バイクで美術館巡り:日光二荒神社宝物館
〒321-1661 栃木県日光市中宮祠2484
http://www.futarasan.jp/cgi-bin/imgsys/category.cgi?14
駐車場
バイク:専用の駐輪場はないが、おおよそ問題なく駐輪できる。
自転車:10 台程度の自転車用の駐輪場がある。二荒山神社東公衆トイレの横。
クルマ:無料駐車場がある。
入場料:500 円
日光二荒神社 (ふたらじんじゃ) の宝物館は、東照宮の近く本社ではなく、中禅寺湖ほとりの中宮祠にある。
自転車の駐輪場は中宮祠の青銅の鳥居のすぐ手前に、クルマの駐車場は鳥居をくぐった先にある。バイクはクルマの駐車場に行くといいと思う。
栃木や日光から行くと、急坂急カーブの連続で知られるいろは坂を超えていく事になる。行こうとする時期に積雪や渋滞などがどんな感じになるか、下調べしておいた方がよい。また宝物館の辺りは標高が 1300 m 近い高地であり、だいたい寒い。群馬県側からは沼田市や尾瀬から金精峠を越えて行けるが、峠は冬季は閉鎖されている。なお標識にある 76 km 先は群馬県沼田市である。
宝物館
本殿の横の二階建ての近代的な建物で、30 分ほどで全部見られる規模である。おおよそ室町時代初期 (南北朝時代) 以降の刀剣が多く展示されているが、男体山からの出土品として鏡や鉄鐸などの祭具や古銭、あるいは動物のはく製標本などもある。出土品は数も多く、様式も非常に多様なものがあるが、年代や所持者、作者などの特定に至らないものも多い。
刀剣としては、南北朝時代作とされ、3 m を超える重要文化財の大太刀「祢々切丸 (ねねきりまる)」をはじめとして、太刀、短刀、薙刀などがある。祭具としては、康応元年 (1389年、南北朝時代) の作とされる、黄銅で装飾された重要文化財の神輿が三基展示されているのが白眉であろう。また、神社の境内である男体山の山頂には (かなり) 大きな御神剣が突き立てられているが、現在の光り輝く巨大な白刃の前に突き刺さっていた、先代のやはり巨大な「山頂の大剣 (おおつるぎ)」が、錆に包まれた姿で展示されている (平成24/2012年に錆で折れたが、ステンレス製のものが新調された)。これには自由に触れてよいとされている。
刀剣類は薙刀も含め大きなものが多い印象だが、それは南北朝時代の特色であるような記述が祢々切丸のところにあった。
食事
館内では飲食は提供されない。すぐ目の前が中禅寺湖であり、土産物屋や食堂などは徒歩の範囲内にいくつもあるが、冬季はコンビニを含め、大半が営業していない。東に 20 km 走って東照宮近辺か日光市街地に行けば飲食に困る事はない。
周囲
男体山は神社の境内なので、神社は登山口でもあり、登山者用の駐車場が中宮祠の参拝者用とは別にある。神社のある中禅寺湖から北西、金精峠に向かう方は奥日光と呼ばれる観光地で、戦場ケ原や湯元温泉が有名であり、華厳の滝も神社から東、日光方面に 1 km ほどのところにある。夏なら西に 50 km くらい峠道を進んで、片品村の鎌田交差点を右折して 10 km くらいで尾瀬 (の入口) である。
ありがとうございます!細く長く取材と執筆を継続していこうと思います。