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就労移行支援事業所は「自分自身を変えてもらった場所」誰もが自分らしくはたらくことができる未来に向かって私ができること【わたしのキャリアストーリー#08】

パーソルダイバースでは、「障害者雇用を成功させる、そして、その先へ。」をミッションに掲げ、多様な社員がはたらいています。

”わたしのキャリアストーリー”では、多様性を尊重する組織で異なるバックグラウンドや経験を持つ社員が、どのように活躍し自己成長を遂げているのか、社員のインタビューを通して紹介します。

8回目は、パーソルダイバース 受託サービス第1本部 Staffing受託第2事業部に所属するK.T。

彼女は、映像作りを学ぶ大学を卒業後、夢だった映像制作会社に入社しました。充実した社会人生活を送るはずが、体調を崩し1年も経たず、約10か月で退職。

その後5年間の療養生活を経て、再びはたらくことを考えたときに、当社が運営する就労移行支援事業所「ミラトレ」に通い障害者採用枠ではたらくという選択しました。

笑顔で自分らしくはたらく彼女に、今までのこと、入社のきっかけ、現在の業務内容、そして今後についてインタビューしました。

※2023年12月取材当時の内容です。

【プロフィール】K.T
大学卒業後、1年間自主制作の映画活動やシナリオ制作活動をしながら映像制作会社に就職し、ディレクターや編集業務を経験。その後町工場での仕事や、パーソルダイバースが運営する就労移行支援事業所「ミラトレ」の通所を経て、2021年9月にパーソルダイバースに入社。
現在は、受託サービス第1本部で求人情報の入力業務などに従事。


ー2021年9月にパーソルダイバースに入社されていますが、それまではどのような仕事をされていたのですか?

私は、文章を書くことが好きでしたが、映像のほうが観ている人によりダイレクトに伝わると思い、大学では映像学を専攻しました。卒業後、1年間は知人の自主制作映画を手伝ったり、シナリオを書いたり、自由に制作活動をしていました。
 
その後、夢だった映像制作会社に就職しました。ディレクターや編集業務を担当しながら、毎日充実した日々を過ごしていました。
しかし、自分に無理をしなければいけない状態ではたらいていたため、体調を崩し、退職。その後は、5年間の療養期間を過ごすことになりました。
 
今考えると、自分の心や身体をいたわり、向き合うことができなかったため、療養期間が長引いてしまったのだと思います。

それでも、体調や気持ちが安定してくるにつれて、自分にできる仕事について考えることができるようになり、「なんとかして社会復帰したい」という気持ちが芽生え、町工場で電気の変圧器を作る仕事に就くことになりました。

―仕事を選ぶ際はどのような視点で決定しましたか?当時、感じていたことを教えてください。


体調やブランクを考慮した上で、“今自分にできる仕事から始めてみよう”という視点で仕事を選び、製品の組み立て全般を行う製造業務を担当しました。
 
“ものづくり”という点では、前職の映像制作と共通する部分もありましたので、とても楽しかったです。週に3日間、アルバイトで9時から17時まで、2年間ぐらい勤務しました。
 
実はこの頃の私は、自分の障害や特性を理解し、受け入れることができていませんでした。週3日間の仕事で無理をして疲れてしまい、その後の4日間はずっと家で休息を取ることもありました。
 
仕事をしながら日常生活を維持する中で、自信がついてきて、フルタイムではたらきたいと考えるようになりました。

その一方で、「週に5日間、自分を追い込むようなはたらき方をしていたら、また同じように体調を崩してしまう」と思い、まずは医師に相談しました。
 
すると、「障害者採用ではたらく気はある?」と尋ねられ、自分に向き合う決断をして、就労移行支援事業所「ミラトレ」に通所しました。

今はフルタイムではたらけるようになったので、就労移行支援事業所で得た経験がとても役に立っています。自分自身を変えてくれた場所だと感じています。

―なぜ、就労移行支援事業所が、自分自身を変えてくれた場所だと思うのですか?


私は、自己発信をすることがとても苦手で、何でも一人で抱え込んでしまうところがありました。
 
例えば、仕事で何かを任されると自分のキャパシティを超えていても引き受けてしまい、困ったことがあっても、“自分で解決することが当たりまえ”だと思い込んでいました。
 
支援員の方と会話や講座でも、「自己発信は長期就業するために重要なこと」だと学びました。
しかし、これまでの経験では、弱い部分を周りの人に話す習慣がなかったので、どうしたらいいのかわからずとても戸惑いました。
 
最初はノートに、自分が考えていることを書いて、それを支援員の方に渡して、コミュニケーションをとりました。
ノートを提出するだけの簡単なことでも、緊張して胃が痛くなって、慣れないうちは本当に大変でしたが、何度も繰り返すことで、ノートを使わずに自分の言葉で自分の考えを表現できるようになりました。

就労移行支援事業所での経験から、

  • 自分の思いや考えを伝えること

  • 困っているときには人に助けを求めること

そして、なりたい自分になれるように、行動すれば自分は変わることができる!ということを学びました。

その結果、「こうじゃないとダメ、こうじゃないといけない」という固定概念から解放され、自分を苦しめていた当たりまえの考え方を手放すことができました。

貴重な体験を教えていただき、ありがとうございます。

ーでは、パーソルダイバースへの入社のきっかけについて教えてください。


繰り返しになりますが、当社が運営する就労移行支援事業所「ミラトレ」に通い、それによって自分の考えが変わり、前向きな気持ちではたらくことができるようになりました。

その経験から、感謝の気持ちと共に、「自分と同じように悩み、日々ご自身と向き合いながら前に進もうとされている方々の背中を押せる存在になりたい」という思いが湧きました。
それで、自社でも多くの障害のある方を雇用するパーソルダイバースに応募しました。

事業内容以外のところでは、オフィスに休憩スペースがあることや、臨床心理士などの定着支援専門の社員がいることも、入社の決め手となりました。

―入社当初は不安や課題はありましたか?


入社当初は「ちゃんと業務を果たせるだろうか」という不安がありました。

ですが、研修の時に分からないことは気軽に質問できる環境や、定期面談では体調面の相談もでき、想像以上に支援体制が整っていました。

私が発信したことをまずは受け入れてくれるので、今では質問することの苦手意識がなくなりました。

今年の9月で入社3年目を迎えましたが、体調を崩さずに毎日楽しくはたらくことができています。

―現在の業務について教えてください。


求人情報の入力業務を担当しています。

時には、情報量が多く時間がかかる案件があり体力的に大変ですが、業務完了後は大きな達成感があります。それに取り組むことで、自信がつき、次も頑張ろうと前向きな気持ちになれます。

また、入力業務自体は、個人で行いますが、チームで作業をするので、ルールを守ることや報告、連絡、相談を怠らないことを大切にしています。

―これから取り組んでいきたいこと、挑戦したいことを教えてください。


現在の目標は、正確性とスピードを両立させながら、任された業務を遂行することです。上長のサポートを受けながら自分の課題を把握し、改善に向けて取り組んでいるところです。

そして今後は、業務でのプロフェッショナルを目指しながら、まだ就労移行支援事業所を知らない方々や、障害者雇用を推進するために、自分の経験を発信していきたいと考えています。

まだスタートしたばかりですが、会社説明会や就労移行支援事業所で、先輩社員として皆さんに、自分の体験をお話する機会をいただけるようになりました。

自分のことを発信するのが苦手だった私からは、本当に今の姿は想像できません。この活動が、誰かの「前向きに自分らしくはたらく一歩を踏み出す」きっかけになればうれしいです。

【お知らせ】
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最後まで、お読みいただきありがとうございました。


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