善行はギブアンドテイクではない
おはようございます。
心理カウンセラー 池田廉です。
本日は、「善行はギブアンドテイクではない」というテーマについて
記事を書いていきたいと思います。
そもそも、善行とはなに?
と感じられた人もいるかと思います。
善い行い
と書いて善行ですから、誰かを助けたり、自然環境に優しい行動をしたり、
といったことが思い浮かぶでしょう。
哲学者マルクス・アウレリウスは、
「善行」とは、損得から離れた行為であると説いています。
誰かを助けたり、自然環境に配慮した活動は素晴らしい善行ですが、
そこに、見返りを求める心があるなら、それは善行とは言えないのです。
まさに、今回のテーマである、
「善行はギブアンドテイクではない」という表現が当てはまります。
見返りを求めない秘訣として、
「与えたら、忘れよ」ともマルクスは説いています。
この教訓を私はとても大切にしています。
自分が誰かのために協力したことはしっかり覚えているのに、
誰かに何か力を貸してもらったことはちゃんと覚えていない
ということがないように心がけています。
できることならば、自分が協力したことを忘れ、
誰かに力を貸してもらったことをしっかりと覚えておくように意識しています。
そすることで、自分はいかに周囲の人たちに助けられ、
生かされているのか、いかに恵まれた環境にいるかと、感謝できます。
自分が力を貸したにも関わらず、あの人は全然恩返ししないじゃないか、
と思うことのないように、忘れてしまうのが心の平穏に繋がるでしょう。
時間も機会も無限ではありません。
我々の思考を、我々にとって正しい方向へ向けるよう心がけていきましょう。
また、善行を心がける際には、
変化を恐れずに、愛することが肝要です。
変化を恐れると、損得感情が湧き起こります。
もしも、ここで自分が何か与えると、今ある環境が無くなってしまわないか、
という恐怖心こそ、善行の大きな妨げとなりかねません。
恐怖も幸福も、他人の中にはなく、自分自身の中にあるのです。
マルクスは、日々を「人生最後の日」のように生きろと説いています。
そのために、「瞑想・内省・死への意識」を習慣にしましょうと、
教えてくれています。
私自身、これら3つを日々の習慣に取り入れてから、
心の安定や日々の充足感が増したように感じています。
特に瞑想はオススメです。
楽な姿勢で座り、背筋を伸ばし、そっと目を閉じ、
鼻でゆっくりと呼吸をする。
様々な瞑想方法はありますが、細かいことを考えすぎるよりも、
とにかく瞑想を行うことが最優先です。
だんだん無になれるようになってきます。
最初は色んな考え事が浮かびますが、そのまま考えてもいいし、
呼吸に意識を戻すのもいい。
ありのままで、無になれる時間を取り入れることに意味があります。
心の声を聞き取り、素直に行動に移し、善行を積んでいきましょう。
本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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