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補足編 - その4|Microsoft TeamsのチームをTeamsから作らない方がよい理由⑨

このシリーズでは、Microsoft 365の初心者向けに、導入のための解説をしていきます。

非エンジニアの方が”ざっくり掴む”ことを目的に書いておりますので、
プロのエンジニアの方からしたら、記述が厳密でないとか、正確には違うでしょ…みたいなことがあるかもしれませんが、ご了承ください。

前回のまとめ:

  • Teamsから作ったチームだと、Outlook予定表のグループ欄に表示されない(グループとしての予定が立てれられない)

一体どういうこと??

ということで、今回はその真相究明をしていきたいと思います!



この記事を読んでほしい人

  • 管理職・チームのリーダー

  • 自組織におけるICT/DX推進の担当者

  • 仕事に追われて疲れ果てている人





※本記事では、Microsoft社のアプリケーションに言及するため、マイクロソフトの商標とブランド ガイドラインに準拠して製品名を記述しております。
※マイクロソフトの許諾を得て使用しています。https://www.microsoft.com/

※筆者の体験をもとにした記事であり、MicrosoftおよびGoogleの広告案件ではありません。


1. それぞれのグループを比較してみた

SharePointから作ったチームの場合

前回のおさらいになりますが、比較のためもう一度解説します。

筆者作成|Microsoft SharePointスクリーンショット(DX風林火山)

左上のサイト名をクリックします。

▼スクロールダウンすると、こんな画面になります。

筆者作成|Microsoft SharePointスクリーンショット(DX風林火山)


Teamsから作ったチームの場合

筆者作成|Microsoft SharePointスクリーンショット(教育事業部_役職者)

左上のサイト名をクリックします。

▼スクロールダウンすると、こんな画面になります。

筆者作成|Microsoft SharePointスクリーンショット(教育事業部_役職者)


あっ……!!!

イラスト:ミツキ(MiMi)


2. 比較してわかったこと

SharePointから作ったチームのサイトにあって、Teamsから作ったチームのサイトにないもの

筆者作成|Microsoft SharePointスクリーンショット(2つのサイトを比較)

SharePointから作ったチームのサイトには、
Teams、メール、予定表、グループ、ノートブック、サイト、Planner

Teamsから作ったチームのサイトには、
Teams、ノートブック、サイト、Planner

つまり、この差分…「メール」「予定表」「グループ」がないので、
Outlook予定表のグループ欄に表示がなかったのです。
(Outlookのメールボックスにも、同様に表示はありません。)


どっちから作っても同じじゃないじゃん!!

イラスト:ミツキ(MiMi)


グループとしてMicrosoft 365アプリと連動させたいなら、SharePointからチームを作るべき

Microsoft 365アプリの中でもTeamsは、(コロナ禍からは特に)ナンバーワンで注目されてきたアプリだと思います。

チャット形式のUI(画面設計)はSharePointより初心者に馴染みがあり、WEB会議利用を目的として使い始めた組織も多いでしょう。

あまりにもTeamsが注目されすぎた故の、見落としだったのです。

イラスト:ミツキ(MiMi)

(少なくとも、筆者はこれまで多数のチームをTeamsから作ってきました。そしていつもおかしいと思っていました…。
なぜOutlookにグループとしての表示がないのかを…。)

Microsoft 365の最大の利点は、シームレスな(継ぎ目のない・スムーズな)業務プロセスの設計・実装が可能という点だと、筆者は考えています。

それには、Microsoft 365グループを軸として、Teams、SharePoint、Outlook、Planner、Forms…といったアプリを連動して運用していくことが鍵となります。

気づいた時点で、改めてグループを作り、チームの軸を構築しなおす。
この道を選ぼうと思います。

※もちろん、スピード勝負のプロジェクト(特にスタートしたばかりとか、一時的なもの)など、グループを軸としたアプリ間連動を目的としない場合は、Teamsから作ったチームで運用する形でも問題ありません。


3. なぜこんな仕様になっているのか

Microsoft製品の進化の歴史が影響している?

Teamsって比較的新しいアプリですよね。
でもその前からSharePointは存在していたし、さらに前からOutlookメールや予定表、グループはずっと使われてきたわけです。

つまり、後輩であるTeamsから作ったチーム(グループ)は、Outlookという先輩アプリには採用されない…ということなのではないかと、筆者は考えます。

(ここには色々とMicrosoft側の裏事情があるかもしれませんし、そのうちしれっと解消されているかもしれませんが)


こういう見えないところに落とし穴が仕込まれているんだから
組織DXって知見が豊富にないと怖いよな~

イラスト:ミツキ(MiMi)


組織DXの計画策定・研修・伴走支援のご相談、お受けしています

フォネット教育事業部 ICT/DX推進課では、ポータルサイトを軸にしたMicrosoft 365(またはGoogle Workspace)構築相談もお受けしています。
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いかがでしたでしょうか?
今後も組織DXのお役立ち記事を投稿していきますので、是非ご覧ください★

※感想や、扱ってほしいテーマなど、コメントいただけると嬉しいです!

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