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干した魚の上を這う蛆虫・・ポルトガル漁師の郷愁を歌うサウダージ(郷愁)SAUDADEを作曲する

こんにちは。
「墓の魚」の作曲家です。

さて

正式チラシ255

こちらは、2年前に
皆さんの応援のお陰で
無事に開催する事が出来たコンサートです♪

沢山の方達のご協力、
本当にありがとうございました♪♪

そして、この無観客公演の録画と、
その後の一年に渡る複数の撮影で、
今回の映画の様な配信動画↓↓が完成しました。


その内容は
こんなものになっています。

■弦楽オーケストラに、
フラメンコも加えた
スペインや南米をテーマにしたオリジナル曲

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■作曲家の作るキリスト教詩の世界

■スペイン文学的な魔女などの異教幻想の世界や、
大衆の貧困、スペイン内戦をテーマにした演劇

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■不思議な古楽器や南イタリアの楽器も登場

■ゲーテや、シェイクスピアや、
ベケットに影響を受けたマジックリアリズム世界

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ラテン文学に囲まれて育った作者による
盛沢山のラテン作品になっております♪

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ところで・・・

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ポルトガル漁師の郷愁とは何でしょう?

スペインの隣人であり、
詩人の国であるポルトガルでは、
サウダージという言葉があります。

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サウダージ(郷愁)を正確に日本語に訳すのは
難しいと言われますが、
それは、この言葉が詩的な言葉だからでしょう。

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人生の最も充実した瞬間、
あるいは若さや、希望・・
それら、数々の喪失したものに対する懐かしみ、
焦がれながらも、諦め、
失われていく人生に愛を感じる感情・・


それがサウダージ(郷愁)です。

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そのサウダージを、ポルトガルの音楽ファド(FADO)は歌い、
主題にしています
(ブラジルの音楽にもサウダージはあります)。

皮肉と諧謔を前向きに愛し、
陽気なスペインの歌と比べると、
ポルトガルの歌は、
喪失を愛し、失った痛みを歌う部分が大きく、
それ故に詩人の国であり、
ファドというジャンルには
排他性がそれなりにあるかもしれません
(だからこそのファドなのですね)。

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友人には
「貴方の自由で異質な音楽「墓の魚」は、
自由の国メキシコで受け入れられるだろう・・」

などと言われた事がありましたが(笑)

「墓の魚」は、そこにさらに
ボードレールや、ダリ的な
干した魚の上に這う蛆虫から見る
この世界の日陰を歌う部分が加わるので、
複雑です。

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いずれにせよ、
スペインポルトガルメキシコアルゼンチン・・
これらの国々は共通した源泉があり、
そこに流れるラテンの魂から
「墓の魚 PEZ DE TUMBA」は生まれ、
ラテンの地脈に新たな命を吹き込むのです。

何しろ、海洋生物を幼少の頃から採集し、
ウニヒトデを飼育し、その内世界を作品に投影・・
読み漁った作品は
クラリンや、ゲーテである作者が作り出す世界なので、
異質で奇妙で、シニカルで、
魔性が登場する事は間違いなしです(笑)

配信動画・・ぜひ観て下さいね♪




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