カメラ講習 vol.17 フォトマスター検定⑥ 現像処理について
こんばんは。
カメラマンのyanoです。
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今回、カメラ講習 vol.17 フォトマスター検定⑥ 現像処理について
写真とカメラの基礎・実用知識また、フォトマスター検定の教材による基礎・実用知識について、お話いたします📗
私自身2017年に、フォトマスター検定 3級を取得しています。
それを紐解いて、覚えておきたいカメラ用語•基礎知識などピックアップしていきます✨
現像処理
現像
銀塩フィルムでは、現像液を使い化学反応によって画像を得ることを現像という。またデジタルのRAWデータなどでは、デジタル信号を電気的に処理し画像を得ることを、同じく現像と呼んでいる。
同じ現像でも、銀塩とデジタルデータでの現像では、根本的に違いがあります。
モノクロ(黒白)ネガフィルムの現象
撮影したモノクロフィルムを現像することを、モノクロ現像といいます。
現像行程は、現像→停止→定着→水洗→乾燥と進み、カラー現像より簡単なので、自家処理を行っている人もいます。
ただ、フィルムを現像しただけではネガ画像のままで明暗が逆になっているので、さらに印画紙にプリントするという工程を経て、はじめて黒白写真として鑑賞できます。
また、フィルムに合わせて推奨されている現像処理を行わないと、良好な仕上がりを期待できません。
逆にいえば、同じフィルムであっても現像液の種類や希釈率、処理温度、処理時間を変えることで、コントラストや粒状性を変えて現像処理ができます。
その中でも、モノクロフィルムを現像する時に、重要な条件の一つになるのが、現像液の状態です。
現像時には液の温度を20度Cに保つことが基本で、pHや濃度などを良好にしておくことも温度管理と同様に大切な条件です。
なお、モノクロフィルムに現像方法が表記されていないのは、仕上がりの異なるモノクロフィルム用の現像処理薬が発売されており、撮影意図や撮影状況•仕上げ方によって現像処理ができるからです。
クロスプロセス
フィルム現像処理で、クロスプロセスと呼ばれるものがあります。
カラーリバーサルフィルムをカラーネガフィルム用の現像液で処理したり、逆にカラーネガフィルムをカラーリバーサル用の現像液で処理することで、標準的なものとは異なる仕上がりとなります。
カラーネガフィルムをカラーリバーサル現像すると、ポジ画像にはなるが色調が変化する。また、カラーリバーサルフィルムをカラーネガ現像すると、色調が変化したネガ画像になります。
カラーネガフィルム現像
カラーネガ現像は、モノクロに比べて複雑で厳密な処理が必要です。
カラーネガ現像の基本は通常、発色現像、漂白、定着、水洗の工程で現像処理を行い、ネガ像を形成します。
写真店ではクイック処理が多く、水もほとんど使わずに10分程度で現像できます。
ネガ像は、陰画ともいわれ、色や明暗が逆になっており、さらに画像を安定させるためベース面がオレンジ色に着色されているので、ネガ状態のままでは画像を正確に鑑賞することはできません。
モノクロネガと同様に、プリントして初めてネガ画像がポジ画像に反転され、肉眼で見えたような色彩や明暗となります。
ほとんどのカラーネガフィルムは、指定の現像プロセスと異なる会社のものを使っても、ほぼ同じ仕上がりを期待できるようになっています。
カラーネガフィルム現像手順
・4浴処理=現像→漂白→水洗→定着→水洗→安定→乾燥
・2浴処理=発色現像→漂白定着→水洗→乾燥
カラーリバーサルフィルムの現像
カラーリバーサルフィルムは、現像すると画像がそのまま肉眼で見えたような色彩や明暗となります。
リバーサルフィルム現像は、反転現象などが加わり、カラーネガ現像よりさらに複雑な現像方法になります。
そのため、専門ラボ(現像所)に現像を依頼するのが一般的です。
増感現像
そのフィルムの実効感度より高い感度設定で撮影して、その感度を得る場合には、増感現像を行います。
主にモノクロフィルムとカラーリバーサルフィルムで行っています。
フィルムのISO感度と増感現像の適応性とは直接の関係はないものの、
一部の高感度フィルムでは、増感現像の適応性が高く設計されています。
増感現像処理には、超微粒子現像剤ではなく、増感適正のある微粒子現像剤を使用します。
現像時間は長くなるが、
それはフィルムの種類や現像液によって異なってきます。
発色現像
カラーフィルムもモノクロフィルムも原理は同じで、
光に当たったハロゲン化銀が反応して潜像を形成します。
モノクロフィルムの場合は、現像することでハロゲン化銀を黒化銀とし、
画像を形成する。
対して、カラーフィルムは、ハロゲン化銀を媒体として、発色現象でガプラーと現像主薬が反応(カップリング)して色素を形成する。
カラーフィルムの場合は、その後金属銀を漂白します。
内式フィルム現像は、現像主薬1つで3色のカプラーと反応させるため、カプラーを選ぶ範囲が限られ堅牢性に難があったが技術進歩で克服し、外式と変わらない高画質の画像が得られるようになっています。
※潜像:放射線はハロゲン化銀を含む写真乳剤中の原子・分子に電離作用を及ぼして、自由電子、イオンや励起種を生成させる。これらが銀イオンを還元して生ずる像が潜像である。潜像は安定で、これを現像、定着すると放射線の写真ができる。
切り現(キリゲン)
カラーリバーサルフィルムなどで露出にミスがないか、適度な露出で写っているかを見るため、35ミリやブローニーフィルムの数カット分を切って、それだけを現像する方法がある。
これをラボなどでは、「キリゲン」と呼んでいます。
この結果を見て、露出に不満がある場合は、増・減感現像を指定して明るさを調節します。また、テスト現像という
フィルムの保管
フィルムは、時間が経つにつれ画質が低下します。
なるべく低温で、暗い場所に保管することが基本です。
保管状態が悪いと、たとえ使用期限内でも画質が著しく低下することもあります。
特に、夏場の車内など高温になるところは注意をしましょう。
冷蔵庫などに保管しておくのが理想的ですが、
夏場など暑いところへ急に出して使用すると、結露することがあるので、
ある程度ウォームアップの時間をとってから使用した方が良いでしょう。
フォトマスター検定 3級の感想(取得後)📑
私は、2017年12月の冬 フォトマスター検定 3級を取得しました。
フォトマスター検定 3級の勉強法は、ほぼ指定の教材を3冊ほどを用意して、写真とカメラの基礎・実用知識を何回も読んだり、問題集を繰り返し問いて、勉強していました✍️
仕事との合間に、スターバックス☕️などで、寛ぎながら勉強していた事を覚えています。
仕事も当時は、ファッション関係の商品撮影スタッフに務めて、服やアクセサリーなどの物撮りがメイン📷だったので、
今思えば、カメラに関する環境が整っている場でもありました。
同時に、関西撮影会に参加し始めた時期でもあります。
フォトマスター検定 3級を取得することで、
カメラの構造や基礎知識・精密なカメラの設定数値など身についた
感覚はあります。
お仕事では、商品撮影、合間に勉強、プライベートで、撮影会の参加や好きなジャンルの写真を撮ることに手順を追っていたかと思います。
何かしらカメラ撮影をするキッカケの中で、
フォトマスター検定 3級を受講・勉強することが、ベストなのかもしれません✨
また、それ以外のお仕事をしつつ、合間にカメラを学びたい。
基礎知識・実用知識を身につけてから、撮影に入りたいなど、
様々な入り口はあるかと思います。
その為、好きなジャンルの写真撮影をしつつ、
自分のカメラ環境に合ったタイミングで、勉強を始めることができれば良い
のではないかと。
以上となります。
カメラ講習 vol.17 フォトマスター検定⑥ 現像処理についてでした。
本講習を最後まで見て頂き、ありがとうございます。
次回
カメラ講習 vol.18 デジタルについて、
来週の土曜日に投稿します。
基本、カメラ講習については、土曜日に投稿しています📃
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