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「ヨーロッパ世界のことばと文化」を読んで。

706回目です。φです。

不調が続いていまして、読書日和です。余談ですが、割と私は微熱が出やすい。日頃は変温動物とか冬眠状態とか言われる体温ですが。このご時世だったら「熱出たー!出勤できない!」でドタキャンな日々なんだろうなぁ…。

そうそう、先日買い物に行った際、サーモモニターが置いてあったのでちらりと見たのですが、私反応されてなかった。まさかの。

だから自動ドアにも、自動のライトにも、自動の蛇口にも、自動のアルコール消毒できる機械にも、反応されないんだなぁと…スルーされて当然だったのでしょうね私。ちょっと切ない。

まぁそんな私ですが、とりあえず安静にしておきました。とはいっても筋トレしたけど。

そんなこんなで、読んだ本について書きます。こちら~「ヨーロッパ世界のことばと文化」。

https://www.amazon.co.jp/dp/4792370752?tag=booklogjp-default-22&linkCode=ogi&th=1&psc=1

私は言葉が好きなんですよ。文化も。検索結果で出てきたこの本、すぐに予約しました。勢いよく借りました。結論、めちゃくちゃ楽しかった。

私が言葉に興味を持ったのは伊藤計劃さんの本で、言語と思考のことについて触れていて、言語によって文化は変わるのかと言うことに目を向け始め…かれこれ、言語の世界を楽しんでいます。楽しいですよ言語。法則性を見つけたとき、類似性を見つけたとき、その言葉ならではの表現や言い回しを知ったとき。嬉しさにパスポート手に持って空港行きたくなります。まぁ今無理ですが。

フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ポルトガル、ギリシャ、そしてラテン語…と、網羅されているので、言語について興味がある方にお勧めの本です。楽しかった!

あまりにも興奮していたので、Twitterにも書いてしまいました。

読み終わった後に、「深掘り編ないかな!」とわくわくしていたくらい。調べてみると、英語についてのシリーズもあるようで…次はこれを読もうと思います(笑)

さて、本の内容について。

まず面白かったのが、スペインとポルトガルの違い。ひっくるめて”イベリア半島”とか言われるけれど、実際のところそこまで似ていないんじゃないかな~とも思いました。この違いを知りに、ぜひとも現地に突撃してみたいですね!ちなみにスペインには有名な乗馬学校があり、ポルトガルには有名な馬のお祭りがあり…馬好きとしても、この2国には行きたい。アンダルシアンとルシターノ見たい。

次に面白かったのは、Euro-English。ヨーロッパ圏で使われる英語。欧米=英語、という認識がされるときもあるのですが、ヨーロッパでは英語圏はイギリスとアイルランドのみ。他の国は独自の言語です。どちらかというと、ドイツ語とフランス語が共通言語みたいになっているのだとか。なんだろうこの中世感(笑)

昔の貴族とかはフランス語が必須だったし、ヨーロッパとは言いにくいけど例えばロシアでは、貴族が「ロシア語しゃべれない、フランス語で」とかだったりしたらしい。王族や貴族がまぜこぜになっていただけありますよね、うーん歴史を感じる。

で、Euro-English。癖がなくて聴き取りやすいらしい。ヨーロッパで共通に使われている英語らしく、なんだか興味がわきました。英語は近年国によってアレンジされつつあり、世界共通語として成り立たなくなってきている、ということも書かれていました。

英語を勉強している方は聴いたことがあるかもしれません。シングリッシュ、インド英語、などなど。英語圏であっても、イギリス英語もあればオーストラリア英語もあり、カナダ英語も、米語(アメリカ英語)も、ニュージーランド英語もある。ついでにイギリス英語と言っても、ウェールズでもスコットランドでも北アイルランドでも違う。英語を母語としている人でも、「え?」と思うような表現も方言もあるのだそう。

私は東京外国語大学のサイトで英語を聴き比べたことがありますが、まぁ違う。気になる方は下記のサイトに突撃ください(笑)

おー!フィリピン英語とマレーシア英語も増えてる!私も後で楽しもう。

まぁ英語はここまでにして。ラテン語が如何にヨーロッパの言語の基本になっているかも書かれていて、”つながった大陸”で言語がどう根付き、発展し、残ってきたか。が分かる本でした。

侵略し侵略され、を繰り返したヨーロッパ大陸の国々だからこその、今に残る言語なのだと思う。もちろん、フランス語やスペイン語、イタリア語などのロマンス語派と、ドイツ語や英語、デンマーク語オランダ語などのゲルマン語派はあるけど。

余談ですが、ロシア語ってドイツ語と同じ響きのものが結構あって、「ドイツから来たんだろうな~」と思うときがあります。じゃがいもとか。戦争の歴史がある国って、良くも悪くも影響しあっているんだな、と思います。

そんなことを思いながら読むと、もう止まらずに一気に読み終えてしまいました。言語好きとしてはたまらない本。楽しい。

「大学で英語以外の外国語、何にしよう?」と悩んでいる学生さんにもおすすめですね!

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