「欲望」の分類
おはようございます。
心理カウンセラー 池田廉です。
本日は、「欲望の分類」というテーマについて、説明していきます。
哲学者 エピクロスの教えをもとに、私の考察を交えて進めてまいります。
今回の記事を通して、
あなたがいま抱えている欲望は、どういう部類に入るのかを知り、
調整できるようになっていただけますと幸いです。
では早速ですが、結論からお伝えします。
欲望は大きく2つに分けられます。
①自然な欲望
②無益な欲望
上記の①にあたる、「自然な欲望」の中にも、
「必須」と「必須でない」欲望に分けることができます。
ここからは、具体的に紹介していきたいと思います。
①自然な欲望であり、必須のもの
・衣食住
・友人
・健康
①α 自然な欲望ではあるが、必須ではないもの
・豪華な食事
・性愛
②無益な欲望
・富
・名声
・権力
いかがでしょうか?
私は最初、この分類を学んだ際に、少しの違和感を感じました。
それは、富や名声や権力を無益としていたからです。
富があるから豊かな生き方ができる。
名声があれば自分を誇らしく感じられる。
権力があれば、自分への存在意義や行動範囲が広まる。
このようなメリットがあって、生きやすくなる有益な欲望ともとれないか?
と感じたのです。
しかし、エピクロスの教えを深く理解しようと試みたところ、
その考えは見事に私の中から消えていきました。
それらを無益と称したのは、他者ありきの欲望だからです。
他者に委ねた欲望に過ぎず、安定した心をもたらさないのです。
肉体的な苦しみや、精神的な苦しみをもたらす根源は欲です。
思慮や自己充足があれば、過度な欲望は生じえないのです。
質素な暮らしでも、心豊かに生きることは可能です。
自然な欲望であり、必須のもの
という欲望を心がけていきたいものですね。
本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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