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「返校」観ました。これは名作!!

「サイレントヒル」が好きな人は、
かなり好きなんじゃないか?と思います
(映像美と世界観の点で)

とは言っても、
こちらは実際にあった
1960年代の台湾の白色テロの悲しい歴史を
テーマにしているので、
もっとメッセージ色が強く、重いです。

ホラーというより、
ホラーを使った政治風刺であり
「ジョジョ・ラビット」
に近い作品かもしれません。

ボカロ好きな人は、
和田たけあきさんの
「チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!」
を思い出すかも(笑)
(多分この曲も、これらの歴史が元ネタなので)


いずれにしてもこの作品は、
個人的にかなりお薦めホラーに入りますね。

さて、「返校」のテーマに関しては、
スペイン内戦や、
カルリスタ戦争
ロシア革命
ナチスドイツ
ファシスト
南米の政治・・
これらは皆、時代にズレはあろうと、根は続いていて、
共産主義社会主義と、
ナショナリズム国粋主義などの
が入り乱れ、
個人の人権と、国家利益を巡る闘いが
広がった時代があったという事です
(カトリック・キリスト教会も国や時代によって、
右と組んだり、南米の様に左になったり、
この辺は複雑で一言では語れません)

しかし、こういう極限の状態の中でこそ、
人間の本質が問われ、
その本性が剥き出しになる・・
という意味では、
むしろ、こういう時代からこそ、
現代社会は学ぶ事がある筈だと思います。

平和な世では
[犬][村人][王]も共に暮らせるんです。
だけど、生存の危機食料不足になった時、
まず「贅沢品だ」と取り上げられ、
次に村人人権を奪われ
「王が優先だ」と殺されます。

平和な時の姿は真実ではないから、
どんな状況下でも村人の命を守れる様に、
私達は、平和時のうちに
個人を守るシステム価値観
しっかり作っておく必要があるのです。
それはもう、極端な位に
(極端にしないでも微調整出来るのは、
頭の良い人間だけで、
哀しい事に、ほとんどの人類は
頭が良くないのですから)。

だから
[王とは何か?
命に位なんてあるの?]

とか
[人間の子供でなくても、
犬や猫も当然に同等な家族では?]

とか
[繁栄がそんなに大事?
下賤になっても?]

とか
そういう事を私達は
大袈裟な位に極端に
考えていかなければならないのです。

いつか、人生で個々に訪れる
[究極の危機の時]
の為に・・。

「[究極の危機の時]
なんてそんなの来ない」

「そんな事になってから考えればいい」

と多くの人は思うかもしれませんが、
[究極の危機の時]にどうするか?
こそが、実は人生の本質だと思うんですよね。

だから、そこから思考を逃避する事は
[己の本質]
から逃げ続ける事に他ならないのです。



さて、この手の話を扱った
わかりやすい?映画を色々貼っておきます(参考までに~)

「蝶の舌」
「ジョジョ・ラビット」
「スターリンの葬送狂騒曲」
「グレート・グローリー 大いなる勝利のために」
「ラ・ヨローナ~彷徨う女~」 (同名の別作品があるので注意)
「リアリティのダンス」


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