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突然訪れた、カラオケチャンス
ずっとカラオケに行きたかった。高校時代、いや、遡れば小学生の頃から、カラオケは私の1番の趣味であり、1番のストレス発散法であった。
今年はコロナの影響もあったが、個人的な出来事として息子が生まれたこともあり、カラオケに行ける日はもう少し先になるだろうと覚悟していた。
家庭環境としては山に囲まれており、家で熱唱するのもいいのかもしれない。
カラオケアプリも、やってみてもいいのかもしれない。
しかし、やっぱり私はカラオケが好きだ。
大人数でわいわいするというよりは、夫や学生時代からの友人に見守られ、密室でひっそりと大熱唱したい。
(毎度、ほぼ一人で歌う勢いである。)
そのチャンスは突然やってきた。
元旦の翌日、夫の実家でのんびりとした朝を迎えた。
夫の両親と兄弟が息子を見てくれるというので、二人で出かけることになった。
6年間着つづけた夫のコートがくたびれて、薄いダウンで通勤しているのが気になっていたので、一緒にアオキへ出かけた。
アオキの隣にあった建物を見て、ときめいた。
コート・ダジュール、カラオケ店だ。
視界に入った瞬間、どうするかは心の中でもう決まっていた(!)
アオキで早々にコートを選ぶ。夫は色々と見た後に、以前着ていたのと同じものを購入した。ネームタグに夫の生まれ年と同じ年号があり、喜ぶ夫。
アオキを出て、30分だけカラオケしようよ、と夫を誘い、一緒にカラオケ店に入る。
店員さんに「予約されてますか」と聞かれた。予約はしていなかったが、すんなり入ることができた。
念の為、次に使う人のためにマスクはつけたまま歌うことにした。
30分という時間設定のため、1分たりとも無駄にしたくないと焦る気持ちを抑え、デンモクを操作する。
久しぶりすぎて何を歌いたいのかわからなかった。画面を操作していると「中島美嘉」という文字が飛び込み、
一曲目に中島美嘉のWILLを選ぶ。
久しぶりに歌うとうまく声が出ないな。そう思いながら徐々に声量を上げていく。
歌っているうちにじわっと涙が出た。
やっと思い切り歌えた嬉しさ半分、
日頃の自分への労い半分だろうか。
少し、すっきりした。
次に髭男dismのPretenderを歌う。
夫と付き合った当初は、片想いや失恋の曲を歌うと微妙な空気になったり、夫が合いの手で無理やりハッピーエンドにしたりと消化不良だったが、
付き合ってもうすぐ3年になる今回、
切ないストーリーの歌も、堂々と歌うことが出来た。
夫のお気に入り曲、あいみょんの裸の心も予約し、二人で歌った。
タイトルが好きらしい。
他には椎名林檎の丸の内サディステック、バックナンバーのクリスマスソングを途中まで歌い、演奏中止ボタンを使いメドレー風にする。(何のメドレーだ)
最後は、、、最後は何でしめたか思い出せないが、
とにかく歌って満足だった。
お家でルンルン鼻歌を歌うのもいいが、今は力強く歌いたい。ロックンロールに生きたい!
カラオケに行くのが難しくても、また歌うことを趣味のひとつに加えてあげたいと思った。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。これからも楽しんでnoteを続けていきます!