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仕事ができるかは運の要素が強い

一般的に、というか日本人的には、仕事ができるか否かはたゆまぬ努力と能力によって決まると考えられています。
確かに努力を積み重ね、能力値を高めなければ仕事はできるようになりませんが、努力と能力以上にもっと重要なことがあるのです。
それは

運なんて言ったら努力中毒の日本人は「ふざけるな!!仕事は努力だ!俺は努力によって仕事ができるようになり年収1000万円を稼ぐことができるようになったんだぁぁぁ!うわぁぁぁぁ!!!」と声高に叫び大激怒するでしょう。
(でも会社勤めの年収1000万円は税金でごっそり持っていかれるというツッコミはおいといて)

とにかく努力努力努力努力努力努力努力努力努力努力。
仕事に運が入り込む余地なんてありえない!
日本人(というより社畜は)はとにかく運の要素を否定したい。

でも、向いていないことをやれば、そもそも努力すらできないのではないでしょうか。
例えば、話すのが得意、しかしパソコン音痴みたいな人が営業ではなくIT系の部門で仕事をしたらどうなるでしょう。
おそらく、残業しまくり、休日は家でプログラミングをしても、努力が開花する可能性は低いでしょう。
逆にITリテラシーは高いが、人と話すのが苦手な人間が営業をやったものなら爆死でしょう。

上記の例は仕事の向き不向きの問題のようにとらえられますが、会社の「配属ガチャ」に外れてしまったら、運悪く不得意な仕事にあたってしまう可能性があるのです。

仕事だけではありません。
人間関係や職場環境なども運に大きな影響があります。
自分の性格と合わない人間と仕事をしたら、ストレスがたまりまくり、仕事どころではなくなります。
職場環境も「自分は私服でリモートワークあり、連絡手段はslackやteamsがいい」と考えている人がリモートワークなし、スーツ出勤、連絡手段は電話やメール(メールの文言も「お世話になっております」から始めなければいけない)というような会社で働くと、力を発揮できなくなること確定です。

特に日本企業は社員に様々な部署を経験させて育てていくスタンスをとっているので、「配属ガチャ」、「人間関係ガチャ」、大企業になると「転勤ガチャ」などとにかくガチャガチャが起きまくるので、仕事ができるようになるかはかなりの部分運にかかっているいます。

転職においても自分の性格と合致する企業に入社できなければ能力を発揮できないので、運が大きく影響します。

したがって、仕事ができるか否かは圧倒的に運の要素が強いのです。
もちろん、努力は必要ですが、その努力を結実させるためにも運を引き寄せなければなりません。

だから、SNSなどで「俺は仕事ができる!外資系企業で働いて年収1000万円稼いでいるんだ!どうだすごいだろ!!!?????稼げないバカども!!!」とマウントを取るのは恥ずかしすぎるのでやめましょう。
(でも会社勤めの年収1000万円は税金でごっそり持っていかれるというツッコミはおいといて)

日本人は「仕事ができるか否か」についての議論が好きなようですが、「仕事は運ゲー」ということを考えると、あまりにも程度の低い議論なんですよね。



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