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神が集う島へ旅した4日間。私の人生が少し動いた。

船で東京から12時間のところにある神が集うと言われ、たくさんの民話をもつ神津島へ旅をした。




船上から臨む

初めて、船に乗った。島を訪れた。

まだ、神津島に着く前、
船の上から眺めた朝日と深呼吸した時に奥深くまで入り込んでくる潮の匂いが何故か忘れられなくて記憶に強く残っている。

海を見下ろして、真っ黒に見える海に吸い込まれてしまいそうだ、と考えていた。





天上山登山

50分ほどの長い急な階段を登り終えると、そこは閑散としていて人影すらなくただカラスが鳴いているだけだった。標高が574mに対して、高山植物のようなものが生えているのが不思議に感じられた。

木々のアーチと岩の道を抜けると景色が一変し、裏砂漠と言われる場所がある。広がる砂に置かれた道標の石はなんだか「ヘンゼルとグレーテル」を彷彿させた。

そして、下山をするときに思わぬハプニングが生じた。6合目まで下山すると2つに道が分岐するのだが、そこの道を2択で間違えてしまった。永遠と続く山道を、下りたいのに上っていく山道を、水わずか、スマホ圏外兼充電わずかにより脳内Googleマップで7km程の道を歩き切った。辺りは木々しかなく、風の音が響き渡っていて「畏怖の念」のようなものを感じた。




島探索

続く3、4日目の島探索。
島全体が富士箱根伊豆国立公園である神津島は進む道によって見える景色が異なり、歩いているだけでとてもわくわくした。


何度も立ち止まったり、景色をひたすら眺めたりしながら、これからのことをたくさん考えた。

島を歩いていると、若い人や小さな子供を見かけることが多かった。全国的に見ても、合計特殊出生率が高いようだ。
そして、島民の方の生活をわずかながらも知ることができ、島の人たちの優しさにも触れた。

帰りは、神津島から調布まで飛行機で50分。
乗務員さん合わせて19人の小型飛行機。民宿の方が教えてくれたように飛行機の窓から眺める千両池の色が本当に綺麗だった。




最後に

これから、何年私の人生が続くのかも分からないけれど、いつ終わっても後悔のないようにと思うのと同時にこれからのために日々を生きなければならない。
今はあらゆる方面から押し寄せる波にどう耐え、対応するかが問われている鍛錬期間なのだ、と。
その鍛錬期間を経た先にあるものが何かは分からないけれど、少しずつ見え始めたこの4日間。
島が大好きになった4日間だった。



2023年12月31日に私がこのnoteをもう一度読むとき、どんな感情ですか。






私が私らしくいるために、嫌われることも厭わないという心持ちで生きていくと心に決めた。





私は今までの人生を経て、こう生きるしかなかったのだ。こう生きて自分の身を守ることしかできないのだ。




でも、それが悪いとは思わない。




心の痛みをかき集めたうえでの強さなのだと、繊細な人の痛みを少しでも分かるようになるための強さなのだと、私は思っている。







どうしようもなくこの世の中が嫌になってしまった時、この世界って悪くないかもしれない、そう感じる景色を見に行こうと思う。そう感じる世界で生きていこうと思う。





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