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#創作
【短編小説】ウソつき#やさしさを感じた言葉
(読了目安15分/約11,500字+α)
嫌いだった。
物心ついてから今も、この先も、橋本諒真が大嫌い。
昔は、近くの公園で砂遊びや滑り台で遊んだ。でも、せっかく作った砂のお山に上から水をかけて壊された。滑り台を滑るのが怖くてなかなか降りられないでいると、不意に後ろから押された。お誕生日に買ってもらった髪留めも勝手に盗って返してくれなかった。諒真はいつもわたしに意地悪ばかりした。
【創作】君のために嘘をつく
僕たちは、いわゆる幼なじみ。母親同士がプレママ教室で知り合って仲良しになり、出産後は親子絡みで交流を続けている、そんな感じだ。家も近所なので、幼稚園から小・中までずっと一緒。高校も同じ所に… と思っていたし、あいつも同じように考えていることを知っているけれど、最近少し考えが変わってきた。
僕はあいつのこと大好きで、あいつの笑顔を守るためならなんだってできる覚悟がある。僕が空手とか習っているのは、