新しい自分と、新しい運命

おはようございます。
心理カウンセラー 池田廉です。

この記事では、明治時代の文豪 幸田露伴先生の教えをもとに、
私の考察を交えながら解説していきます。

主に、努力の仕方についての説明がなされていますので、
今何かに挑戦しているけれど思わしい結果が得れていない人に届けば幸いです。

まず最初に、ただひたすらに努力をしなさいと幸田先生は言っていません。
むしろ、他人の力を進んで借りなさいと提言しています。

他人の力を借りた上で、「守破離」を心がけましょうと説いています。

守破離とは、聞いたことがある方も多いかもしれませんが、

最初は教えを忠実に守り、基礎が固まったら次は教えを破り自分の強みを出し、
最後は師匠から離れて独自の手法で取り組むことを言います。

他人の力を借りる上で、意識したい点があります。
それは、自分への未練を捨てることです。

何事も基礎ができていない状況にあるときは、
自分を空っぽにして、とにかく教えをどんどん吸収していくことが肝要です。

その為には、己を知るということも欠かせません。
自分自身をよく知り、何が必要なのか見極め、相応しい師匠を選出し、教えを乞う
ことがいいだろうと幸田先生は伝えようとしているのではないでしょうか。

時に、誰の教えも必要とせず、自力で全てをやってやるぞと思うこともある
かもしれませんが、それは実に厳しい選択であり、凡人には難易度が
あまりにも高すぎるのです。

自分は凡人と思うならば、他力こそ効率の良い方法であると
強く意識することが大切です。

また、好きだからという感情だけでは、限界があると
幸田先生は言います。

歴史上の英雄や、学者たちも、好きという感情だけでなく、
並ならぬ努力によって偉業を成したのだと。

最後に、努力の遺伝的要素についても説明しておきます。

努力は引き継がれるものであり、努力の堆積は遺伝されると
幸田先生は言います。

あなたが何かに対して努力したことは、
自分への結果として出るだけでなく、子孫にも受け継がれるのです。

努力はしたからといって必ず報われるわけではないし、
むしろ努力したことによって、失うものも多いと考えることもある
かもしれません。

私はそのような考え方も一理あると思います。
ですが、努力が受け継がれるということを学び、

もしも子孫ができた時に多少なりとも受け継がれているなら、
何一つとして無駄にはなってはいないのだろうと思えました。

誰しもが子孫を持つわけではなく、
生涯独身の人もいるでしょう。

そういった方は、周囲にいる人がその努力をどこかで見ていて、
良い影響を与えているかもしれません。

この世界に絶対はありません。
可能性が少しでもあるなら、努力することは無駄ではないと言えます。

今何かに励んでいる人も、そうでない人も、
努力という言葉に対する自分なりの解釈があると、

壁にぶつかった際に、挫折を乗り越えやすいかもしれません。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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