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自分で決断するということ

社会に出てから「あれっ、考えてたのと違うな」と思ったこと。

それは自分で決断しないと、未来は本当に切り開けないんだということ。

そう聞くと「まあそうだよね」と思う人もいるかもしれないし、私も「ある程度」はそうだろうとは思っていました。
でも「ある程度」じゃなくて。「すべて」そうなんです。

私は結婚は「付き合っている人がある時サプライズでプロポーズしてくれる」と思ってました。
子供も「結婚すればそのうち自然にできる」と思ってました。
仕事も「目の前の仕事に真面目に取り組んでいれば、いつのまにかキャリアの階段を登っていくことができる」

でも、そんなことはなかった。待てども待てども自分の生活に変化はなし。

結婚は結局30歳前にかなりのプレッシャーをかけて、プロポーズはディズニーランドに行った時にしてもらったけど、全くサプライズでもなく「あ今日きっとするんだな」という感じで(笑)

結婚後も子供が出来る気配が全くなく、気づいたら結婚6年。これは、私が待っていたら適齢期逃してしまうと思って、私から子作り宣言。

その後夫も「まだ早い」と言ってたけど、不妊治療に入りステップアップするのもすべて自分で決断しました。お金もそうだけど費やした時間もかなりのものだった。結果、高齢出産だけど、なんとかギリギリ30代で二人出産。

仕事も、目の前の仕事の成果をどれだけ出しても、階段を登れている感じはない。逆にその仕事の適任者として、上司が自分のもとにおいておきたがる。

「自分の意思からではない、上から声がかかって異動」

そういう声がかかる人って、出来る人ではなく、今の仕事がまぁまぁの出来という人。
でも、私はそんな声をかけてもらえるのをちょっぴり羨ましく思っていた。自分で考えないで新しい世界に飛び込めるなんて。

思いもよらず結婚。
思いもよらず出産。
思いもよらず仕事に変化。
旦那の仕事で海外生活。

人生ってそういう予想外のことがくると思ってたし、そういうのが実際羨ましかった。後輩ができちゃった婚した時も「これが一番幸せの形なのかもしれない」と思った。結婚いつするかに悩むことも、その後不妊で悩むこともない。

でも変化をあまり求めない夫、そして私の職場の状況から、自分で決断しないとこれからの人生なにも変わらないんだと思った。

そして今、二人の小さい子供を連れてアメリカで働いています。

普段おとなしそうに見える(らしい)私がこういう決断をしたことに驚く人はいる。しかも夫は日本にいたままなので、色々賛否両論あって正直心が疲れた時期もあった。

でも今はこの決断をして本当によかったと思えるし、今後何かあってもそれは後悔しないと思える。

「覚悟があればなんでもできるんですね」

そういうふうに言ってくださる方がいた。
あ、これが覚悟なんだ、そう気づいた。

最近聞いているVoicyでワーママはるさんが、野村監督の言葉「覚悟にまさる決断なし」を引用しながら次のように言っていた。
「主体的に決断する経験を積んでおくことが大事」

今まで自分で決断するしかなかった人生ってのも、悪くないのかなとふと感じた。


女性として誰かに何かしてもらう、それについていくのが幸せ、という思い込みが、こんな私にも若い時にはあったのかもしれない。
社会人に出る前の決断なんて、本当の決断じゃなかった。絞られた選択肢の中から選んだだけだった。

社会にでて人生を決断していく過程は亀のような歩みだったけれど、
これからももっと自分で決断し、自分の人生を切り開いていくぞーー。

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