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【観たやつ全レポ】FUJI ROCK FESTIVAL '22 DAY3:7月31日(日)

いつもディスクガイドを書いている中野ゆざめと一緒にフル参戦してきた、フジロックレポの続きです。観たアクト全レポします!今回の記事は3日目(7月31日日曜日)。

▽各日のレポはこちら▽

JAPANESE BREAKFAST

GREEN STAGE 13:00〜14:00

(中野ゆざめ)
アメリカの女性インディーシンガーという点で、前日のSnail Mailを意識しながら観たステージでしたが、どちらかというとこちらの方が優しい音色。Snail Mailが90~00sのオルタナギターロックを明確にリスペクトしていた一方、Japanese Breakfastはインディーポップに軸足を置きつつ、様式にとらわれない自由なアプローチを指向している印象を受けました。カバーで披露していた曲は、恥ずかしながら原曲を知らなかったんですが、「恋する惑星」という香港映画の挿入曲らしく、ファンの方たちが口を揃えて感激していたのが印象的でした。こちらも急ぎチェックしようと思います。

(Phillsy)
本人が入場してきて、まずびっくりしたのはアー写と本人が別人すぎること。誰だこの目の前にいる終始ニコニコしている可愛げたっぷりの女の子は。あと、どこで買ったのかわからない謎服にも目が行きました。こんなふうに、のっけからビジュアル面であっけに取られましたが、思えばこうした特徴は、楽曲面にも如実に現れていました。ピュアなポップスでありながら、どこか遊び心のあるサウンド、それでいて懐の広い音楽性を感じさせるバラエティに富む楽曲。あえて1曲挙げるとすれば「The Body Is a Blade」。バックスクリーンに亡くなった母との思い出の写真が次々に映し出される中、力強く肉親の死から立ち直っていく決意が歌われます。こうした体験が、Japanese Breakfastの楽曲を、ただポップなだけではない、格別なものにしているのではないか、と思った瞬間でした。

Elephant Gym

RED MARQUEE 14:00〜15:00

(中野ゆざめ)
台湾のマスロックバンド。私自身、マスロックは聴いていると疲れてしまう(テクニカルすぎて)のでたま〜にしか聴かないのですが、Elephant Gymはテクニカルでありながらも軽やかで爽やかな演奏をしていたのが印象的でした。なんか全然聴けた。上手いのか下手なのかわからない絶妙な日本語で、とにかく楽しそうなMCをしていたのもよかったです。前日泥酔してスマホなくしたらしいのも面白すぎる。

(Phillsy)
台湾出身。アジアツアーを行うなど、今、着実に実力を伸ばしている3ピースバンド。演奏でもMCでも、どうしてもBa.のKT Changに目がいってしまいます。インタビューでは、HIATUS KIYOTEから大きく影響を受けていると言っていましたが、なるほど確かに複雑なピースの積み重ねが目立つ演奏で、その核になっているのが、Ba.のKT Changのよう。また、MCでは、フジロックを楽しみすぎて、ベロベロになってスマホを無くしたエピソードを披露。会場はそのチャーミングな話に大喝采となりましたが、「嬉しくないから(拍手は)ダメ」と怒られてしまいました。

ROUTE 17 Rock'n Roll ORCHESTRA(feat. UA、中納良恵、トータス松本)

GREEN STAGE 15:00〜16:00

(中野ゆざめ)
どうにか小雨程度で耐えていた今年のフジロックでしたが、ここにきて割と強めの雨が。ポンチョを被って座って観てました。

こちらは企画モノのスーパーバンド。ギターのヤマジカズヒデは硬派なオルタナロックバンド・dipのギタリストとして知っていましたが、なんでこんなポップで明るいバンドにいるんでしょうか。正直、ヤマジがトータスの後ろでバンザイ弾いてるのには笑ってしまった。中納良恵との「くちばしにチェリー(EGO-WRAPPIN’)」ではギターサウンドも上手くマッチしていました。

(Phillsy)
結構すごいことをしていた気がするんですが、体力の限界がふとやってきて、私は沈没。「バンザイ」をやっていたのだけは覚えています。

移動中の風景も最高

BLACK COUNTRY, NEW ROAD

WHITE STAGE 16:00〜17:00

(中野ゆざめ)
昨晩グリーンを沸かせた ”Seven Nation Army” をSEに入ってきたのは、どう見ても緊張しているTシャツ・短パン姿の6人組。音楽サークルの新入生の夏合宿を彷彿とさせる雰囲気で、どうしたどうしたと思いながら観ていましたが、次第に緊張もほぐれたのか、終盤にかけては楽器の音をしっかり聴かせる丁寧で豊かなパフォーマンスを楽しませてくれました。こういうものこそ自然に囲まれた中で聴いてナンボです。

まったく知らずに観ていたのですが、バンドの核であったギタボのアイザックが2月に脱退してしまい、それ以前の曲をすべて封印(1月には2ndアルバムをリリースしたばかりだったのに)した上で、6人で再スタートを切っていたんだとか。緊張していたのはそういう事情もあったんですね。音楽コレクティブで壮大なことをやっているとあり、なんとなくSnarky Puppy的な手の届かなさを感じていましたが、緊張しつつもメンバー同士で支え合っていそうな感じとかを見て、今後応援していきたいバンドになりました。

(Phillsy)
ロンドンからやってきたBCNR。このフジロックの3日間の中でも、個人的にかなり印象に残っているステージです。2つの相反する感想を述べておきます。まずマイナスから、単純に演奏技術が厳しいものでした。メンバー全員が場慣れしていない様子で、始終緊張気味。また、Vn.やSax.(持ち替えのFl.は上手い)の演奏技量は厳しめ、なんとも難しい雰囲気がステージ全体を包んでいました。

次に、プラス面を。調べていないですが、おそらくメンバーの誰かがクラシックをバックグラウンドに持っているのではないかと思うような楽曲構成でした。クラシックというのは、私調べでは、実は最も音量の強弱が激しい音楽ジャンルです。電車の中でイヤホンをして聴いていると、音量が小さいところは全く聴こえず、大きいところは耳を潰しそうになります。で、何が言いたいかというと、BCNRの楽曲は、ロックなのに、ロックではありえないようなダイナミックな展開のものばかり。正直に若干拙い演奏ながら、やろうとしていることは、これまでにないくらい壮大。激しい強弱差や、クラシックのような各楽器のソロ、「ありそうでなかったポップ」というのを聴いたような気がしました。

なお、これはゆざめ情報なのですが、実はBCNRは、今年頭にフロントマンのIsaac Woodが脱退した中、全面新曲で望んだ舞台だったとのこと。演奏の難点はこのせいかと思いつつ、(既に十分評価を得ていますが)今後大化けするポテンシャルを感じる印象深いアクトでした。

角野隼斗

FIELD OF HEAVEN 16:50〜17:50

森の中で聴くピアノは最高

(中野ゆざめ)
クラシック界の気鋭の若手として、最近よく名前を見る方。私はクラシックについては門外漢なのであまり深くは分かりませんでしたが、既存の楽曲にリスペクトを込めた表現と、鍵盤の上を自由自在に動き回る自分自身の表現との間をシームレスに行き来している感じが、表現者としての実力を見せつけられているようでとっても迫力ありました。クラシック畑のPhillsyはえらく絶賛していたので、自分もその凄さがちゃんと分るように、ある程度クラシックを勉強してまた聴き返してみたいです。

(Phillsy)
初めて生で聴いたんですが、凄味がありすぎる。改めて紹介するまでもありませんが、クラシック・Youtubeの両面でこれ以上にない評価を受けている角野隼斗(Cateen)が、森の中でピアノを弾く。これだけで最高です。ショパンの「英雄ポロネーズ」や、ガーシュウィンの「ラプソディー・イン・ブルー」を、静謐なFIELD OF HEAVENで聴いていると、角野隼人の技量とともに、フジロックというイベントの懐の深さにも気づきます。演奏に目を向けると、溢れる独自性がありながら、それを一つの演奏にまとめあげる繊細かつ堂々たる技術。クラシックは譜面が同じである以上、独自性をどこまで発揮しつつ原曲から離れないか、というのがミソだと個人的には思っていますが、その点でも圧巻の演奏でした。コンサートホールでもまた聴いてみたい。そうすれば、また違った一面が観られるのではないかと思います。

SUPERORGANISM

WHITE STAGE 17:50〜18:50

(中野ゆざめ)
まじで最高でした。めちゃくちゃクセが強いのに、どこか可愛く聴けちゃう彼らの曲が大好きで、ライブも心待ちにしていたのですが、想像以上にクールで楽しいステージでした。まず、無愛想なボーカルのオロノと、それ以外の楽しげなバンドメンバーとの対比がなんだか微笑ましい。微笑ましいのに、楽曲はやっぱりかっこよくて(やりたい音楽をちゃんとできている感じがある)、そのギャップがまたイカしている。極めつけは、ラストの “Something For Your M.I.N.D.” で前の方のファンをバンバンステージに上げ、みんなで盛り上がってしまう演出。こうやって自由に音楽を楽しむスタンスを、極めて自然に(肩肘張らずに)選択できているのがなんというか今の時代っぽい。強烈な個性のフロントマンのワンマンバンドにならず、メンバー全員が自由に生き生きと演奏できているのも、そうしたカルチャーがバンドに根付いているからなのでしょう。観ている側もとても気持ちのいいライブでした。

(Phillsy)
とんでもない曲者です。良い意味で。ステージに登場するや否や、一瞬にして、日本嫌いでロンドンに飛び出した、野口オロノが自由奔放かつふてぶてしく支配する空間に。音源で聴いてもぶっ飛んでいる楽曲を、ぶっ飛んだSUPERORGANISMが生で演奏する。当然にぶっ飛んだ60分間でした。ところで、最近、NHKで私の敬愛する藤井亮の「タローマン」が放映され、俄に岡本太郎が盛り上がっていますが、まさに太郎の「でたらめをやってごらん」を体現したような集団。そもそもバンドに謎の踊りをするダンサーが2人いる上に(しかも突然歌いだす瞬間が何度かあり、普通に歌うま)、ステージ上には謎のソファーが(途中、裏方スタッフが座らされたり、オロノ本人が寝っ転がったりしていました)。音楽的にも、エフェクトでぶっ飛ばしたボーカルに、聴いたこともない無秩序な効果音、突然キメに入っていく楽曲たち。クセを煮詰めたような人、曲、ステージでした。今後も追っていきたい。

TOM MISCH

GREEN STAGE 19:00〜20:10

(中野ゆざめ)
3日間の中でも特に素晴らしい演奏でした。あわやキャンセルか?という噂も流れていましたが、来てくれてよかった。

ギターに限らずですが、どんな楽器も演奏の基本は「この音を、どのぐらいの強さで、どのぐらいの長さで出して、どう次の音に繋げるか」というところにあると思っています。音符同士の有機的な繋がりを意識しないと、詰めの甘い間の抜けた旋律になってしまったり、弾くフレーズに合わせた適切な音作りができなかったりして、やっぱりある程度以上の演奏はできないものです。

しかしその点、Tom Mischの演奏は、バックのギター二人も含めて、徹頭徹尾そこが完璧だったと思います。本当に完璧だった。「このギターをどう弾いたらどういう音が出るか」ということが身体の感覚として染みついているからこそなせる技なのでしょう。また、やっぱりそれが分かっているから、音作りもべらぼうに良かった。「今、ここで出すべき音」をバッチリ聴かせ続けてくれる、最高に気持ちのいい演奏でした。

二日目のJack Whiteのステージが、ギターの持つ可能性を最大限に追求した演奏だったとすれば、Tom Mischの演奏は、ギターの基本に忠実に、その枠組みの中で出せる最高のプレイを魅せる演奏だったといえるでしょう。どちらもそれぞれのベクトルで極めて優れたギタリストだと言えますし、この二人を拝めただけでも今回のフジロックに来た甲斐はありました(今回、全体的に裏テーマは「ギター」だったんじゃないか?)。

(Phillsy)
これも衝撃のステージでした。ギタリスト枠なので、昨日のJack Whiteと対比しながら論考していきます。とにかく結論からいうと、Jack Whiteのエフェクターやコントロールノブを駆使しながらギターの表現限界に挑戦する演奏に対して、Tom Mischは、至高の音色と左右の手で繰り出す奏法だけでギターの表現限界に挑戦する演奏、という印象。

聴いているこちらの、体の芯まで浸透して溶けそうになる、なんとも言い難い至福の音色に加えて、ギターというのはこんなに繊細な演奏ができるのかと思うほどの演奏技術。昨日のJack Whiteを聴いて、「ギターの全てを聴いた」という気になっていましたが、これは全くの誤り。対極に位置しながら、全く引けを取らない素晴らしいステージでした。

ご多分に洩れず、サポートメンバーもまた全員上手い。思わず唸ってしまうような演奏の連続でした。あとは、Tom Mischがちょくちょくサポートメンバーにリードを譲り、自分がコードに回る場面も。それでも異彩を放つ存在感を持っているのがTom Mischであり、演奏技量のみならず、その人柄が垣間見えるようなステージでもありました。

MOGWAI

RED MARQUEE 20:10〜21:10

(中野ゆざめ)
今回最後の音デカロック枠。Tom Mischのオシャレで丁寧な演奏を聴いた後だからか、そのギャップでなんだかいつにも増して神々しく見えました。同じ音デカ系でも、Dinosaur Jr.とかとはまた違って、より重低音にも重きが置かれた、壮大で密度の高いサウンドを味わうことができました。そういう意味で、レッドマーキーはぴったりの音響だったと思います。時間の都合上、頭の方は後ろでご飯を食べながら観ることになってしまい、轟音をフルで浴びることができなかったのが悔やまれるところなので、次の来日を楽しみに待ちたいと思います。

(Phillsy)
とにかく音がデカい。私は音がデカいのが好きです。なぜなら伸び伸びと純粋無垢な感じを受けるからです。打算ではなく、本当に自分の出したい音を目一杯出す。その中でもアンサンブルを成立させる、それが音がデカい演奏だと思っています。その点、MOGWAIはそのど真ん中。前後の噛み合わせから、RED MARQUEEの後ろの方で聴いた演奏でしたが、後部からでも十二分の大音量。SNS上では、Apple Watchの「このままだと耳が聞こえなくなります」という警告がバシバシ出ると騒がれていました。

HALSEY

GREEN STAGE 21:10〜22:40

(中野ゆざめ)
三日目のヘッドライナー。日本での知名度が低いのは運営側も承知のようで、私もあんまりよく知らないアーティストでしたが、出てきた瞬間に明らかにオーラが違うことがわかりました。なんというか、一人の歌い手として背負っているストーリーが明確にあり、その重みを真正面から引き受けて正々堂々と立っている感じ。それゆえの矜持と強さが、立ち姿からしてひしひしと伝わってきました。一曲目からいきなり、女性蔑視に抵抗するデモの様子を背景に映し出して「自分は誰にも屈しない」というメッセージの曲を歌う演出は、残念ながら日本のトップアーティストにはまだできないと思います。全体的にも、パフォーマンス(何を、どう表現するか)に懸けている情熱や、単純な歌の力量が3日間の中では断トツで、世界レベルのポップスターは見えている景色も戦っているフィールドも全然違うんだということを思い知らされるステージでした。すごかった。

ただ、なんとなく会場のノリは芳しくなかったように思います。もともとの知名度の低さ故か、単純に圧倒されてしまっていたのか、はたまた背景の映像がグロすぎて引いてしまったのか(実際ほんとにグロかった)。MCもあまりせず、アンコールもなかったので、本人としてはあまり気分がよくなかったか…?と邪推してしまいました。それでも、やっぱりああいう世界基準のポップスターが格の違いを見せつけてくれるステージには意味があったと思います。必要なところは適切に日本ナイズしつつも、こういうストーリー性を持ったシンガーが日本でもヒットチャートに現れるようになってくれれば、色々もっと面白くなるような気がしました。

(Phillsy)
書き始めたら、とんでもない長さになってしまったので、別記事にしました。

個人的ベストアクトはJack Whiteに譲るものの、衝撃の大きさと言う点では、Halseyも負けず劣らずでした。

PENTHOUSE

苗場食堂 23:10〜23:50

(中野ゆざめ)
月並みな表現ですが、メジャーに行って露骨につまらなくなったと思います。以前は、プロモーション戦略も含む「どうすれば売れる曲が作れるか」という計算高さと、その上でどう面白い音楽を作っていくか、という二つの軸がうまく噛み合っていたような印象でしたが(特に、ライブハウスなどでの地道で不毛な下積みをほぼ経ずにメジャーデビューを果たしたことは、もっと評価されていいはずです)、最近の新譜からは、前者の「計算」しか感じられないのが正直な感想です。どこかで聴いたような曲しかない。今回のライブで、「Fireplace」や「26時10分」のようなインディーズ自体の楽曲と、最近の新譜を並べて聴いて、その差は歴然だと改めて感じました。メンバーは6人とも非常に高い実力を持った方々だと思うので、もう一歩攻めてほしいところです。

Fake Creators(LITE, DÉ DÉ MOUSE)

RED MARQUEE 24:00〜24:50

(Phillsy)
ゆざめが沈没したので、ここから3アーティストはソロで参戦。インストバンドLITEと、DJプロデューサーのDÉ DÉ MOUSEによるプロジェクト、Fake Creators。どちらも既に有名なアーティストなので、
かなり期待していたところ、大当たり。EDMとバンドサウンドの融合というのは、ここ何年か国内外のアーティストが試みている取り組みですが、その正解の一つに、遂に出会えた気がしました。

これまで、この種のやつは大概「すごい同期演奏」か「リミックスっぽい」のどちらかになってしまっているように思っていましたが、
Fake Creatorsの演奏では両者が完全に融合。思うに、これに一役買っているのが生ドラムかと。リズムを打ち込みではなく、生演奏側に持ってくることで、ライブ独特の「生感」が発生し、この素晴らしいステージになっているような気がします。今後もチェックしていきたいアーティストです。

TAKKYU ISHINO

RED MARQUEE 27:00〜29:00

問答無用の世界的なテクノDJ、石野卓球。仮眠を挟んで向かったRED MARQUEEは、選曲やテクニックもさることながら、彼の遊び心溢れるDJプレイが楽しいステージでした。前回観たのは、ageHa finalの時。その時にも思いましたが、この人は、なんと楽しいおじさんだろうと。特に際立ったのは、このアクトを以って完全にフジロックが終演しようとしていた29:00前後のこと。28:50ごろから観客は、じきに終わってしまうフジロックにソワソワしていたのですが、それを弄ぶかのように、わざと終わりそうな雰囲気を醸し出しては、急に次の曲に移る茶目っ気。こんなに意地悪なのに、不思議と悪い気はせず、むしろフロアのボルテージは上がっていく一方なのが、石野卓球の凄み。私もまんまとそれに乗せられ、アンコールも含めて29:15ごろの完全に終演するまで、この4日間の疲労も忘れて踊り狂いました。

その他

(中野ゆざめ)
最終日とあってか、これまで以上に圧倒されるステージのオンパレードだった気がします。特に、Superorganism以降のアクトはどれも演奏・パフォーマンスのレベルが段違いだったように思います。衝撃の連続でした。ずとまよやムラマサ、石野卓球を観られなかった(卓球は寝落ちした)ことが心残りですが、逆に言えばまだまだ楽しみは残っているということで、これからもたくさん音楽を聴いていこうと思いを新たにした最終日でした。

(Phillsy)
最終日の苗場、これまでの2日間ももちろん素晴らしい体験でしたが、この日はどのアーティストを聴いても当たり、当たり、当たり。全くジャンルも作風もバラバラですが、どれを見ても、なるほどそういう演奏が世の中にはあるのかと衝撃を受けるものばかりでした。

また、プログラムが魅力的すぎて見切れないのもフジロック。ずとまよや、ムラマサのステージも気になっていたものの、スケジュールの関係から泣く泣く切ることに。後からSNSを見返すと、アクトの素晴らしさが垣間見え、仕方がないながら悔しい気持ちにもなりました。

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