見出し画像

なぜあなたは転職するのか

こんにちは。ペルソナの中村です。

転職エージェントの仕事をしているので、日々、転職を考える候補者の方とお会いをしています。
また私自身キャリアチェンジの経験もあり、同業での転職も経験をしているので、その度に、何度も悩んできました。

なぜ転職活動をするのか

ペルソナはサーチ型のエージェントのため、
案件をベースにお声かけをし、ご面談の機会をいただくことが多いですが、私が面談で必ずお伺いする質問があります。

「なぜ転職活動をしようと思ったのですか(動機やきっかけ)」
「転職活動を通じて得たいことや叶えたいことはどんなことでしょうか」
「その結果、どんな姿になっていることが理想ですか」

です。

私自身も、質問されたら即答が難しい質問だな…と思いますが、
過去の私の転職経験や、これまでご支援させていただいた方々をみても、
この部分をシャープにすることが大事なので、一緒に整理できたらという思いで伺っています。

転職活動をする理由は、本当に人それぞれです。

業績悪化による収入面の不安、キャリアの幅を広げたい、より経験を活かせるところに移りたい、定年や役職定年を前に新しい環境に移りたい、などなど。
また、私がいま広島の企業の支援も行っているのでUターンやIターンをしたいという方もいらっしゃいます。
特に、最近、よく伺うのは「自分の市場価値を知りたい」という理由です。

大手転職スカウトサイトのCMも、登録するメリットとして、「市場価値を知れる」と謳っていますね。「市場価値を知ろうと思ったので転職活動を始めた」という動機は、全く不思議なものではありません。

けれども、漠然とした「市場価値」という言葉に包括させるのではなく、「いまの環境を変えて何を手に入れたいのか、結果、どうなっていくのが自分にとって理想なのか」言語化していくことがすごく大事です。

仕事の満足と不満とは

キャリアコンサルタントとして、ここでちょっと
ハーズバーグの「二要因理論」という有名な理論を紹介させてください。

人はどんな時に、またはどのようなきっかけで、仕事に満足を感じたり、不満足に感じたりするのか。どうすれば自分の欲求が満たされるのか。

アメリカの臨床心理学者フレデリック・ハーズバーグによれば、

仕事に対する満足をもたらす要因と不満をもたらす要因は
それぞれ別のものであり、前者を「動機づけ要因」、後者を「衛生要因」と呼ぶ。

「動機づけ要因」には、
仕事の達成感、責任範囲の拡大、能力向上や自己成長、チャレンジングな仕事などが挙げられる。 

「衛生要因」には、
会社の方針、管理方法、労働環境、作業条件(金銭・時間・身分)などが挙げられる。

動機づけ要因を与えることにより、満足を高め、モチベーションを向上させることができる。一方、衛生要因に対して手を打つことにより、不満は解消されるが、そのことが満足感やモチベーションを高めるとは限らない。

『作業動機の心理学』(The Motivation to Work)
フレデリック・ハーズバーグ(Frederick Herzberg)より

もう少し具体的にいえば、
例えば、「年収が低い」という現職の不満があったときに、「年収が上がった」からといって不満は解消されるが、仕事に対する満足度が上がるわけではないということです。

転職活動を考えたきっかけの多くは、必然的に「衛生要因」に分類されるケースが多いですが、自分にとって、モチベーション高く働ける「動機づけ要因」をきちんと理解しておくことが大事です。

かくいう私も…

衛生要因のみの解消を考えて、隣の青い芝生を羨ましく思う、ないものねだりをしていた時期もありました。「今よりいい会社」の要件定義がきちんとされていない状態で、他企業の情報をみて、「え!!この会社、すごく年収も高いしインセンティブもいいじゃない」と思っていました。

不満が募っているときこそ、転職したい欲求に駆られているので、衛生要因だけを解消することだけ、目先の事だけを考えてしまうのです。

そういう時こそ、客観的にキャリアを相談し、壁打ちしてくれる相手が必要だと心から思いました。私が、ペルソナに入社を決めるまでにいくつかの会社の間ですごく迷い悩んだ経験があるのですが、当時の先輩(先輩も人材紹介コンサルタント)に話を聞いてもらって、整理できたことが本当にありがたかったです。

壁打ちしてくれる相手がいないと、当時の私と同じように、
ずっと理想を追い続けて、現実と理想のギャップをもんもんと悩み続けてしまうことになりかねません。

最近では、ディレクターやマネージャー等、役職のついている方とお会いする機会も多いですが、責任ある仕事をされている方ほど、周囲に相談が出来ず、でも現状にモヤモヤがあって…と長期間に渡り転職活動をされている人もいらっしゃるなと感じています。

転職活動で大事にしていただきたいこと

下司執筆の記事「転職は"魔法の切り札"ではない」にもありますが、
転職をしたら、マイナスが勝手に全てプラスに好転することなんて決してありません。

ただ単に、今よりも良い条件のよい職場があったとしても、大きな仕事や責任を求められることも多いです。
また、今の職場環境で得られないものを、新しい環境が勝手に与えてくれるわけではありません。

今の環境で得られないものを、環境を変えることによって、自身の経験や行動で「取りに行く」というマインドが必要です。
現職で得られているものを「失う」こともあると思います。慣れ親しんだ会社の環境から離れ、新しい環境でまた新しく創っていくのは、これまで以上に、体力や行動力も必要になってきます。

チャレンジをすることで、なにを失うかもしれなくて、変わりになにを新たに掴み取るのか。はたまた、それを本当に自分が望んでいるのか。

転職というゴールとは

転職というのは、転職して終わりではなく、
転職した結果、自身が満足しながら活躍できていると感じられていて、
「転職して良かった」と数年後に思えている状態であることがゴールだと思います。前提として、その状態を創り出す努力も必要です。

ゴールを目指すためには、じゃあどうやって、その山頂に登るかという「経験」や「自身の軸」の棚卸し、そして「理想や自身のビジョン」を行ったり来たりしながら、その両者としっかり対話するプロセスが大事です。

ここが出来ていないと、理想と現実とのギャップに不満を感じたままになってしまい、理想を求めて次々に転職を繰り返してしまったり、また、理想を追い続けて結果として判断出来ず、行動出来ないままになってしまいます。

大事なキャリア。
いま一度、自分と向き合ってみませんか。

ペルソナ株式会社 中村

”スキ” ありがとうございます!フォローも励みになります!
ペルソナで働きたい・キャリア相談したい・採用の相談したい 大歓迎です!
お気軽にお問い合わせください!

ペルソナ株式会社 問い合わせ先
問い合わせフォーム

お気軽にご相談ください
中村のLinkedIn

▼中村が書きました
30代OL、地元へUターンする話
【入社5ヶ月の実録】ペルソナに入社してみて
30代OLの小さな目標からはじめる新年の一歩

▼ペルソナってどんなところか気になったら
ペルソナを運営していて最近思うこと
業界大手からベンチャーへ。転職から1年の振り返り
自分の強みに気付けていますか?

▼YouTubeはじめました
#1 ペルソナ創業の思いとこれまで
#2 ペルソナの事業や制度について
#3 若手社員から見たペルソナ
#4 業界のプロから見たペルソナ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?