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生活水準を上げないことの重要性

一般的に収入が上がるとそれに伴い生活水準を上げるというのが普通だと思います。
例えば、年収300万円、400万円ぐらいのビジネスパーソンが年収1000万円に上がれば、さして興味のないゴルフを始めたり、ワインを嗜んだりするでしょう。
趣味だけでなく、住まいも5階建て1Kのマンションからタワマン高層階に引っ越す人が多いだろうと思います。

そして、外車も購入し悠々自適に生活をするというのがよくあるパターンなのではないでしょうか。

確かに収入が上がることで、新しいことにチャレンジするのはとてもよいことだと思います。
上記のようなゴルフやワインなども開拓していない人にとっては大きな刺激となるかもしれません。

しかし、ゴルフやワインにさして興味もないのに、「俺は大企業勤めの年収1000万円、『勝ち組』だから」という理由で金を使いまくると、あっという間に貯金がなくなってしまいます。
貯金がなくなるだけならまだしも、興味もないことに高額な金を使ったところで時間が無駄になるだけです。
にもかかわらず、「勝ち組」ライフを他人にマウントするために金がかかる趣味を続けると、人生が詰む可能性大です。

いったん生活水準を上げてしまうと、なかなか下げることができません。
年収1000万円の生活を続けると、年収300万円、400万円の生活に戻ることはかなり難しい。
高年収を得られる状況でもし、会社をクビになってしまったものならもう地獄。
収入が入らないのに毎月ウン十万の金が吹っ飛び、毎日残高にビクビクする生活を送るようになります。
残高がゼロになったら、「人生終わったぁぁぁ!!」と発狂し、その後はウシジマ君から金を借りることになり、借りた金を返すためになんかよくわからない仕事を紹介され、最後は意味不明な地で死ぬことになるでしょう。

ウシジマ君に頼る人はさすがにあまりいないでしょうが、生活水準を上げてしまうと、非常時に対処できなくなってしまうんですよね。
だからこそ、無収入や年収300~400万円ぐらいの時の生活水準を維持することが重要なのです。

収入が低い時の生活水準を維持すると、急な生活変化が起きても安定的に生活することができます。
会社をクビになり、収入が入らなくなっても、最低限の生活を送りなんとか出費を防ぐことができるし、年収が1000万円から300万円ぐらいに下がっても、普通に散財することなく生活することができる。

思うに「老後が不安…」と嘆いている人たちは収入の増加と同時に生活水準を上げてしまっているのではないでしょうか。
だからこそ、年金で生活していけるのかとか退職金が云々とか老後も働き続けなければならないのかみたいな愚劣極まりないことを気にしているように思います。

生活水準を上げなければ、少なくとも経済的に困窮する可能性は低いです。
と言っても、どうしても金を使いたいという人もいるでしょうが、それでも月の出費を今までの+10万ぐらいにとどめておくべきでしょう(どれぐらい収入が上がるかにもよるが)。

「勝ち組」の誘惑に負け、生活水準を上げてしまうと、人生はハードゲームになると言えるでしょう。




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