プロタゴラス「絶対的な真理は存在しない」【哲学者紹介 #1】
✅今回紹介する哲学者
名前:プロタゴラス
得意:『相対主義』
異名:論戦不敗の相対主義者
名言:「人間は万物の尺度である」
出没:紀元前485年前~紀元前410年前
貴族のように洗練された服装、優雅な暮らしぶり、自身に満ち溢れた教養人として、当時ソクラテス以上のカリスマ的人気を誇った。
❓️絶対的な真理はある❓️
プロタゴラス「絶対的な真理など、そんなものはない!!!価値観なんて、人それぞれさ!!」
こういった、絶対的真理を否定し、「人それぞれだよ」という考え方を相対主義と呼ぶ。実は、人類が真理について初めて哲学し、たどり着いた結論がこの身も蓋も無い相対主義だったりする。
🤔「確かに、身も蓋もないねぇ~ww 絶対的な真理を追い求めるのが哲学だと思っていたから、最初にこの結論はびっくりした😲!!!」
「人間は万物の尺度である」
たとえば、あるコップの中に、あなたにとって『冷たい水』が入っていたとする。では、「このコップには冷たい水が入っている」と断言してもいいのだろうか?いや、必ずしもそうだとは言えない。なぜなら、極寒の地に住んでいる人が同じ水に触れたら、「温かい…」と言うだろうからだ。このように、水の『冷たい/温かい』一つをとってみても、それらは人それぞれの相対的なもの(主観的なもの)で、絶対的な「冷たい/温かい」を決めることは出来ない。
🤔「有名な話だけど、コップに半分の水が入っているときと同じだね。
『半分も入ってる!』という人もいれば、『半分しか入ってない!』という人もいる。これは、基準の違いだね。前者は、空(0)を基準にしているし、後者は満タン(100)を基準にしている。前者のように、0を基準にすれば、何事にも感謝できるし、幸せな人生を歩めそう!!」
それと同様に、プロタゴラスは「善悪」「美醜」の概念についても、人それぞれであり、決めることは出来ないと主張した。それらの概念は、それぞれの人間が自分の尺度(価値観)で勝手に決めたものに過ぎないからだ。
🤔「確かに、平安時代の美人は、切れ長の細い目をした、ぽっちゃり体型の人だったらしいし!!!時代によって、そういった美醜などの【常識】も移り変わるんだね!」
💴政治家たちに大人気💴
こういったプロタゴラスの相対主義哲学は、特に政治家たちに大人気になった。というのも、プロタゴラスが生きていた古代ギリシアでは、広場に民衆を集めて政治家同士で、公開討論を行うという風習があり、そういった場で議論相手を打ち負かすのにとても有効だったからである。なぜなら、上手いこと価値基準をずらすことで、どんなに「ひどい主張」であっても相対化して、「素晴らしい主張」のように見せることが出来るからである。
逆に、相手のどんなに「素晴らしい主張」でも、「ひどい主張」に見せかけることが出来てしまうのだ!!
どんな主張でも覆し、黒➡白に、白⇨黒に見せかけるプロタゴラスの相対
主義哲学は、最強の議論テクニックとして重宝されることになった。
🤔「まるで、ひ◯ゆきみたいだねww」
こうして大勢の政治家たちが、彼の講義に殺到した。彼は、なんと1回の
講義料で、軍艦が買えるほどまで荒稼ぎしていたと言う。
✅最後のまとめ
今回紹介した哲学者
名前:プロタゴラス
得意:『相対主義』
異名:論戦不敗の相対主義者
名言:「人間は万物の尺度である」
😊私の感想😊
「絶対的な真理がないってことがよく分かったよ。これからは、自分の”正しさ”を他人に押し付けるのは、やめる!!あと、”常識”という絶対的なものも存在しないんだね!!これからは、自分の価値観をしっかり決めて、自分なりの価値判断の尺度を持つようにする!!そうすれば、周りに流されず、楽しくて、幸せな人生を送れると思うから!!!」
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参考文献
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