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「タワマンは勝ち組」と考える日本人の奇妙な思考

日本人の多くは六本木のタワマン、それも高層階に住むことが勝ち組のステータスであるという考えを持っています。
大企業に勤め、社畜となりて金を稼ぎまくる。
そして結婚をし、子供を持ち、タワマンの高層階に住む。
それこそが誰もが憧れる最高のステータスだと日本人の多くは考えている。

しかし、私は日本人の「タワマン勝ち組」思考が奇妙に思えてなりません。
なぜならタワマンは生活環境としては決して良いものではないから。

日本人の多くは「タワマンの高層階に住むことがステータスである」という強い信念を持っていますが、タワマンの高層階に住んでしまったものなら、移動がかなり面倒です。
毎回エレベーターを利用しなければならないし、通勤時間帯に使用するものなら、混雑しまくり、ただ下に移動するだけなのにかなりの時間がかかってしまいます。
会社から帰宅した時も部屋に到達するまでにエレベーターを待たねばならず、不便。
本当にウザすぎる。

さらに高層階になるほど家賃も高くなります
タワマン高層階というのは既に述べた通り、移動が面倒であるがゆえ、生活環境としては最悪です。
また、移動が面倒なだけでなく、高層階の部屋はベランダがなかったり、窓が完全に開かないなど、ただでさえ不便な生活を強いられます。
家賃が高いのに、それに見合うリターンがほぼない(施設は良いかもしれないが)んですよね。

そもそもの話、「タワマンに住むことが勝ち組」と考えるのは日本人特有らしいです。
海外においては、「タワマンは低所得者が住む」という意識が強いそうです。

世界的には「タワマンは低所職者が住む」という認識を持っている人が多いのにもかかわらず、日本では「タワマンこそが勝ち組のステータス」と考えている人がマジョリティなんですよね。
実に奇妙と言わざるを得ません。

ただでさえ住む心地が悪い東京都心で、さらに生活が不便なタワマンに住むという選択肢を取る社畜はどんだけマゾなんだよ!としか思えません。
そして、仕事のストレスとタワマンでの生活の不便さによるストレスで、どの会社に勤めているか、どれくらいの年収なのか、どの階層に住んでいるのか(高層階に住んでいるほうが勝ち組)でマウントを取り、うっぷんを晴らす社畜はまさに滑稽なエコノミックアニマルであり、資本主義の奴隷と言えるのではないでしょうか。

根本的なことを言うと、彼ら(タワマンに住むsyachiku)よりも地方で戸建てを持って穏やかに暮らしている人の方が勝ち組です。
地方住み戸建て持ちの人というのは、生活環境のストレスがなく、会社とか年収とか学歴でくだらないマウントを取ることもしないし、子持ちならば祖父母や友人などに助けてもらえる世界線で生きているので、快適に暮らすことができているんですよね。

ただ、大々的に「タワマンはオワコンですwww」なんて言うと、それこそマンションが空き部屋だらけになるし、日本人がマウントの取り合いをしなくなり、平和な世の中になってしまうので(マスコミは国民がマウントを取り合い、不幸になることを望んでいるので)、これからも表面的には「タワマンは勝ち組」思想が支配的であり続けるでしょう。

タワマンは勝ち組ではありません。
タワマンに住むと、生活環境が悪い中で家賃をしこたま搾り取られるので、QOLがだだ下がりしてしまいます。
もし住むにしても、低層階などで移動がラクな部屋に住んだほうがいいでしょう。




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