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mioarty
残像【短歌】
いいのかなこのまま進めば砂山の真ん中できみと指がふれあう
悟られぬように微笑むこの場から攫って欲しいなんて言えない
泊められた小舟を沖へやんわりと押しだすようなさよならでした
月の夜にゆうがお咲けば胸元でちいさく手をふるきみの面影
このままでよいのでしょうか風鈴の澄んだ音色がわたしを揺らす
たいせつに育てた鳥を放つとき空にむかって指はほどかれ
イヤホンをゆっくり外す目の前におおきな虹がひろがっていて
***
夜の涼しい風に秋を感じるようになってきましたね
過ぎてから恋しくなるのが夏
また来年、逢おうね夏
最後まで読んでくださりありがとうございました
さとしおり
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