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人間関係を描く方法

人間関係をネットワークで考える理論があるそうだ。

今回の記事では、ソシオン理論入門という書籍から学んだことを整理する。

ニューロンとヒューマン

ニューロンも人間も機能は同じと考え、コミュニケーションの情報処理ネットワークと捉える。

ニューロンと脳
人間と人間関係

ソシオン理論では、ひとりの人間を人間関係の1単位(ソシオン)とみなす。

ソシオンの特徴

  1. 心を持った存在とみなす

  2. だれかと結びついて初めて意味を持つ

  3. 自己を持っている

  4. ソシオン同士でコミュニケーションする

  5. 荷重(感情)を操作する

荷重とは?

だれかがだれかを思う気持ちのこと。

荷重には、以下の3種類がある。

荷重の種類

ネットワークとは?

「ネット」と「ワーク」に分けて考える。

ネットワークのイメージ

ネットの特徴

  1. 「紐帯」(関係性)と「ノード」(個人)からなる。

  2. 直線的なつながりはネットワークではない。

  3. ループがある。

ネットのイメージ

ワークの特徴

  1. 何らかの働きかけがある。

  2. 直接つながっていないノードからも影響を受ける。

  3. 間接的な影響力が蓄積される。

ワークのイメージ

ソシオン理論の人間関係

ここまでの内容をまとめると、ソシオン理論では以下のように人間関係を考えている。

  1. 人間関係はネットワーク構造を持つ。

  2. 紐帯は、人と人との関係性を意味し、ノードは人を意味する。

  3. ネットワーク構造でワークする荷重を分析する。

ソシオン理論による人間関係描画法

「単純表記」と「ソシオン表記」がある。
単純表記では、AさんのBさんに対する気持ちを矢印で表現するのに対して、ソシオン表記では、荷重で表現するという特徴がある。

ソシオン理論による人間関係描画法(引用元

情けは人の為ならずのソシオン・モデル(自作)

ソシオン理論で、情けは人の為ならずを描いてみた。

情けは人の為ならずのソシオン・モデル(自作)
  1. AとBはギブ&テイクの関係性(直接互恵性)である。

  2. BはAに借りを直接返せない場合にCを助ける関係性(間接互恵性)である。

  3. CはBに借り(負債という荷重)がある関係性である。

みなさんの身の回りの人間関係も、ソシオン理論で描くと面白く分析できるかもしれません。

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