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最初の一音にこだわってるアルバムだいたい名盤


おはようございます! 大塚ペンタスタッフのたいちです!

うちの店長クゲさんには名刺があるのですが、このデザインどこか見覚えありませんか?

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そうです、この名刺はThis Heatの1stアルバムのデザインとそっくりなんです! ポストパンク、実験音楽好きにはたまらない仕様になっているのです!

僕はこのアルバムを高校生のときに初めて聴いたのですが、最初再生しても小さい音で「ピュルルルルー」としか聴こえなかったのに、音量を上げた瞬間に爆音で2曲目が始まってビックリした思い出があります。しかもまたこの2曲目「Horizontal Hold」が憎いほどかっこいい曲なんで、その衝撃は今でも覚えています(曲名までかっこよく見えちゃう)

と、まあこの名刺を見たときに色々思い出したわけでして、同時に「始まり方にこだわってるアルバムってインパクトあるし良いよなあ」とも思ったわけです。

てなわけで今回はその「1曲目の始まり方めっちゃこだわってるアルバム」なるものをいくつか紹介したいと思います!


元をたどればビートルズなんかはアルバム1曲目の始まり方にめっちゃこだわってる印象があります。

デビューアルバム「Please Please Me」の1曲目「I Saw Her Standing There」では爽やかで軽快な4カウントで始まるのに、3年後発表の「Revolver」の1曲目「Taxman」では、なんとも奇妙な4カウントで始まります。いったいこの3年間で何があったんだってぐらいの変貌っぷりです。でもどちらもアルバムカラーをちゃんと表していておもしろいです。

あとは「A Hard Day's Night」の一番最初のコードもすごく印象的で、ビートルズ好きの間では今でもどのコードを弾いているのか論争になったりしていますよね! その最初のコードについて研究するイギリスの大学教授、数学者もいたみたいです! それだけ人をひきつける魅力のある始まり方というわけですね!


「A Hard Day's Night」はB面1曲目の「Any Time At All」も最初スネアの印象的な音が一発鳴ってから始まるので、始まり方に何かインパクトを与えようと考えてたのは確かだと思います。


違う年代、アーティストだとレディオヘッドの「Hail To The Thief」は、冒頭ギターノイズが入っちゃってトム・ヨークが「That's a nice way to start, Jonny」(いい始まりだねジョニー)と言うのも有名ですよね。

とまあ書き出せばキリがないんですが、僕はいつも現行のインディー音楽を紹介しているので、そこからも1枚紹介したいと思います!


Weatherdayで「Come In」というアルバムです!

最近たまたま聴いたのですが、調べても詳細があまり出てこないです。スウェーデンのアーティストで、アートワーク含めすべてひとりでこなしている、まではわかったのですが。

このアルバムは最初ドアをノックする音(おそらく聴き手がノックしている設定)から始まり、するとWeatherday本人が「Come in」(どうぞ~)と返事し「失礼しまーす」といった具合で部屋に入っていく流れになってます。宅録ミュージシャンのプライベートルームにいざなわれる感じがしてめっちゃドキドキするんですよこれが!

でも次の瞬間めっちゃピロピロしたギターソロが始まったり、宅録特有のちょっとざらついた音質だったりとやりたい放題なわけです。

正体不明だし売れようって気がまったくなさそうなので、この1枚で終わりそうな気がしますが、興味ある人はぜひ聴いてみてください笑


初めて作品を聴くとき、再生してからのドキドキ感って誰もが体験したことあると思うので、作り手側もその気持ちを忘れずアッと驚く始まり方のアルバムなり作品を作っていってほしいですね! とくに最近は制作に重きをおくミュージシャンも多いと思うので、声を大にして伝えたかったことです!

まあ結論なにが言いたいかというと「This Heatは最高」ってことです。なにか結論がずれてる気もしなくはないですが、ピンときた人にとって大塚ペンタは最高な場所であることは間違いないのでいつでもお待ちしてます!

それでは、また!

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