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あなたは誰と朝ごはんを食べましたか?

はじめに

私の体験談はあくまでも個人的なものであり、フランス人だからこうだとか、日本人だからこうだと一般化するつもりはありません。

人種や国籍、年齢、育った環境によって感じ方が異なることを前提にしています。

あなたは誰と朝ごはんを食べましたか?


「朝ご飯を食べましたか」

「いつも何時に朝ご飯を食べますか」 

「朝ごはんは何を食べましたか」 

「あなたは誰と朝ごはんを食べましたか」

といった質問は、

初級レベルの日本語学習者にする、定番の質問です。 

初級日本語学習の定番「みんなの日本語シリーズ」

その日は、フランス人男性3人とのレッスン 

私:  「朝ご飯を食べましたか」

生徒: 「はい、食べました」

私:  「朝ごはんは何を食べましたか」

生徒: 「パンとヨーグルトを食べました」

私:  「誰と朝ごはんを食べましたか」

生徒: 「私と食べました」

ここでは、「ひとりで食べました」という表現が適切ですが、彼の日本語の間違いは一旦置いておきます。

この質問によって、私はその生徒が単身赴任だったのかどうかを思い出せなくなってしまいました。

「あれ? 彼は単身赴任だったっけ?」と考え込んでいたところ、彼は「私の奥さんとは一緒に朝食を食べません。彼女は働いていないので、私が朝食を食べているときはまだ寝ています」と英語で答えました。 

その回答に対して、私は驚きを隠せませんでした。

私と彼との話を聞いている他の生徒達も、フツーのリアクション。

逆に彼らは、私が驚いたことに驚いていていました。 

私は昭和生まれで、母が家族の中で一番先に起きて、家族にに朝ご飯を作って、見送ってくれたそんな光景が当たり前という環境で育ちました。

当時、私はフルタイムで働いていましたが、結婚して専業主婦をしている友人たちも、旦那さんが会社に行くのを見送った後、ベッドに戻って二度寝したと言っていたのを聞いて、羨ましいなと思ったことがあり、

私の価値観では、パートナーが仕事に行く前に、とりあえずベッドから起きて見送るのが当たり前だと思っていました。

逆に彼らは、私の価値観に驚いていたようでした。

もちろん、国籍や文化、個人によって考え方は異なりますし、日本人カップルでもそういう習慣が当たり前だと思う人もいれば、逆にフランス人カップルでも同じような習慣がないかもしれません。  

ときどき、私も「フランス人の生徒達に聞いた当たり前?」を導入

布団の中から「いってらっしゃい」






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