「運命愛」 全てを受け入れて愛せよ

おはようございます。
心理カウンセラー 池田廉です。

本日は、ドイツの哲学者ニーチェの教えをもとに、
私の考察を交えながら、解説していきたいと思います。

今回のテーマは、「運命愛」というもの。
あまり聞き馴染みのない言葉かもしれません。

ニーチェの教えの根幹となる言葉ですので、
ぜひ知っていただき、人生をより豊かに生きる糧にしていただければ幸いです。

では本題に入っていきたいと思います。

まず最初に、運命とは何でしょうか?
似た言葉に「宿命」がありますが、違いはあるのでしょうか。

宿命とは、生まれる前から決まっているもので、変えられない。
運命とは、巡り合わせによるものであり、日頃の行いや選択の積み重ねにより、
変化していく。

このような違いがあります。

ですから、「運命愛」とは、変化を受け入れ、愛することといえます。

日本の現代社会では、生きがいを見つけられない人が多いようです。
生きがいとは、生きることの喜び、張り合い、生きる価値を意味します。

これらの意味を持つ「生きがい」がない状態を、ニヒリズムといいます。
ニヒリズム状態にある人々を、「末人」とニーチェは言い表しました。

末人とは、字の通り、最後の人という意味です。

ニーチェは「末人」にならず、「超人」になりなさいと説いています。

「超人」とは、不屈の精神を持ち、向上心を絶やさない人を指します。
まさに、生きがいに満ち溢れている状態を表しています。

不屈の精神を持つ、という表現には、
何かに挑戦していることを前提としていることがポイントではないでしょうか。

その挑戦が、高い壁でも、低い壁であっても、
あなたが何かを志し、諦めることなく、乗り越えようと集中していれば、

不屈の精神を持っている状態といえるでしょう。

また、不屈の精神に加え、向上心を絶やさないことも、
生きがいに欠かせないとしていますから、

ある一定の水準にあなたが到達していたとしても、
そこで傲慢になったり、怠惰になることなく、向上できる要素がないか、
探し続けることが大切です。

また、ニーチェは「永遠回帰」という、
人生の無限ループという仮説も立てています。

この仮説は、輪廻転生とは異なり、生まれ変わるのではなく、
ずっとあなたのままでありながら、人生を無限に繰り返すという説です。

この説を受け入れるか、否定するかは個々人の自由ですが、
この説を検討した際に、もしも自分のままで、人生を繰り返していくなら、
自分を色んな人生で磨いていく、成長させていくという考え方が自然です。

今回の人生で達成することができなかった目標や課題も、
次の人生で果たすことができるかもしれない。

けれど、今回の人生でやれるだけのことを精一杯やろうという姿勢こそ、
ニーチェが伝えたかった真髄ではないかと私は考えました。

・悲観的な弱い自分を消し、勇気を持って前進し、肯定的に生きよ

・人生の間に、とてつもない悦びが1度でもあれば、その人生に価値がある

・どこまでも「生」を肯定せよ

これらが、ニーチェの説く教えになります。

今生きがいを感じられずに、日々を虚無感に支配されながら
生きている方にこの記事が届くことを願います。

本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?