守りたい命とは

4月7日
緊急事態宣言が発令された。
経済社会の機能を維持するために飲食店や娯楽施設などは休業を要請されている。
でもどうだろうな、経済社会は維持するために必要最低限のライフラインは機能していて、外に出ても罰則はないし、営業停止を要請された業種以外はこれまで通り運営を続けてる 

ここ数日の私の生活はどうだろう。
死にたくない。全世界で多数の死者を出している未曾有のウイルスにビビりながら過ごしてる。
”外出したら死ぬ”
こんなにもわかりやすくてイージーな条件で死が付きまとうことってあるか???発動条件不明の大災害に備えるより難しいやん
自分が感染の火種になる可能性もあるし、逆もしかり。 

毎日死と隣り合わせって言葉が絵空事のように感じられない今、家でこの混沌の時間を凌いでいたいと思っていても、会社は営業を続けているから出社せざるを得ない。強制的に業務の停止を言い渡されない限り自分の命を優先する余地がないことを暗に知らされている。
発令前と発令後。『会社員』としての私の生活はなにも変わらない。
ふがいないような悔しいような気持ちでいっぱい。
自衛しなきゃ結局誰も守ってくれないじゃんって面倒くさい女みたいなセリフが頭をよぎった。
役者としてのお仕事はことごとくリスケ。かなし。 

そうはいっても人員削減はされているようで
昨日の私の勤務時間は3時間だった。通勤時間は片道1時間。
こんなことなら家にいたい。以外の感情を失いながら花粉しか防げない黒いマスクを着けて出社した。
(紙マスクが手に入らない・・・) 

12時に退社してまっすぐ駅に向かう。
なんだかんだ言ってやっぱりこんな事態なので駅も街も人は少なくて穏やかだった。
超平和だと思った。
毎日このくらい空いていたらストレスもだいぶ半減されるのになー。
コロナじゃなきゃちょっと散歩しながら帰ったのにな。
毎日このくらいゆとりがあればもっと頭の中も落ち着くのに。
時差出勤が可能ならこれからもそうしたらイライラする人が減って幸せになれるじゃん。 

時間の流れがゆっくりに感じた。
もしかしたらコロナのおかげで働き方が改革されてみんな生きやすくなるかもしれない。平和じゃん。
全世界の人々が等しく死と隣り合わせで生きているいまみんなが命を守ろうとしてる。普通にオリンピック開催よりみんなの心ひとつになってると思う。なんかちょっとだけ心があったまった。



超平和だと思った。
改札の電光掲示板には人身事故の文字があった。


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