映画『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ』 甘受すべき運命…なのか?(ネタバレ感想文 )
巨匠っぽい作品なんか一度も撮ってないのに、最近めっきり「スペインの巨匠」的な扱いをされているペドロ・アルモドバル。
今回は30分程度の短編。あれ?この前も短編だったよな?
アルモドバル節全開とも言える作品で、初心者は「はぁ?」って思うような展開のアルモドバル上級者向け作品のような気がします。
アルモドバルらしさのポイントは多々ありますが、私が思うのは「監禁」なんですよね。
振り返ってみれば、『トーク・トゥ・ハー』(2002年)や『私が、生きる肌』(11年)程度かもしれませんが、なんかね、「監禁」なんです(笑)
なんだろう?
それがアルモドバル流「究極の愛」の形のような気がするんです。
全体的に、70歳を超えたアルモドバルの「郷愁」が前に出ている気がします。
人生って奇妙だよね、これが運命なんだよね、年齢を経たから分かるってもんだよね、ってことかもしれません。
ただ、「郷愁」よりも、もっとこう、「倒錯」感が欲しいんですよ(笑)
本編が短いのでコメントも短めに。
(2024.07.21 ヒューマントラストシネマ渋谷にて鑑賞 ★★★☆☆)