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今年もまた夏の足音が聞こえてくる

この間ある人に、好きな季節はなんですか?と聞かれた。

春、夏、秋、冬。改めて聞かれると何だろう。
4つも選択肢はあるけれど、どれが好きかと言われるとちょっと悩んでしまった。


どの季節も好きなところと苦手なところが入り混じっている。
春は、桜の季節。穏やかな陽気は好きだけれど、花粉で身体中大変なことになる。夏は、レジャーがたくさんある。花火はその中でも一番のお気に入り。けれども、ジリジリと灼けつくような暑さは苦手だ。
秋は、読書、スポーツそして芸術と世界が広がる季節。ただ、台風が多くなる時期だから、中にこもっているイメージが強い。あと私の場合、体調を崩しやすい。
冬は、おでんやお鍋が美味しくなる。こたつも最高だ。でもやっぱり凍えるような寒さは…

あれ?もしかして好きな季節は無い?


いやいや、でも、季節の移ろいを感じるのは好きだ。
特に、ちょうど今のような春の終わりかけから梅雨に入る前の5月くらいは、
穏やかで過ごしやすい。
窓を開ければ、身体を包み込むような爽やかな風が窓サーっと入りこんできて、カーテンをひらりと揺らして。気温も気持ちよく感じる20度くらいで、夏程は強くない日光が差し込んで、ついついウトウトとしたくなってしまう。

そして大体5月頃になると、家の近くの海から潮の香りが漂ってくる。
ちょっと塩っ気のある匂い。私は風にのってくるこの潮の香りが大好きだ。
季節が移り変わっていく証のようで、夏を先取りしたような気分になる。
ちょうどこの間、朝窓を開けたら風と共に潮の香りを感じて、もうすぐ夏なんだなと思ったところだ。


少しずつ、少しずつ、時は過ぎ、季節が移ろっていく。
潮の香りだけでなく、見渡せば木々の緑もこの間より青々としている。
私たちがせかせか忙しく動いている間に、自然は次の季節の準備をしていて、
こうしたちょっとした自然の変化を感じるのは、私は好きだ。


次にもし好きな季節を聞かれたら、季節と季節の間と答えようかな。








いつもたくさんありがとうございますっ!