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医学、医療のゴール、最終目標とは何か(PC版)

1)導入

これまでいろいろ勉強し、成長してきた中で,
新たに気づいたことがいくつかあります。
その一つとして、
「倫理感や哲学など、これらは一見必要のない事を考えている様に
 見えるが、特定の人にとって、非常に重要で意識すべきものである」

ということが挙げられます。
その人々とは、
ある領域にて、社会的責任を果たしながら、
             それらを多くの人に還元する人達
」のことで、
今回のテーマである医学においては、
「治療を受ける患者さんは目の前の問題に全力で立ち向かうことが大切
 だが、治療を行う医師は、医師としての職業倫理や医療とは何か、
     どうあるべきか、これらについて考える必要があるよね」

と言う事ができます。
そういうことで今回は特に、
「医療のゴール、最終目標とは何か」
という命題について、自分なりに向き合っていきたいと思います。

2)医療発展のゴールは本当に不老不死なのか

「そもそも、医療とは「病気を治すこと」
 そして、これらの延長線にあるものこそがゴールなのではないか」
この考え方は、大きなミスリードであると僕は考えます。
多くの一般人にとって、医療とは
「死に関わる病気を治し、これを回避すること」
この様に捉えられることが多いため、
その結果、
医療のゴール、最終目標は不老不死である!!
この様に考える人が結構います。
僕の友人も聞いた際にはこの様に答えてました。

そもそも、全ての人が不老不死になってしまえば、
人口は際限なく増え、生態系は崩れ、
人間社会も維持できなくなってしまうでしょう。
医療が求めるであろう形とは反対の方向に向かってしまいますね。
また、例えば
声帯に異常が生じ、発声異常になった人のために行う甲状軟骨形成術、
三叉神経痛などに対して行う微小血管減圧術など
病院で行われる治療の中には機能改善に関わるものもたくさんあります。
これらは元々生命に関わる病気ではありませんし、
本当に不老不死という目的が医学の前提にあるならば、
行う必要のない処置ということになってしまいますね。
そうなってしまうと現在行っている医療とは矛盾が生じてしまいますし、
「医療のゴールは不老不死説」、
これはあらゆる側面から誤っているものだと言えてしまいますね。

3)僕の考える医学、医療発展のゴール、最後目標

それでは、医療のゴール、最終目標とは一体何なのでしょうか、
その答えは、先ほど述べた機能改善治療の中に隠されています。
これらの治療を行うのは、そもそも現在の病状によって、
生活に不自由が生じるから
もっと言ってしまえば、
人生における幸福感が侵害されてしまうから
であり、これを取り除くことを求めているからです。
また、患者さんの年齢層の中で一番割合が高いように、
70歳、80歳になっても、病院に通う理由。
それは、
現在抱えている疾患によって死んでしまう事が不本意であるから
もしくは、
現在病気から受けている身体的なダメージを軽減し、
                 より快適な生活を送りたいから

主にこの二つがあげられると思います。
これらの要素から考えた、僕個人が考える医療のゴール、最終目標
それは、
自らの死に方を自分自身で選択、納得のいくものにし、
     日常生活にて自分自身の障害になるものを解決する事で、
            その人生を幸福で豊かなものにすること
」です。
これによって、
「健康とは身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態であり、
     単に疾病のない状態や病弱でないことではない」
と述べるWHOによる健康の定義にも納得がいくようになりますし、
あくまで個人的な考えではありますが、
多くの人に広めたい、自信のある捉え方、考え方であります。

4)まとめ

そう、薬を出し、手術を行うことだけが医療なのではありません。
「患者と医師、双方に納得のいく治療の下で病気を克服し、
  何より、患者さん自身が楽しい人生を送るお手伝いをすること」
この事を実践する事が大切なのです。
例えば、
共通の趣味をもつコミュニティでの楽しい時間を提供すること」、
これもまた医療の一つであると思います。

私自身、自分の持つこの考えに沿った医療人でありたいと思いますし、
何よりもこの考えを共有することで、
多くの人に、
今の自分の人生は豊かなものなのかを常日頃から意識し、
     より後悔のない人生を送れるよう考えてもらう事で、
              素敵な毎日を送ってもらえたら
と思います。

5)さいごに

少し伸びてしまいましたが、今回の話は以上になります。
また、僕達は今回紹介した考えの下で、
多くの人と交流出来るコミュニティ作りを目標に活動しています。
僕達の考えに共感していただいた場合には、
その活動を応援してもらえればと思います。
今回述べさせてもらった内容はあくまでも個人の見解ではありますが、
不快に思った方がいらっしゃった場合には、予め謝罪させて頂きます。
他にも反対意見など含め、様々な考えや感想なども
お気軽に頂ければと思います。
最後に、皆さんが豊かで幸せな人生を送れるようになる事
を祈らせて頂く事で、締めさせてもらいます。
最後までお読み頂きありがとうございます。

ミヤ


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