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仙台グルメについて

※記載途中ですが、公開しています。
ご了承ください。

私は仙台に暮らして8年。
それまでも出張などで来ていたので、足掛け20年くらい仙台と関わっています。

さて、今回の記事は基本編と応用編に分けますね。
基本編は、仙台で暮らしている人なら知っているけれど、
これから旅行で来る人は知らないようなことを中心に概論を。
応用編は各論。個別のお店の紹介などを書いていこうと思います。

★基本編

仙台グルメというと、何が浮かぶでしょうか。
最近は、サンドウィッチマンの宣伝もあって、仙台グルメも少しずつ有名になってきました。
牛たん焼き、ずんだ餅、笹かま、せり鍋というところでしょうか。
たくさんあるので、ひとつずつ書いていきますね。

【牛たん焼き】
仙台市内だけでも100軒以上あると言われている牛たん焼き店。
その名の通り、牛の舌を焼肉用に仕込んで、厚切りで焼いたものです。
詳しい発祥の歴史などはガイドブックに譲りますが、戦後復興の中で焼き鳥屋が始めたのが発祥です。
経緯を知らない方だと、和牛の牛たんが出てくると思いがちなのですが、仙台の牛たん文化は、戦後に開発された和牛ではなく、輸入されたアメリカ産が本来です。歯応えがあり、よく噛んで食べるものとして登場しています。

当時、牛たん自体が珍しい食材であったこともあり、それを厚切りで麦飯とテールスープなどと合わせて定食にしたのが、仙台の牛たん焼きになりました。
最近は、居酒屋や他の食材店などでも牛たんを売り出すところが増え、牛たん焼き専門店でなくとも、仙台ならあちこちで牛たん焼きが食べられるようになりました。
味は、基本は塩ですが、仙台味噌を使った味噌味もあります。また、高級ブームに乗っかって、柔らかい部位である芯たんや、和牛の牛たんなども出て来ています。
専門店では、たん焼きのみならず、刺身、たたき、シチュー、カレーなど様々なメニューが食べられます。


【ずんだ餅】
あんこというと、小豆をつぶして砂糖と和えたものを呼びますが、小豆を枝豆に変えたものがずんだあんです。
独特の風味は小豆とは異なり、爽やかさもあって、餅だけではなく、シェイクにした一品まで出て来ています。
昨今、よく聞くずんだ味ですが、餅でもシェイクでも、お店はそれほど多くないので、実は仙台でもそこら中で買えるわけではないです。
シェイクなら仙台駅で購入して街ブラ、はたまた、ずんだ餅なら決めたお店を狙い撃ちがおすすめです。

【笹かま】
かまぼこを笹の葉型に成形して焼き上げたものが笹かまです。
牛たんやずんだ餅、ずんだシェイクは仙台っ子はそれほど食べませんが、笹かまはスーパーでも常時棚があり、今日はちくわじゃなくて、笹かまにしようかというような扱いです。
笹かまは、あまり食べたことがないとどれでも一緒と思いがちですが、食べ比べるとだいぶ違いがある一品です。
軽く火で炙ると、いいおつまみにもなります。
調べるととても多くの水産加工会社が出て来ますので、ぜひ食べ比べをして楽しんでみてほしいなと思います。

【せり鍋・芋煮】
仙台っ子と言えば、笹かまと同じくらい食卓に並ぶのが、せり鍋や芋煮でしょう。
せり鍋は、秋田のきりたんぽ鍋にヒントを得て作られた鍋です。今では名取市周辺でせり栽培も盛んになったこともあって、季節が来るとスーパーもたくさんのせりが並んでいます。
また、せり鍋は、きりたんぽ鍋からヒントを得て、肉は鶏肉か鴨肉の醤油ベース(きりたんぽ鍋も比内地鶏肉と醤油ベースです)。たっぷりのせりを根っこごといただきます。

対して、芋煮は味噌ベース。芋煮の発祥は山形で、それを仙台でもアレンジしたものと言われています。
山形は牛肉と醤油ベースですが、仙台は豚肉と味噌ベース。
実際、仙台の人は牛肉や鶏肉よりも豚肉をよく食べるようで、スーパーの棚は豚肉がとても大きいのです。また、仙台は伊達政宗の頃に作られた仙台味噌があるので、味付けには、それを鍋に入れるようになっています。
仙台の芋煮の話を聞くと、豚汁でしょという方もいますが、味噌と豚肉だと全部豚汁の人ならいざ知らず、里芋と豚肉の相性を知らない人には、ぜひ試してみてもらいたい一品です。


【はらこ飯】
仙台グルメの中で、あまり全国には知られていないのが、はらこ飯です。
はらこ飯は、宮城の特産だった鮭とそのイクラで作る炊き込みご飯です。
最近は、鮭といくらの丼というと、サーモンといくらの海鮮丼を浮かべる方が多いのですが、はらこ飯は鮭の出汁で炊いた炊き込み飯に、鮭といくらを載せている上品な食べ物です。
宮城県では、県南部が鮭の特産だったため、南部地方にいくつも老舗があり、その支店が仙台市内にもあります。

【その他】
仙台には、実は、まだまだ美味しいものがあります。
ホッキ飯や麻婆豆腐焼きそば、仙台漬け丼、仙台牛、発祥と言われている冷やし中華も仙台ですね。
また、実は、三陸の海は「世界三大漁場」と呼ばれ、多彩な魚が取れるスポットなのです。お魚が美味しいのも納得ですね。

では、これらを踏まえて、応用編に移っていきましょう。


★応用編

基本編に続いて、応用編では具体的なお店を絡めて紹介していきます。

【牛たん焼き】
牛たん焼きは、実はさまざまな種類があるので、ぜひ一店舗で終えてしまわず、比べてもらえると、楽しめると思います。

一例ですが、下のように枠を分けると良いかもしれません。
①歯応えのある昔からの牛たん
②柔らかい牛たん
③元祖の塩味
④味噌味
⑤他の牛たんメニュー
(五つスタンプが揃ったらコンプリートです。)

仙台で老舗の牛たん焼き屋さんは、太助です。
仙台の国分町には、支店も含めて三店舗あり、昔ながらの牛たん焼きを、炭火で香りよく焼き上げてくれます。ここなら①③ですね。

牛たん焼きは、仙台駅前に行けば、利久や喜助、善治郎などのチェーン店が並んでいますが、十年前なら安くて美味しく、幅広いアレンジで楽しめたのですが、今はどこにでもある手軽さの一方、高級志向になって来ていて、あまりメリットがなくなって来ました。
その一方で、個性が光ったまま残っているのが、個人店で、どのお店も古くからのやり方をしっかり踏襲して、牛たんを提供しています。
私も仙台市内で25店舗ほど回ってみましたが、中でもお気に入りは以下の店舗です。

牛たん炭焼 高也
今、一番隠れ家的で美味しいと思っているのが、ここです。少し歩きますが、個人的には一番のおすすめです。


炭焼き牛たん おやま
一昔前までは観光ガイドにもあまり載っていなかった、一本裏のひっそり系だったのですが、いつの間にか大々的に観光ガイドに乗るようになったお店です。混んでいなかったらスッと入るのがおすすめ。


牛たん料理 閣
閣は、牛たんのたたきで有名なお店です。⑤をコンプリートするのにおすすめです。

牛たんの一仙


また、サンドウィッチマンは、仲間を連れていくのに司、最近はCM絡みで徳茂を紹介しているのを見ます。
司は、価格はワンランク上ですが、それに見合った良い肉を提供していると耳にします。
徳茂はチェーン店ですが、そのネットワークを生かして、安くて美味しいタンを提供しています。


【ずんだ餅】
ずんだ餅は探すとあちこちで食べられるのですが、王道は明治10(1877)年創業の村上屋餅店。ずんだ餅発祥の店と言われています。
郵送などは行なっておらず、その日できたものをその日に提供。わずかな座席で食べるか、並んで持ち帰るかで列が分かれています。行列になっていますが、座席の予約はなし。土日とおやつ時間は特に混むので、平日の午前中などをおすすめします。



【笹かま】
笹かまの安定した楽しみ方は、松島で食べる焼いた笹かまか、仙台で食べるアメリカンドック風のひょうたん揚げというところでしょうか。

個人的には、笹かまは練り物の中でも美味しい部類だと思うので、一種類ではなく、たくさんある製造会社を食べ比べするのが一番楽しめるのではないかと思っています。
現在はコロナ禍でなくなってしまいましたが、仙台空港のお土産売り場では10種類近くを試食できて、こんなに味が違うのかと驚いたのを覚えています。

現在、笹かま各社が一堂に集まっているのは、仙台駅周辺の場所だと、仙台駅2Fのお土産売り場、藤崎百貨店あたりです。


【せり鍋・芋煮】


【はらこ飯】


【その他】
ホッキ飯
麻婆豆腐焼きそば
仙台漬け丼
仙台牛
冷やし中華
ずんだシェイク

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