♯つい踊りたくなるワルツ連弾5選!
普段は一人で弾くピアノ。二人で同じ楽器を演奏する連弾はそれだけで楽しめるものですよね。今回はそんな連弾のレパートリーのなかから、つい踊り出したくなるようなフランス人作曲家の珠玉のワルツをご紹介します。
1 フォーレ作曲『ドリー』よりキティ・ワルツ (Fauré/Ketty Valse)
フランスもの連弾といえば、と真っ先に思い付く曲集のひとつにガブリエル・フォーレ作曲のドリーという組曲があります。穏やかなワルツですがつい身体を揺らしたくなるような素敵な一曲です。
Lucas & Arthur Jussenという兄弟デュオの演奏です。
2 ピエルネ作曲「即興的ワルツ」(Pierné/Valse impromptu)
ガブリエル・ピエルネをご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんが、ピエルネは作曲をマスネに、オルガンをフランクに師事し、自身も指揮者でフランスで当時名を馳せたドビュッシーや後に出てくるラヴェルの名曲を初演で指揮した重要な人物でもあります。この即興的ワルツはモチーフがとてもキャッチーで、またパリの洗練された雰囲気を感じさせるかの如く移ろう和声が耳ざわりのいい一曲です。
3 サン=サーンス作曲「ウエディング・ケーキ」(Saint-Saëns/Wedding cake)
『動物の謝肉祭』なども作曲しているフランスを代表する作曲家、カミーユ・サン=サーンスが弟子でもあり友人でもあった女性の結婚を祝うために作られた曲です。まさに結婚式にふさわしい、華やかで可愛らしいワルツがくるくると回り、ついドレスを手に取って踊りたくなります。
4 ガルニエ作曲「春の朝」(Garnier/Matinée de printemps)
エドワード・ガルニエが作曲したワルツ集です。フランスでもほとんど知られていない作曲家ですが、どのワルツもコンパクトにまとめられ、かつ少し聴いただけで心を掴んでしまうメロディ達が散りばめられています。春の朝のようなみずみずしさを感じるワルツ集を手に取ってみてはいかがでしょう。
5 ラヴェル作曲「ラ・ヴァルス」(Ravel/La valse)
言わずと知れたモーリス・ラヴェルの名曲、ラ・ヴァルスを最後にご紹介。曲中に度々登場する超絶技巧は聴いていても見ていても楽しく、心がどきどきわくわくと躍り、演奏会を華やかにしてくれること間違いなしです。また、このラ・ヴァルスは連弾、2台ピアノ、オーケストラと本人の編曲で様々な編成で演奏できるので、ひと粒で二度、三度楽しめる大作といえるでしょう。
音楽と密接に関わっている踊り。今回はワルツを取り上げましたが、ひとりで踊るのは少し恥ずかしいと思われるかもしれませんが、音楽を二人で共有できる連弾でこそ、踊りたくなるようなワルツを楽しんでみるのもみなさんの音楽をより深めるきっかけになるかもしれません。
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