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【パーソルダイバースのお仕事#05】学生支援

「パーソルダイバースのお仕事」では、
自分らしくはたらく社員のインタビューを通じて、
パーソルダイバースの仕事を紹介します。

今回は学生支援グループでの学生向けのプログラム企画や運営をピックアップします!
現在、雇用開発本部の学生支援グループで企画専門職として活躍されているR.Fさんにお話を伺いました。

学生支援グループで企画専門職として活躍しているR.Fさん

<プロフィール>
【所属】雇用開発本部 学生支援グループ
【入社時期】2021年4月
【仕事】
雇用開発本部で、大学生に向けた様々な支援を行っています。
学生支援グループでは、主にコミュニケーションに課題を感じている学生を対象とした“コミュニケーション・サポート・プラグラム(CSP)”を運営しています。
例えば、グループワークや面接が苦手で就職活動がうまくいかないといった悩みを抱えている方に対して、CSPを通じてコミュニケーションについて学んでいただきます。 また、適切な支援やサービスを知ってもらうことで、様々なサポート機関につないだり、選択肢を広げていくことも私たちの役目です。
学生のみではなく、学生の通っている大学や学生課・就職課の教職員の方々、支援機関、企業など、様々な関係機関と関わる仕事です。



パーソルダイバースへの入社まで

ー大学時代~就職活動

学生支援をしているR.Fさんですが、ご自身はどのような就職活動をしていましたか?

大学では心理学を専攻しており、新卒でパーソルチャレンジ(現パーソルダイバース)へ入社しました。
私は生まれつき右耳が聞こえないのですが、日常の中で過度に困る場面は少ないものの、雑音があると聞き取りづらいなとか、ふと感じるもやもやした感情を抱えて生きてきました。
就職活動を始める時期になると、障害の有無で雇用が分断されていると感じるようになり、障害がある方に何かできることはないかと考え、就職活動を進めていました。

ー入社のきっかけや当時の想い

パーソルダイバースを選んだ決め手を教えてください。

障害者雇用に取り組む特例子会社で、人材紹介や就労支援にも取り組み、ビジネス的な観点で障害のある方を支援している企業はあまり多くはありません。福祉・ビジネス両面の観点から、困っている方を支援できる点にとても魅力を感じて興味を持ちました。
障害の有無に関係なく、はたらきやすい職場を実現するには、何ができるだろうかと考える中で、パーソルチャレンジ(現パーソルダイバース)の会社説明会に参加し、社員の方が「障害者雇用という言葉がなくなるくらい、あたりまえの世界を目指す」というメッセージが非常に印象的でした。
「障害」や「障害者雇用」という言葉自体をなくしたいという考えにとても共感し、入社を決めました。

学生支援の仕事

ー仕事内容とミッション

現在の仕事ではどのようなことをされていますか?

主に、コミュニケーションに課題を感じている学生をサポートする、
コミュニケーション・サポート・プログラム(以下、CSP)の運営を行っています。
プログラムの中では、コミュニケーションがどういう構造で成り立っているのかをレクチャーし、その学びをふまえて学生主体のディスカッションを行います。
特性上、行間を読み取ることが苦手な学生、複数の話が並行して進んでいる時に優先順位をつけることが難しい学生もいますので、適宜、事務局がフォローしながら実施しています。

また、コミュニケーションサポートプログラムは2016年からスタートしておりますが、まだまだ広くは知られていない現状にあります。
そのため、各大学の学生相談室や学生支援室、キャリアセンターを訪問し、できるだけ多くの学生にこのプログラムを知ってもらえるよう、担当者との関係性構築にも注力しています。

学生の抱える困りごとの事例をベースに、コミュニケーションを学ぶ・はたらく体験ができる3つのプログラムがあります↓

この仕事のミッションを教えてください

CSPに参加してくれた学生が、就職活動への一歩踏み出すための心理的ハードルを少しでも減らせるように取り組んでいます。
学生と参加後の面談を行っており、少しでもコミュニケーションの取り方をイメージできたとか、就職活動に向けてディスカッションのやり方を理解できたと言ってもらえることを目指しています。

また、アルバイト経験や学内外のディスカッションやグループワークの経験が少ない学生も多いので、CSPは学生が一歩踏み出す体験機会としての機能もあります。

1日だけの体験プログラム(CSP1day)では、参加した学生がプログラムを通して、自己理解を深める場としての役割を持っています。
学生が自己理解を深めたうえで、実際の職場で役立つグループワークを行う3日間の体験プログラム(CSP3days)や、外部企業と提携した機会(はたらく体験プログラム)まで、一歩踏み出せずにいる学生に対して、様々な体験の機会を提供しています。

CSPはあくまで入り口です。

学生自身が、自分の得意なこと苦手なことを理解した上で、当社がサポートできることがあれば、それぞれの学生が置かれている状況に応じて、適切な支援へと繋げたいという思いのもと、運営しています。

ー大変だと感じること

学生支援の仕事で大変だと感じるこはありますか?

一番苦労したのは、参加学生とのコミュニケーションです。
CSPの参加学生はコミュニケーションに課題感を抱えており、中には発達障害の診断や傾向のある方もいらっしゃいますが、人によって困りごとや特性は様々です。
例えば、プログラム中に急に立ち上がって長時間どこかに行ってしまう方や、複数人でのディスカッションだと消耗するので適宜休憩が必要になる方などがいらっしゃいます。
入社1年目の時は、様々な特性のある学生に対して適切な対応ができているのかとても悩みました。

今も、もちろん悩み続けている部分ではありますが、まずは学生が無理なく参加できる環境を大事にし、ちょっとした表情の変化を察知することを意識しています。また、自分なりの声のかけ方も分かってきたので、もがきつつも前進しているなと思います。

「自分なりに、こうしていこう」と思えたきっかけがあったのでしょうか?

どうやって接したらいいのか迷走していた時期に、当初の目的に戻ることの大切さにふと気付けたことが、変化のきっかけでした。 CSPは、学生に対して「ここは失敗しても大丈夫な場です」と伝えています。
たとえ一日参加できなかったとしても、学生生活の評価や就職活動の評価に影響するわけではありません。
このプログラムでは、「自分ができる範囲のチャレンジを、できる範囲でしていただく」ということを大前提の目的としています。 ですので、1回のプログラムで完璧にする必要は決してなく、CSPでの小さな気付きが蓄積し、いつか行動変容のきっかけとなれば嬉しいなと思うようになりました。
本来の目的に立ち返った時に、私自身の中でも「完璧にしなきゃいけない」という固定観念が崩れて、より良い方向に目を向けることができた気がします。

ー学生支援のやりがい

学生支援の仕事で感じるやりがいは何ですか?

最初は「支援者の方から勧められたから参加しました」と言っていた学生が、プログラムを通して「自分の強みや弱みに気付き、就職活動に前に参加してよかったです」というポジティブなコメントをしてくれた時はとても嬉しかったです。
また、緊張した様子の学生や、ディスカッションの経験がないので不安と言っていた学生も、プログラムを通じて、ディスカッションの進行役をやってみたらできたとか、コミュニケーションの取り方を実践してみたらできたとか、「できた」と喜んでいる学生の姿を見ると、この仕事に関わって良かったと思えます。
低学年からCSPに参加している学生から、実際に就職が決まったという報告をもらうことや、支援者の方や教職員の方からお礼の言葉をいただいた時は、とてもやりがいを感じます。

まだまだ実績は少ないですが、私たちの取り組みが学生の未来につながっていると思うと、とてもやりがいのある仕事だと思います。

学生支援の仕事について、もう少し詳しく教えて下さい!

CSPの運営では、学生だけでなく、大学や企業とも関わりながら仕事をしています。
今年の4月からの半年間だけでも200名を超える学生がCSPに参加してくれました。
事務局では、学生所属する大学への訪問や関係構築も大切にしており、現在は100校を超える大学とやり取りをしています。
また、CSPインターンシップの協力企業を探し、一緒にプログラムを考えることもしています。

ー仕事のモチベーション

R.Fさんは普段どんなことをモチベーションにしていますか?

仕事のモチベーションを感じる瞬間は、CSPに参加した学生の成長と、自分自身の成長をどちらも実感できる時です。

私自身でいうと、企業対応など初めての仕事ができた時や、成長を実感した時の気持ちを大切にしながら、日々仕事に取り組んでいます。
また、学生は数日間のプログラムでも大きな変化や成長があるので、また1つ新しい事が出来た時に、その場に立ち会えること自体がモチベーションに繋がります。

一方で、仕事で落ち込んだり悩むこともありますが、ありがたいのは、上司や一緒にはたらく同僚がいつも話を聞いてくれることです。
「こうしたらできるようになるかもしれないね」とか「このケースでは、こんな対応をしたら上手くいったよ」とか、常に相談しあえる関係で、自分と向き合ってくれていると感じられるので、この会社に入って良かった、また頑張ろう、と思える瞬間です。
日々モヤモヤを感じるときはありますが、共有して解消しあえる環境があるので、一人で抱えることはなくなりました。

ー入社後に感じたパーソルダイバースの魅力

・実際に入社してみて感じる“当社の魅力”を教えて下さい。

当社を選んだ理由でもお話しましたが、この領域では、就労移行支援と人材紹介、自社での障害者雇用のいずれにも取り組んでいる企業はあまり多くはありません。
就労に向けた準備として就労移行支援が必要な方もいると思いますし、就職をしたい方には直接的に人材紹介を必要とする方もいますので、どちらも支援できる点で非常に魅力を感じ、私もその一助となれたらと思っています。

また、障害に対する受け止め方が、非常にフラットで働きやすい点も理由の一つです。
一緒にはたらく社員の方々へ、私が生まれつき右耳が聞こえないことを伝えた際も、障害や制約で分け隔てることなくフラットに接してくれたのが、とてもありがたく感じました。

入社して驚いたのは、障害の有無やどのような障害を持っているのかを社員同士で開示していないということです。
お互い知らない状態で仕事を行うので、業務において過剰に配慮しすぎない関係性がとても居心地がいいなと思っています。

また、もしも困ることがあれば、必要な範囲で開示すれば良いという雰囲気も自分にとても合っているなと感じます。 社員一人一人の考え方や障害に対する受け止め方、会社の風土にすごく共感しています。

ーこの仕事に向いている人

・どんな人がこの仕事に向いていると思いますか?

学生の困りごとに対して、同じ目線に立ち、寄り添うことができる人です。ただ、こちらから答えを全て提示するのではなく、まずは学生に考えさせることも大切なので、伝えきらずに踏み留まる力も必要だと思います。

反対に、学生の困りごとに対して一方的に否定をしてしたり、相手の考えを受け止められない方は向いていない傾向があります。

また、プログラムの講師として学生と接するので、物事を分かりやすく正確に伝える力や、相手の理解度をきちんと把握しながら進行を行う広い視野も必要だと感じます。
実際に、止めどなく話をする学生もいるので、相手が伝えたいことが何かを想像し、自分の持っている視点と相手の視点を上手く切り替えて「それは、こういう事ですか?」と汲み取れるスキルは重要だと思います。

CSPでは、プログラムの前半は講師からのレクチャーがメインですが、後半は学生主体でディスカッションを行うようなプログラムになっているので、講師や事務局は学生が参加しやすいように見守る立場になります。
変な上下関係は持たずに、一緒に参加しているというスタンスで学生に向き合えることも大切な視点です。

(CSP当日のプログラム講師もしています)

今後のキャリア

R.Fさんが考える、今後のキャリアについて、教えて下さい。

CSPを運営してきた3年目の気付きとして、本当に多様な特性や困りごとがあることを知りました。
今は、既存のプログラムを運営していますが、今後の取り組みとして、それぞれの学生に合った支援のしかたや新しいプログラムがつくれないかと考えています。より彼らに寄り添った内容やコンテンツに挑戦してみたいです。

実は今、社内の職場体験(ジョブトライアル)という制度を活用し、企画職で“人事のキャリア施策を考える“という体験をしています。
まだまだ修行中ではありますが、企画力を磨き、今後の学生支援に生かしていけるように頑張りたいです。

<パーソルダイバースでは一緒にはたらく仲間を募集しています!>


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