帰ってきたドリームインキュベータ!国内株式市場で過去6ヶ月の株価値上がり率ランキング第3位(+161%)。経営体制の刷新、事業構造改革、アクティビストファンドの大量保有などを通じて業績も株価も「再起」し始めたドリームインキュベータを解説。DX業界の風雲児となるか。
最近荒れに荒れている株式市場で株価を上げている企業はかなり成長ポテンシャルがあり、業績を伸ばしている企業だろうと思い調べてみました。
おそらく資源系の会社がずらりと並び、もしかすると最近素晴らしい決算を出していた三井松島がトップかもしれないなと思いながら、過去6ヶ月の株価上昇率ランキングトップ10を見てみました。
そうすると案の定、資源の三井松島が過去6ヶ月の株価値上がり率+128%で5位だったりしたのですが、1社、非常に私の目を引く企業がありました。
過去6ヶ月の株価値上がり率+161%で株価値上がり率第3位のドリームインキュベータです。
かなり老舗感のある企業なのでご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんが、3大戦略コンサルティングファームMBB(マッキンゼー、ボスコン、ベイン)の一角をなすボストンコンサルティンググループの元日本支社社長の堀紘一さんが2000年に創業されたのが「ドリームインキュベータ」です。当時まだ比較的新しかった「戦略コンサルティング事業」と「ベンチャー企業の支援及び投資事業」を持つ、非常に珍しく先進的であった企業です。
ちなみに堀紘一さんのご子息はZ holdingsのVC部門Z Venture Capital代表の堀新一郎さんです。堀新一郎さんはドリームインキュベータでコンサルティングとベンチャー投資を経験したのちヤフーに入社され、Z Venture Capitalの前身となるYJキャピタルでも代表を務められていました。
かつては東大生など超優秀学生層の就職ランキング上位企業でもあり、光り輝いていたドリームインキュベータ。そんな企業がどの様な経緯で業績不振に陥り、再起しようとしているのか、そしてこの市況でどうして株価が上昇しているのか、解説したいと思います。
ドリームインキュベータの創業期の栄光と近年の不振
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