息子へのメッセージ録① 嫌なことをしてくる人(友だち)について
1、息子へ伝えた内容
嫌なことをする人(=悪モード時)は、その根底に”さみしさ”がある
2、はじめに
世の中には、嫌なことをしてくる人がいる。
これは、きっといつの時代も変わらず、誰もが感じていることと思います。
息子にとってもそうです。
幼稚園の頃も、小学1年生になった今も、息子の周りには「嫌なこと」をしてくるお友だちがいます。
例えば、
・マスクを奪い取って、ビリビリに破く
・掃除で拾い集めたごみを踏みつけ、また散らかす
・「お前は弱い」「お前はダメ」など、仲間外れにする
など、これは子供の例ですが、大人の社会でも残念ながら近いものはありますよね。
今回は、息子がこれからの社会で出くわし続ける、(手前味噌ですが)心優しき彼にとっては得体の知れない
「嫌なことをする人たち」
について、自分なりの考えを伝えることにしました。
3、内容のポイント
①嫌なこと、いじわるをしてくる人は、根底に”さみしさ”がある
父である自分は、ハートが弱く、傷つきやすく、人からの攻撃に弱いです。
だからこそ、よく人間を観察してきました。
また、勤務先でもマネジメントの役割を与えられ、ミッション上も30名以上のメンバーに向き合い、じっくりと人間に向き合ってきました。
その上で導いた結論が、タイトルの内容です。
そんな経験の中で、人を傷つけるような行動を取ったり、他者に対してマウントを取ろうとしてくる人には、以下のような傾向がみられることに気づきました。
●自分に自信がない ・・・表に出す出さないあれど、自己肯定感が低い
●承認欲求が満たされていない ・・・現在時点で周囲に褒めてくれる存在が少ない
●愛情の不足 ・・・客観ではなく、主観として本人が”愛”を感じられていない
いずれも、何らか自分の中にぽっかり開いた穴のようなものがあり、
そこをうまく埋めることができずにいるケースです。
また、これもあくまで私が接してきたケースの共通項ですが、その状況に陥っている時は、ほぼ全て”親”とのコミュニケーションに起因しています。
一言でいうと、圧倒的に親から褒められたりてない。肉体的にというよりも、精神的に”抱きしめられ足りない”という状況です。
このように、”さみしい”状態にある人は、バランスを取るようにして人への攻撃的な態度に移行しているように感じます。
だからこそ、このような方を排除したり、注意したり、社会のルールに沿って否定・矯正しようとしても、逆効果になることが多いです。
そして、この状態で大人になり、「人を褒める/抱きしめる」の経験が薄い人が家庭を持つと、自覚なく子供たちへ「褒めない/抱きしめない」のコミュニケーションが続いていきます。
児童虐待をしてしまう人の大半は、自身も児童虐待経験者という話と構造は近く、意図せず、負の連鎖は続いてしまう傾向にあると思います。
②息子に伝えたかったこと
・いじわるや、嫌なことをする人にも、”背景”があること
・行為そのものに強い目的であるわけではないこと
(=気持ちの穴を埋めたい、そのための行為として他者を傷つける行為が発生している構図であること)
・行為だけでなく、その背景、行動の根っこを見ようとすること
の3つです。
人間だれしも、「悪」のモードになる瞬間があります。余裕がなかったり、コンディションが悪いと、不本意ながら継続的に「悪モード」になり続けることもあります。
自分自身も含めて、誰かが「悪モード」になった時には、誰かが受け止め、抱きしめ、助け合える社会でありたい。
表層的に表れる行動や言動で人を判断し、排他的な対応を取っていくと、社会の中に負の連鎖が続いていきます。
しかし、背景を含めて受け止めていく、否定しない、信じる、心で抱きしめる対応を取っていくことで、良い連鎖に変えていくこともできると思っています。
そんな想いで、息子には上記の授業を行いました。
ただ、
「ヤバい奴はいるので、危ないときは必ず逃げろ」
ということは伝えてあります。
きれい事だけで生きていけないのが人生ですが、人を受け止められる、心の器を大きく持てる人に育ってほしいと思います。
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