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櫟 茉莉花
2023年11月19日 15:04
(本作は3,125文字、読了におよそ5〜8分ほどいただきます) 逃げる夢——いや、ひたすら逃げ続ける夢を見るようになったのは、いつからなのだろう? 多分、自分では分かっている。でも、そこに因果関係を認めたくないだけだ。 黒い何かに追われている。影のようでもあり、煙のようでもある何か。単なる気配だけなのか、不吉な陽炎なのか、幻覚なのか、本当に夢なのか……いや、もう夢の中だけではない。いつも、黒
2023年11月3日 08:20
もしも、一滴一滴の雨に生命が宿っていたら…… 私は、そんな空想をします。 ※一滴の雨が、空から舞い降りています。 彼は考えます。 「僕は、まだ生まれたばかりなのに、落下するしか出来ることがないんだ……この先、一体どうなるのだろう?」 「何故、僕は生まれたの? どうして、生きないといけないの? 死ぬことは出来ないの?」「生きるってどういうこと? 死ぬってことは?」 一滴の雨に
2023年11月12日 14:25
(本作は2,442文字、読了におよそ4〜6分ほどいただきます)「衝撃のtableau(タブロー)」というタイトルに惹かれて本書を手に取り、果たして本当に読む価値があるのかどうか探りを入れるべく、まさに今、このあとがきを立ち読みしているあなた! そうです、そこのあなたです! 既に読み終えた私から言えることはただ一つ、絶対に読むべきです! 鬼才、岩田正道による本書「衝撃のtableau(タブ