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赤ちゃんと「味噌こし」に学ぶ⁉ウェルビーイングな働き方~ピープル赤ちゃん研究所通信①~『ピートラ』Vol.64

はじめまして!「ピープル赤ちゃん研究所」のきむらと申します。

ピープル赤ちゃん研究所は、2022年8月行われた第一回P-1グランプリにて承認された新事業プロジェクトのひとつ。
ピープルの「子どもの好奇心はじける瞬間をつくりたい!」というパーパスを実現するために、1年半ほど、「赤ちゃん観察視点」を社会に広める活動に試行錯誤してきました。

―ピープル赤ちゃん研究所HP

―PR TIMES STORY 好奇心ドリブンで走り続ける「ピープル赤ちゃん研究所」の軌跡。経営者が語る、パーパス経営の実践に欠かせない理由とは


このたび、赤ちゃん研究所の活動の主軸である「赤ちゃんをあじわうワークショップ」が、「ウェルビーイング・アワード2024」モノ・サービス部門にてGOLDを受賞いたしました。この機会に、パーパス実現に奮闘する赤ちゃん研究所の活動をご紹介したい! ということで、初めてピートラに記事を書かせてもらうことになりました。少々おつきあいください!

【受賞に関するプレスリリースはこちら】



初回である今回は、ウェルビーイング・アワード受賞記念ということで、私が赤ちゃん研究所、略して「赤研」の活動で感じた、「ピープルの働き方ってウェルビーイング!」と感じたポイントを書いてみます。


今が一番忙しい。でも、一番楽しい!

新卒でピープルに入社してから約10年経ちました。現在は、「赤ちゃん研究所」のほか、別の新事業チームリーダーをしていたり、広報チームにも参加したり、広告戦略を考えているときもあったり、さらに4歳の子を持つ親でもあったり。今までで一番バタバタと忙しく、同時に、今までで一番楽しく! 走り回る日々を過ごしています。

忙しいけど楽しい、その理由は、自分の好奇心が発する「やってみたい!」の声に正直に、いろいろトライしているからだなと思っています。
そのロールモデルは、実は「赤ちゃん」なんです。


「好奇心ファースト」の赤ちゃんは、とにかくすごい!

突然ですが、こちらをごらんください。

これは、「赤ちゃんをあじわうワークショップ」に登場するたくさんのアイテムのうちのひとつ。赤ちゃんに大人気な「味噌こし」です。

みなさん、「味噌こし」をじっくりと触ったり、なめ回してみたことはありますか?

赤ちゃんは、味噌こしを見ると、こちらが何も言わなくても、すぐに「網」の部分をカリカリさわったり、なめたりします。なぜでしょうか?

※ワークショップ内では、常に大人が見守っている環境で遊んでいただいています※

味噌こしに限らず、赤ちゃんって、何もないところをじっと見つめたり、全然おいしそうじゃないものでも何でもなめてしまったり。大人には思いもつかないような、不思議な行動ばかり。

私も以前はとても不思議だったのですが、ピープルで働くうちに、それらの行動は「好奇心」のあらわれだと学びました。

ついつい、まずはいろいろ考えてしまう大人とちがって、先入観なくすべてのものを新鮮にとらえる赤ちゃんは、世界のすべてが魅力的に見えていて、「ついやりたくなる」「なんでも確かめたい」といった好奇心を満たすためにすぐ行動します。
先ほどの「味噌こし」も、出会ってすぐに「この部分の触りごこちはどうなっているんだ?!」と思って、それを確かめるための行動に移しているんです。

何よりも自分の好奇心に正直で、すぐに行動できる赤ちゃんは、とてもウェルビーイング! 豊かな生き方をしている存在だなと思います。

赤ちゃん研究所は、楽しそう、好奇心がうずいたら、まずやってみる! という気持ちで、いろいろな活動にトライしています。それは、たくさんの赤ちゃんと出会い、楽しさや心地よさに敏感な姿に学んできたから。

「やらなきゃいけないからやる」よりも、いろいろなアイディアや選択肢の中から、「本当に楽しめるか?」「最後まで行動しきれるか?」を議論するし、自分で自分に問うことも多いです。

そんな風に、大人になって忘れかけていた「好奇心ファースト」に行動することを、赤ちゃんが思い出させてくれました。

赤ちゃんって、本当にすごいんです!!


「赤ちゃん観察」は、赤ちゃんから学ぶこと、お返しすること。

ピープル赤ちゃん研究所は、そんな赤ちゃんのすごさを知ってもらうため、「赤ちゃん観察」を社会に広める活動しているチームです。その原点は、ピープルの商品開発の経験にあります。

「見た目は不思議だけど、とてもよく遊ぶ!」とほめていただくことも多いピープルのおもちゃ。
よく遊ぶ、好奇心はじけるおもちゃを開発するために、ピープルが最も大切にしているのが、「赤ちゃんや子どもの行動をよ~く観察すること」。そして「観察を楽しむこと」です。

来年40周年を迎える「やりたい放題」
(左:初代「やりたい放題」 右:発売中の「やりたい放題ビッグ版」)。
わが子が家のティッシュを何度も引っ張り出すのを見ていた創業者が、
「身の回りのものこそ触って確かめたい」赤ちゃんの好奇心に気づき、
日用品を集めておもちゃにしたものです。

赤ちゃんの好奇心に、真摯に向き合い、赤ちゃんの好奇心をはじけさせるおもちゃを作ってきたピープルで、商品開発の過程で体験してきた「ピープル流赤ちゃん観察の楽しさ」を、社会に共有するために生まれてきたのが赤ちゃん研究所です。
社会みんながピープル社員のように、赤ちゃんの好奇心をいろんな形で応援してくれるようになったら、赤ちゃんがもっともっと自由に行動できて、やがて、赤ちゃんの好奇心がもっともっとはじけるはず! と信じています。

私も商品企画を経験していますが、商品企画時代も、赤研の活動でも、そこに共通する「赤ちゃん観察」を主軸にしたピープルでの仕事は、赤ちゃんの好奇心から自分の好奇心に気づく学びの場でもあり、それを教えてくれた赤ちゃんの好奇心を応援するという形でのお返しの場でもあるな、と最近になって気づきました。
赤ちゃんへのお返しの形が「おもちゃ」であり、「赤ちゃん観察」を世に広める赤研の活動であり。赤ちゃんのおかげで、ものすごくウェルな働き方をさせてもらっているんだなあ、と感じて、よりピープルでの仕事が楽しくなりました。


さいごに

「赤ちゃん観察」を通して、赤ちゃんと大人がお互いに好奇心を発揮して作用しあって循環していくことをイメージすると、やがて、みんながお互いの好奇心に目を向けて、だれもが心地よく暮らせる、ウェルビーイングな社会に近づいていくんじゃないかな……という未来図がふくらんできます。

赤ちゃん研究所は、そのための一歩を踏み出したところ。もっともっとたくさんの赤ちゃんを観察したいし、多様なバッググラウンドの人たちに赤ちゃん観察の視点を伝えたい。やりたいことでいっぱいです。赤ちゃんのように好奇心のままに、そして赤ちゃんの好奇心を応援するために、動き続ける私たちの活動を、見守ってもらえたら嬉しいです。


次回は、機ちょーが、経営視点で「ピープル赤ちゃん研究所」について語りたい!ということでしたので、バトンをわたします。私もとっても楽しみです。

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