展示だが、非常に多彩で、かつ前衛的すぎではなく、親しみやすさがありながらも社会的な意味を問いかけるような、見ごたえのある企画を連発している。さほど広くはないので、展示を一通り観るだけなら 30 分もかからないが、どの企画展に行っても、たいていはなにか感じ入る事があると思う。水戸市は予算の 1 % を水戸芸術館に使うように条例で決めているそうなので、企画展のレベルが高いのは納得である。そんな条例が通る市議会はすごいと思う。市民の芸術愛の強さ、あるいは信念のようなものを感じる。

館のエントランスは演劇、音楽、美術共用で、そこにはパイプオルガンがある。

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ときどきコンサートをやっているようなので、タイミングが合えばその音を聞きながら展示を観る事もできると思う。そうなれば、ほかでは得難い希有な体験になる。エントランスホールの形状は教会を模してあるそうで、そうなら残響も長いはずである。ここで行われるプロムナード・コンサートは無料で聴けるが、身体全体、そしてその空間全体を満たす音響を体感できるだろう。一方でモノによるがパイプオルガンは音が結構デカいので、聴覚過敏のある人は聴く場所に用心した方がいいかもしれない。

水戸芸術館でなにより目立つのは塔である。私自身は高いところが苦手だが、見晴らしはさぞよかろうと思う。千波湖の向こうの茨城県近代美術館からもきれいに見える。

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食事

館内にはカフェと立派な中華レストランが一つずつあって、休憩にも食事にも事欠かない (営業状況は要確認)。また水戸駅まで徒歩 1.5 km くらいで、なんかしら食べるところはある。水戸芸術館から徒歩の範囲にも、そば屋などいくつか食べるところはある。京成百貨店と、あんこう鍋で有名な「山翠」も近い。ただ徒歩圏内はクルマやバイクは置いて歩いた方がいいと思う。水戸芸術館の駐車場、駐輪場は利用者用なので、食べ歩くなら別のところに停める。

周囲

水戸は芸術の都であり、見るべきところはたくさんある。すぐ近くに市立博物館があるが、茨城県近代美術館までが南に 2 km くらい、千波湖から流れ出る桜川を渡ったところである。また偕楽園の表門までが西に 1.5 km くらいで、偕楽園に隣接する徳川ミュージアムまでが 3 km である。

水戸藩は二代藩主の黄門様以来、学問に熱心な土地でもある。その拠点であった弘道館と水戸城趾が水戸駅のすぐ北側にある。

陶芸で有名な笠間までが 25 km くらいである。笠間もこれまでに多くの芸術家を輩出した土地であり、日動美術館、笠間稲荷美術館、春風万里荘、県立陶芸美術館など、観るべきところは多い。

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