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【パーソルダイバースのお仕事#04】品質管理・生産管理

「パーソルダイバースのお仕事」では、
自分らしくはたらく社員のインタビューを通じて、
パーソルダイバースの仕事を紹介します。

今回は、よこはま夢工房の品質管理・生産管理のお仕事をピックアップします!
直接的な障害者支援を行う指導職とは異なり、品質管理・生産管理といった工房の安定稼働をサポートをするS.Sさんにお話を伺いました。


S.Sさん

<プロフィール>
【氏名】S.Sさん
【所属】受託サービス第2本部 神奈川事業部
【入社時期】2019年3月
【仕事】
よこはま夢工房で、品質管理・生産管理やプロジェクト推進に携わっています。
所属するよこはま夢工房は焼き菓子の製造を行っており、主にノベルティ製品としてグループ内のお客様へ提供しています。
よこはま夢工房は2006年に第1拠点の浦舟が発足し、2019年に2拠点目の睦町、更に雇用拡大し2022年の12月には3拠点目の長者町も立ち上がりました。
現在は3拠点目の長者町にメインですが、他の2拠点も横断的に関わっています。



パーソルダイバース入社のきっかけ

S.Sさんのプロフィールと、パーソルダイバースに入社したきっかけを教えてください。

私は小学生のころから昆虫大好き少年でして、お小遣いを貯めて良い虫取り網を買って、捕まえては標本を作ったりしているような子供でした。
好きが高じて、大学では昆虫学研究室に所属しました。
そこで昆虫工学を学び、ニューシルクロード構想という、養蚕を今の時代に引き継いで産業化するプロジェクトに関わっていました。

ある時、旧パーソルサンクス(現:パーソルダイバース)の社長が研究室の教授のもとを訪れ、養蚕事業の相談をしていました。
今は群馬事業部で養蚕を行っていますが、当時その立ち上げに関する打ち合わせが行われており、私も学生として会議に参加していました。
養蚕は、高齢化が進み昔と比べると縮小を余儀なくされていますが、その課題を障害者雇用を通して解決していこうという、社会貢献性の大きなビジネスに面白みを感じたのが当社との出会いでした。

障害者雇用の観点で言うと、私の親族にも障害や疾病がある方がいたので、子供の頃から両親と一緒に介護の手伝いをしていました。
また、学習障害・精神障害がある友人もいましたので、障害がある当事者や、その方を取り巻く環境を間近で見てきました。

特に、ご家族がなかなか障害を受容れられずに適切な対応ができず、状況が悪化してしまうことを目の当たりにして、解決したい課題だと感じるようになりました。
親心としては、障害があることで社会に出て苦労するのではないかという不安があり、それが現実から目を背けさせてしまっているのではないかと思いました。
そんな状況をどうしたら変えられるのだろうと考えていた時に当社と出会いました。

「障害があっても安定してはたらける」ということが全国的に広がっていき、当たり前になれば、そのような不安や差別がなくなるのではないかと考えています。
特例子会社との出会いは貴重でしたし、私が今はたらいている理由でもあります。

あと、私は個人的にスーツが大好きで大学時代からよくスーツを着ていました。
内定をいただいたとき、社長から「S君はいつも格好いいスーツを着ているね。そんな風に格好いい障害者雇用を目指してほしい。」と言われたのがとても印象に残っています。自分の想いを言語化してもらったように感じました。
パーソルダイバースは「障害者雇用を成功させる。そして、その先へ。」というミッションステートメントがあります。
「格好いい障害者雇用」はその1ピースになると捉え、実現に向けて日々仕事に臨んでいます。

品質管理・生産管理の仕事

ーミッションと仕事内容

今の仕事内容とミッションを教えていただけますか。

よこはま夢工房ではクッキーをはじめとする焼き菓子の製造を行っています。
製造に携わる社員の約8割は障害がある社員なので、安心して業務に集中できる環境づくりをすることを一番の目標にしています。

品質管理の観点では、自分たちが作っているものが安全か、同じ品質で提供できているかなど、製造したものに不安が無いようルールや仕組みを整えています。
私は衛生管理者の役割もあるので、無理のない製造数で受注できているか、過酷な労働環境でないかなど、総合的な観点で安心・安全にはたらけるようにサポートすることがミッションです。

また、よこはま夢工房は3拠点にまたがるので、工房間の連携も重要です。同じ目的で製造していても拠点ごとに違いが出てくることもありますが、拠点毎の品質の差が出ないように調整することも品質管理として重要な仕事です。
拠点ごとに出てくる課題も様々ですので、定期ミーティングなどを通じ、互いに協力し合いながら運営できる体制を作っています。

よこはま夢工房では、身だしなみや入室時のルールも徹底しています

ー 仕事のやりがいと大変さ

・どんな時に仕事のやりがいを感じますか?

みんなが安心安全にはたらけるよう整えていくことをミッションにしているので、改善して楽になった、分かりやすくなった、と言ってもらえるとやりがいになります。
加えてこれは私の性格もあると思いますが、大変なことを乗り越えるという課題達成に面白さを感じるタイプなのでトラブルが発生したときに「チャンスかも」と思って解決に取り組むこともやりがいになっています。

例えば、クッキーを作るのに必要な卵が鳥インフルエンザの影響で充分に購入できないということがありました。
今のままでは卵が無いとクッキーが製造できないですし、社員の業務量が減ってしまいます。そうなると会社の目的でもある雇用の維持・拡大もできなくなってしまいますので重大な問題でした。
この時は各工房一丸となって協力し合い、卵を使用しないクッキーの開発や、新しい機械の導入、液状の卵を粉末のものに置き換えてレシピをリニューアルするなど工夫を重ねました。
こういった改善プロセスの進捗管理をして、プロジェクトを推進したのは非常に良い経験となっています。

・仕事の大変さを感じることはありますか?

現場とお客様の視点を持って、両者の間に入らなくてはならない点でしょうか。
お客様が求めるものと、現場で対応可能な仕様や衛生上の管理、慣れ親しんだルールがあったりします。
一般的な製造業であればすぐに効率化の検討ができるかもしれませんが、障害者雇用の場合は業務手順を一つ変えるだけでも、そのやり方に慣れた社員にとっては大きな負荷になることがあります。
本当に変える必要はあるのか、他に手段はないかなど、様々な観点で現場とお客様の間に立ち、ギャップを埋めるというのは大変な部分だと思います。

どちらに提案するにしても、根拠をもって説明することは意識しています。感覚的に話してしまうと、相手の納得を得られなかったり、後で振り返るときになぜその判断をしたのかわからなくなったりするので、シミュレーションを立てたり、取引先から正式回答をもらったりして情報を纏めて、社内で承認を得てから全体に共有するなど、根拠をそろえて手順をしっかり踏むことを意識していますね。

私自身は入社してから営業職→企画→品質管理としての役割なので、日々障害のある社員へ直接指導を行っているわけではありません。
現場を何も知らないのに、と言われないよう製造工程に入って調査する機会を増やしたり、指導職の方にヒアリングしたりして現場の目線を持つように意識しています。
コミュニケーションの甲斐あってか、大変なことがあっても、周りの社員に協力いただきながら解決に向かっていくことが多いです。

よこはま夢工房で製造している焼き菓子詰め合わせギフト

ー この仕事に向いている人

S.Sさんがこの仕事に向いている人はどんな人だと思いますか?

正しいことを着実に頑張れる人が向いていると思います。
当社のグループのコンプライアンス研修でも「今やろうとしている行動が新聞の一面で報道されても大丈夫ですか?」と問われます。
気がかりな点があったらいったん確認しよう、というのは事業としては当然のことかもしれませんが、障害者雇用だからこそより大事にすべき考え方だと思います。

もしも、ちょっとしたミスでも世に出るようなことがあれば、障害者雇用に対しての毀損になりかねないからです。
食品を扱う事業だからこそ、衛生面でも法律でも不備がないように、サポートをする私たちがしっかりと整えなければいけないという意識を持っています。

そのため、小さなことでも念のために確認しようという文化があります。「この理由で説明がつくから承認する・説明付かないからやめよう」の判断がはっきりしている社風だと思いますので、きちんと正義感をもって誠実な仕事をしたい人には向いていると思います。

また、よこはま夢工房の場合は製造業の中でも食品を扱うので、衛生管理について理解を求められます。
会議の中では機器の仕組みや微生物対策の話が出ることもあるので、理系的な考えに拒否反応がない人は少し楽だと思います。もちろん、全く知識がない人でも理解できるよう解説は行います。

逆に、向いていない人は、誠実さや正しさよりも数字や売り上げを優先してしまう人や、「このくらいならいいや」「ばれなければ大丈夫」と、ずるい考えを働かせてしまう人です。
コストと売り上げも大事ですが、ちゃんと正しいことをしましょうと考えられることが大前提だと思っています。

よこはま夢工房で製造している焼き菓子

・よこはま夢工房ではどんな人がはたらいていますか?

障害のある社員のサポートをする指導職は、福祉系の資格を持っている方もいます。
そういった方は、直接的な業務支援をしたり、専門性を磨いていきたいといった志向性の方が多いのではないかと思います。

拠点数を増やし事業を拡大する中で、製造業としての知識や経験がある方は少なかったので、最近はパティシエ経験のある方や、食品の製造工場で品質管理をしていた方も入社して活躍しています。

福祉系、食品系、どちらの経験があって入社した方でも、いろいろな方面でキャリアを広げていける可能性がある職場だと思います。

人のサポートをする経験があって入社した後、実際の製造現場で商品開発や生産管理、品質管理など、製造にかかわる技術を高めていくこともできますし、新規拠点の立ち上げなど事業開発や組織運営に関わるチャンスもあります。
工房の中でも他に営業や事務、経理などの仕事もありますし、本社や他の事業部と連携した業務もあり、様々な知見やキャリアの幅を広げていける可能性にあふれた職場だと思います。

・S.Sさんは、今後どんな仕事に関わっていきたいですか?

個人のキャリアで言うと、受託サービス第2本部は製造業を行っている拠点が多いので、品質管理・生産管理として社内コンサルタントのようなお手伝いができるように、専門性を磨いていけると将来的には面白いなと思います。

同じ社内ではありますが、物理的な距離もありますし、行っている業務も幅広いので、各製造現場の規格など統一できると、社内のノウハウを他の拠点にも活かすことができ、より整理された環境で業務も効率化できると考えています。
今は本社の品質管理部門が担っているところですが、ゆくゆくは私も協力できるようになりたいと思います!

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