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最近よく聞くけど、結局UXってなんだろう

早速ですが、読者の中に「UXってなに?」と聞かれて詳しく回答できる方はどれくらいいるでしょう。

「User Experienceです!」みたいな回答はもちろん正解ですが、今回はなしです。

UXとは多くの定義があり、一言で表現することは難しいとされています。

人間中心設計の第一人者である、ドナルド・ノーマン氏とWebユーザビリティの第一人者と言われているヤコブ・ニールセン氏が共同で設立したコンサルティング会社のニールセン・ノーマンは

「UXとは企業やサービスや製品とのエンドユーザーのインタラクションすべての側面のこと」

と定義しています。

ざっくりいうと 利用者の体験 みたいな感じだと思います。

製品やサービスの使いやすさだけではなく、人間の感情を考慮して、購入前から購入後まで通して得られるすべての体験を満足してもらうサービスを提供する。というのがUXデザインに当てはまるのではないでしょうか。

ドナルド・ノーマン氏は著書「誰のためのデザイン?」の中で良いデザインの4原則として以下を提唱しています。

・状況の可視性(アフォーダンス)
・よい概念モデル
・自然な対応づけ
・作業のフィードバック

また、製品やサービスに出会うとユーザーは人間の認知の情動の7段階のサイクル(ゴール・プラン・詳細化・実行・知覚・解釈・比較)を経て、情報を得るとも説いています。

つまり、これらを考慮した上でUXをデザインしようとすると、パーソナル化とカスタマイズがとても重要であると述べています。

引用元 : https://www.juse.or.jp/sqip/workshop/report/attachs/2015/4_c2.pdf

何かの行為の際に人は期待しながら行動し、その結果、期待した何かが起こったかどうかを評価していると考えられます。 期待したことが起こらなかった時に人の評価は低くなるということです。

このように人間は行動に対して7つのプロセスを通る傾向にあることから、デザインの4原則が重要になるとされています。

UXは思いやり

ここまで概念的なことを書いてきましたが、結局UXってなんなの?感じた方も多いのではないでしょうか。

UXとは「ユーザーに良いものを届けたい!」という心構えや思いやりだとぼくは思います。ユーザーの立場で考え使いやすさや、心情に寄り添うことが重要です。

また、UXの範囲は広大ですので、大事なのは自分の守備範囲を決めることが大事だと考えられます。 ECサイトを運営する企業で、物流まで想定できるエンジニアやデザイナーがいればそれはスーパーマンです。

例えば、ぼくはエンジニアなのでphotoshopなどのツールを使いデザインをすることはうまくできません。

しかしユーザー体験をデザインすることは可能です。

初回ローディングに30秒かかるwebサイトを制作すれば、ユーザー体験はマイナス100点を獲得することも可能です。(もちろんそんなバカなことはやりません)

このように自分の守備範囲でできるユーザーを考慮した意識を持つことが大事だと思います。

UXはビジネスの必須スキル

UXをネットで調べたときに、UIデザインが一緒に語られることが多いと思います。

UI = UXではありませんが、UIはUXの一部です。UIはUXを高めるための1つの要素です。

デザイナーがUXに詳しいことに越したことはありませんが、UIデザイナーがUXデザイナーである必要はなく、 UXエンジニア、UXディレクター、UXマーケッターがいてももちろんよいと思っています。 
しかし、UIが悪ければ直接UXに影響を与えるため、一緒に語られることが多いと感じます。

ユーザー体験を考えることはビジネスにとって必須スキルです。
なぜならビジネスの本質は「誰かの課題を解決すること」にあるからです。

なにからはじめれば良いかわからない方も多いと思いますが、UXは特にターゲット選定が重要です。 ユーザーにどんな行動をしてほしいのか、使った結果どうしてほしいのかを明確にしましょう。 しっかりとしたゴール設定、ペルソナを作ることで制度の高い予測をすることが可能になります。

良い製品サービスを作るためにまず、自社の製品やサービスの課題をきちんと認識することから始めてみてはいかがでしょうか。

僕もUXの勉強を始めたばかりのエンジニアなので、間違っているなど意見あればぜひ教えてください!

みんなで良いUXを提供できるようになりましょう!

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