見出し画像

キミの「どうした?」があまりにも優しいから

「どうした?」と聞くくせがあるのは、私がそう優しく聞いてくれるのが好きと言ったからなんだろう。でも、涙で声が出せなかった私にはその「どうした?」はあまりにも苦しかった。優しすぎて。

久しぶりのキミの声。寝る前にほぼ毎日していた電話は、時差出勤が始まって朝早く起きることになり、なかなか出来なくなってしまった。私は通常の出勤だけれど、繁忙期となっていつもより帰りが遅くなるようになってしまった。LINEもすぐには返せない。返せたとしても、その時はもうキミはねむそうで。

急にタイミングがずれるようになってしまった。どれも仕方のないこと。それは重々分かっているけれど、毎日流れる暗いニュース、消毒など神経質にならざるを得ない環境、初めての繁忙期、そしてキミとのやりとりがぐっと減ったこと。全てが一気に重なって、寂しくなって、不安になって。その揺らぎが一気に涙となって溢れ出てしまった。

勘のいいキミのことだから、電話をし始めてすぐに私の様子がおかしいことは気づいていたんだろうね?それでも、普通に振る舞おうとしてくれたし、なかなか会えないことについても、仕方ないよと言ってくれた。その優しさが胸にくる。声が、声にならない。

なるべく普通に話していたけれど、普通の話題をしていても涙が止まらない。そしてついに、「泣いてる?」。もう泣いてないなんて、言える状況ではなかった。どうした?ゆっくりでいいから、言ってごらん?の声に、たどたどしくしか言葉を発せられない。

こんな感情は初めてだった。どうしてこんなに涙が出るのかも分からない。ただただ寂しくて辛くて、隣にいて欲しくなってしまった。
いつからこんなに弱く、脆くなってしまったんだろう。私はキミに依存するようになってしまったんだろうか?一通り話しても、結局私はキミを困らせただけで、不安にさせてごめんと謝らせてしまった。そういうことではなかったんだけれど…

そんなに出会ってから長い間は経っていないのに、キミの存在がいつの間にかとてつもなく大きなものへと膨らんでいたみたい。私はキミと離れたくないと本能的に思ってしまっているようだよ。自分の感情は、自分でコントロールしなければならないね。これから先どうなるかは分からないけれど、いつか笑って会える日がくることを信じて、今はぐっと我慢しよう。

いつもたくさんありがとうございますっ!