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「墓の魚」の各作品の説明

「墓の魚PEZ DE TUMBA」作品は、南欧の古典芸術の壮大なパロディの様に作られていて、とにかく古めかしいのが特徴です。
作品は、劇(小説含む)、詩、音楽、絵で構成されていて、その全ては、同一世界の[キリストと魔女達の物語]を描いています(同じキャラクター達が、絵や詩や劇の中で登場し、全ての作品が一つの神話大系になっているという事です)。

その独特な技法で作られたキリスト教神学的な劇、詩、音楽、絵には、それぞれ名前が付けられています。


■劇 Los nematodos(ロス ネマトドス)
劇の戯曲の他に、小説(Gracioso)などもここに含まれます。
劇の戯曲と言っても、読み物として作られた戯曲なので、上演の他に文学として楽しむ為に書かれています。
主に「墓の魚」の[キリストと魔女達の物語]を中心に描かれ、「墓の魚」作品の中で、詩の次に重要な要素となります。
Los nematodosとは、[線虫]という意味で、社会から見えない、この世の妖しの物語である事を示しています。
舞台上演では、古めかしい技法が多用され、演じる役者はコメディア・デラルテの様な、道化芝居の大袈裟でわざとらしい演技が求められます。

→  Los nematodosの劇を読む
→  Los nematodosの小説を読む

■前狂言 Obra de teatro Sucia(オブラ・デ・テアトロ・ソシア)
Obra de teatro Suciaとは、スペイン語で[汚い戯曲]という意味です。
劇の中でも「墓の魚」の舞台の前座として語られる道化芝居などが、これに
分けられます。
一人芝居が多く、難解な作品も多いです。

■詩 El Sventramento(エル スヴェントラメント)
Sventramentoというのは、イタリア語で[腸を抜かれた動物の死骸]の事です。
詩とは、この世の真実の一面を、人間が都合のいい様に加工した[真理の腸抜き死骸]の様なものだ、という意味がこの名前にはあります。
「墓の魚」は、オペラ楽団やオーケストラと呼ばれ、一見、音楽が最も重要な要素に見えますが、実は最も要となっているのは、この詩El Sventramentoです。
作品によっては、ゴンゴリスモの要素を含み、難解なものもあります。そういった作品は[キリストと魔女達の物語]の素地となる世界の事を神学的に語っていて、それらも全て本編の音楽と繋がっています。
魔女の他には、海洋生物や、死骸の事を歌った作品が多く、その全てはキリスト教哲学で語られています。

→ El Sventramentoを読む

■曲 Chanson funéraire(シャンソン・フュネライユ)
Chanson funéraireとは、フランス語で[葬送の歌]という意味です。
Chanson funéraireは曲調によって、いくつかの種類(パロ)に分けられます。
歌い手は道化師(道化役者)と呼ばれ、それぞれに得意なパロを持っています。

→ Chanson funéraireの曲種(パロ)一覧

→ Chanson funéraireを聴く

→ 道化役者の種類一覧
→ 道化役者の説明

■絵 Copia de la tumba(コピア・デ・ラ・トゥンバ)
Copia de la tumbaというのは、スペイン語で[墓場の豊かさ]という意味。
墓場にある様々な要素を絵にしているという事です。
主に「墓の魚」に登場する200人の魔女達の姿絵が描かれます。

→ Copia de la tumbaを見る
→pixivで見る



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→ツイッター
https://twitter.com/polilla_de_fe

→YouTube音楽動画
https://www.youtube.com/user/pescado666cristo/videos

→墓の魚・公式サイト
http://site-1295095-2445-4622.mystrikingly.com/
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