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CANON 「EOS R1」を買う理由はロマンしかない

こんにちは。フォトグラファーのnonです。
海外の街や風景、スポーツ撮影を生涯のライフワークとしています。毎日、生活のすべてにカメラが欠かせません。
写真は記憶を確かにしてくれるだけでなく、時にはその写真が今を生きるための力を与えてくれるものになります。
これまでに所有したカメラとレンズに関する個人的なレビューを中心にカメラについて語っていきたいと思いますので、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。


キヤノンフォトハウス銀座

2024年7月17日、ようやく正式発表された「EOS R1」のタッチ&トライ初日に参加してきました。

CANONは2018年10月にEOS Rを発売し、フルサイズミラーレス機に参入しました。その後、Canonは2021年11月にEOS R3を発売し、世間ではいよいよフラグシップ機か!?と思ったのですが、「3」であったことからこれはフラグシップ機ではなく、これよりもっと優れた機種が「1」のナンバーで発売されることを暗に示すことになりました。

一説には、これより先にSONYがα1を2021年3月に発売し、これが5000万画素でR3の性能を凌駕していたこと、続いてNIKONがZ9を発表し4500万画素だったことから、Canonは急遽R1として発売する予定だったものを名称変更しR3とし、他社より優れたものを再開発することにしたのでは、という憶測が世に出回りました。

今となってはCanon内部の人にしか真偽のほどはわかりませんが、少なくともR3はR1のためのマーケット調査を兼ねて投入された機種であると思われ、R1がR3マークIIとして感じられる人が多いというのも納得できます。

タッチ&トライの持ち時間は20分間。同時にEOS R5IIも触るのでR1は10分です。EOS R5のタッチ&トライの時は確か、中央に鳥や動物の置物があり実際にAFを試す機会があったのですが、今回は壁際にある実機を触るだけなので、何か実写感がわかる訳ではありません(笑)。ましてや、私の場合R3からの入れ替えとなるため、ほとんど見た目や操作性が同じR1を触っても何も得られるものがないというのが正直なところでしたので、Canonの担当者との会話が主なものでした。

このR1ですが、不思議なことにCanonのアピール度が低いです。タッチ&トライ参加とアンケート回答でいただける「キヤノンフォトサークル8月号」ですが、R5IIの紹介ページが9ページのところ、R1は2ページのみです。また、カタログはR5IIがA3二つ折りの4ページなのに対し、R1はA4両面の2ページです。
これは、発売時期が11月なので、今はR5IIをメインとし、9月以降R1のアピールを本格的にしていくという流れなのでしょうか。

ところで、国内外の反応ですが、ポジティブよりもネガティブな割合が高いです。散々待たされてこれなの?といった声が大きく、確かにクロスAFはもっとアピールできるのではないかと思うのですが、新機能の多くはR5IIと共通部分が多く、何かR1に対して、α1やZ9が出た時のような反響はほとんど聞こえてきません。

個人的には、画素数が他社フラグシップ機より少ないのが理由の一つかと思います。せめて3300万画素とかであれば全く結果が違ったような気もしています。
しかし、一番は価格ではないでしょうか。Z9が売れまくったのはやはり破格だったことで、プロだけでなくハイアマチュア層になんとか届く値段だったことです。R1は「100万円超にしては物足りない」ことが一番反映しているのだと思います。これが70万円とかだと絶賛機となっていたのかもしれません。

R1を使うような人は、かなりのスポーツ撮影の経験やスキルがあるため、R3から持ち替えたとしてもほとんど歩留まりが上がるようなことはないと思います。逆にアマチュア層にはカメラがオートで狙ってくれる部分が増えたので確実に歩留まりは上がるでしょうが、如何せんこんな高額なカメラは買えません。

海外の販売店の予約状況は芳しくないようですが、月産台数はR1が3,400台/月、R5IIが1万6,000台です。R5IIが4台売れる間にR1が1台売れる計算ですが、そんなに売れるとは思えません。元々各社フラグシップ機はそれほど数が出るものではなく、NIKON Z9が特別だったのですが、まさかZ9のように売れると目論んだのでしょうか。

とまあ、発表から数日間のカメラ界隈の声ですが、私自身がR3から買い替えする理由は画質です。キヤノンはR6II以降、画像にキレが出るようになりましたが、R3までは強力なローパスフィルターの影響からか等倍画質が眠く、少し縮小して1800万画素程度で使用するしかありませんでした。
R1では新エンジンとGDローパスフィルターで良くなるであろうという期待ですが、100万円超えの価格を自分自身で納得し説明できるのかと言うと、正直自信がありません。
そこはもう・・ロマンでしかない、と自信を持って言えます。
しかしながら、ベースとなるR3の実売初値が673,800円でその後値上げがありMAX時は772,200円でしたので、R1の実売価格980,100円との差額は、207,900円です。
つまり、たった20万円の差額でこれだけの基本性能UPが得られるとしたら、やはり「買い」だと思います。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

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