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【2分で読める】キネステティクス®ってどんなもの? 5.役割通りに使えると、80歳を超えても元気に動ける!

ピューシスでは、「セラピーが好き」「ボディワークが好き」「学びやアクティビティに熱い想いを持っている」という人のお話を聞いていきたいと思っています。

数回にわたってお届けする今回のテーマは、キネステティクス®についてです。

動きの分析ツールであり、自分が楽に動けるようになるだけでなく、介助の場面においては、介助する人もされる人も、両方が楽に動けるようになるというキネステティクス®
国内唯一の認定機関である一般社団法人キネステティクス・ジャパンさんでは、各地でコース開催など普及活動を行っておられます。

キネステティクス®とは、どのようなものなのでしょうか?
一般社団法人キネステティクス・ジャパンのマスタートレーナーのお1人でいらっしゃいます、渡邊康子さんにお話をうかがいます。

一般社団法人キネステティクス・ジャパンさんのホームページはこちら↓

キネステティクス®ってどんなもの?
5.役割通りに使えると、80歳を超えても元気に動ける!


渡邊さん(以下、敬称略)
ピューシス(以下、ピュ)

ピュ:
その……、凝っていたり、背中が丸くなっちゃったおばあちゃんの状態とかが、筋肉のありたい状態ではないようなイメージだったんですよ。でも、骨の代わりに固くなって体重とか重さとかを支えるという機能を代わりに請け負ってくれてるんだって思ったら、それはそれですごく意味があって……。

渡邊:
そうそう。そこは、頑張ってるなってところですね。

ピュ:
それは、必要な対処を筋肉がしてくれてるんだな、という風にも思えてきました。

渡邊:
そうなんですよ。この重力場でね、生きていくには必要なことをしてるんですけど、でも、本来骨を動かすべき筋肉が固くなってたら、動けなくなるし、痛くもなるし……。

ピュ:
そうですね。

渡邊:
じゃあ、もっと骨に体重を預けることができたらね、筋肉はそんなに頑張らなくても動けるんじゃないか、と。
骨がちゃんと重さを受け持ってくれて、筋肉は骨を動かす役割だけすれば、すごく筋力が少ない人でも、実はもっと楽に動けるんじゃないか、と。

ピュ:
確か筋肉って、伸びることと縮むことの、その差で力を出すって聞いたことがあるような気がするんですけど……。

渡邊:
そうそう。そういうことですね。

ピュ:
ということは、より自由に伸びたり縮んだりできるような、自由な状態というか、負荷がかからない状態にしてあげる。
ということはつまり、その時骨がちゃんと機能する、骨の役割を骨がやってくれて、筋肉は伸びる縮むを思う存分に出来るっていう状態になったらいいのかな、と。

渡邊:
そうです、そうです。そうなんですよ。こういうことを、実際に動きながら、「ここに骨がありますよね」、そして実際に骨も触りながら、「骨に体重をかけたらどうですか?」とか、「骨がないところで体重をかけたらどうですか?」とかって体験しながら、性質や役割を学習します。

そして、「より楽に動くにはどういう風に骨と筋肉を使いましょうか?」って、色々探求するんですね。

人それぞれ体の構造が微妙に違いますからね、その人がより楽に動けるように、その人の骨のありようとか筋肉のありように合わせた動きをお手伝いすることができるようになりますし、自分自身もそう思って動けるようになる。

ピュ:
はい。

渡邊:
キネステティクス®︎の創始者(ピューシス注:レニー・マイエッタ博士とフランク・ハッチ博士。レニー・マイエッタ博士は故人で、今はフランク・ハッチ博士の話)が80歳を超えてるんですけど、めちゃめちゃ元気に動けるんですよ。というのはやっぱり、この動きを知っているからだと思うんですけどね。今でも世界各国を飛び回っておられます。

ピュ:
へえ?!

渡邊:
私たちもいろいろハンドリング(身体を動かしてもらう動き)をしてもらいましたが、手で何かされているという感じではなく、一緒に動いている感じなんですよね。博士よりも体の大きな男性も軽々椅子からベッドに移されるんです。博士ご自身も床の上をゴロゴロ転がりながら、めっちゃ動けるんです。股関節の手術をされているので、股関節に制限があるんですが、それでも動けるんです。

ピュ:
すごいですね。

渡邊:
そうなんです。

次回は 6.キネステティクス®と看護・介護・介助 です。

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